能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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定年後再雇用、最高裁が初の判断・・・安易な基本給4割減はダメ!良識ある最高裁の素晴らしい判断だと思います

2023年08月11日 | マネジメント

定年延長、定年再雇用、定年廃止など65歳までの雇用が法律で定められました。

多くの会社でとられているのが再雇用制度。

一度労働契約を終了し、非正規社員として再雇用するという制度。

多くの場合、定年退職とともに賃金は半分になります。

同一労働同一賃金・・・同じ仕事をしているのに賃金が半分になるのはおかしい・・・。

名古屋の自動車学校に勤めていた男性二人が訴訟を起こしました。

一審、二審ともに定年前の賃金の6割であれば不合理ではないとしました。

しかしながら、最高裁は「不合理かの判断には、基本給のさまざまな性質を検討すべきだ」として高裁に差し戻しました。

安易な基本給4割減はダメですよ!という判断です。

定年後、給料半減というのは働く人のモチベーションを著しく下げます。

地裁、高裁が判断した定年前の6割以上であれば不合理ではないということであれば、多くの企業が「6割」を取り世間の常識になったことでしょう。

これを差し戻した最高裁の判断は、良識あるものだと思います。

今まで、長澤運輸訴訟、メトロコマース訴訟、日本郵便訴訟などの判例が積み重ねられてきましたが、今回の最高裁判決は潮目を変えるものになると思います。

いずれは米国のように、年齢で差別されない社会になるのではないかと思います。


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