能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

「年金」論争を楽しむ 定年後、会社にしがみつくべき人・・・60歳以降を、どう生きるか?

2012年04月30日 | 本と雑誌

このゴールデンウィークは久々の読書三昧。

前半は、ずっと関心のあった年金関連の書籍を新書を中心に多読しました。


「年金は本当にもらえるのか?」鈴木亘著 ちくま新書


「定年後 年金前」岩崎日出俊著 祥伝社新書


「いま、知らないと絶対損する年金50問50答」太田啓之著 文春文庫


少子高齢化が進む日本社会の中で、かなりのムリがきている年金制度。

高齢者の多くが老後の生活の基盤としている年金制度をいかに存続させ機能させていくか?というテーマです。


個人年金的な運用をすべきだという積立方式論者、いや世代間が支えあう賦課方式を継続すべきだという賦課方式論者。

前者は、新進気鋭の学者、鈴木学習院大学教授の説。

後者は、朝日新聞の太田氏の意見。

積立方式では、勤労層の二重負担問題が発生する、運用を間違えるときわめて低額な年金になってしまう、デフレに弱いという問題点・・・、そして、賦課方式は少子高齢化に耐えられない、勤労層に多大な負担が増加し続ける・・・といった課題。

本当は、どちらが正解なのかを考える上で、この2冊の新書は大変参考になります。


また、これとは少し違う観点から書かれたのが「定年後 年金前」。

副題にあるように「空白の期間にどうそなえるか」について書かれた岩崎氏の著作です。

男性の場合、1961年以降に生まれた人は65歳からの老齢年金の支給となります。

60歳定年が主流を占める現在、この空白の5年間をどう過ごすかというテーマです。


岩崎氏(スタンフォードMBAホルダー)は、定年後は再雇用か個人事業により収入を稼ぐことを推奨。

働き甲斐やいきがい獲得のためにも、わたくし自身もそうあるべきだと思います。


この書籍の最終章で、定年後に個人事業をやるべきでない人、つまり何が何でも再雇用で会社にしがみつくべき人を例示しています。

でも、そんな人が同じ職場にいたらイヤだなあ!?と感じたリストアップでした(笑)。


1.腰が重い人

2.批評家 評論家

3.権力につがみつく人

4.仕事の話しかしない人

5.ゴルフと麻雀の話しかしない人

6.テレビと週刊誌しか見ない人

7.同期や同僚が気になって仕方ない人


組織に属する社員の平均年齢があがり、こんな再雇用社員ばかりになると大変です。

会社としては、経営としては、個人事業を起こせるぐらいの気概と実力をもったシニアを雇いたいものです。

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