今年から通い始めたソーシャル・イノベーション・スクール。
先月は、渋澤健さんが登壇、米倉誠一郎学長と、SDGsやインパクト投資についてのセッションを持たれました。
渋澤さんのSDGs話に納得、賛同。
投信の一部を、コモン投信に移した次第です。
渋澤健さんは、渋沢栄一さんのお孫さん。
渋沢栄一さんは、明治時代の近代日本を築いた実業家。
銀行や事業会社などの500社の株式会社を設立、病院や学校など600団体を一代で築いた偉大な人物・・・「日本の資本主義の父」と言われています。
数年後には、福沢諭吉さんに変わり、一万円札の顔として登場します。
現在、コモンズ投信の会長を務める渋沢栄一さんは、リベラルで穏やかな経済人。
今年5月に新書を出されました。
SDGs投資 資産運用しながら社会貢献
渋澤健著 朝日新聞出版 810円+税
同書では、国連が打ち出したSDGsを実現していくために、投資の必要性を説きます。
投資は投機ではなく、着ているベストのポケットにお金を入れていくということ・・・タンス預金は社会的に役に立たないとします。
日本のタンス預金は50兆円・・・一万円札を積み重ねると国際宇宙ステーションに届くのだそうです。
う~ん、実にもったいない話です。
目次
第1章 MeからWeへ 投資の本質
第2章 論語と算盤、SDGsと投資 「と」で持続させる経済社会
第3章 ESGとSDGsという双子の関係 手段と目的
第4章 コモンズ投信 楽しくなければ投資じゃない!
第5章 インパクト投資 新しいお金の流れにスイッチオン
渋澤健さんは、お爺ちゃんの渋沢栄一さんの「論語と算盤」を参考にしながら、分かりやすいキーフレーズで説明していきます。
・資本主義というより、渋沢栄一が言っていたのは「合本主義」 一滴一滴が大河になる。
・共感と共助、そして共創
・ありがとうの連鎖が企業力になる
・寄付の力を最大限に引き出すのが、投資
・論語と算盤・・・大切な「と(=And)」の力
・実社会でのサステナビリティとインクルージョンの重要性
・ESGは手段、SDGsは目的
・SDGsは、ムーンショットであるできるわけがないから飛躍する
これからもESGやSDGsに関心を示さない企業は、どんどん淘汰されていくと思います。
ただ、「なんちゃってSDGs」「SDGsウォッシュ」があることも事実。
ポーター教授のCSV理論なども加味しながら、一所懸命の努力が必要になると思います。
また、限界を迎えつつあると言われる資本主義世界で生きるには、インパクト投資やSDGs投資は必須なアイテムだと思います。
地球も組織も個人も、サステナブルとインクルージョンが必要不可欠と言えると思います。