能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

出口治明APU学長の本をたくさん読んだコロナ禍のステイホーム冬休み・・・「自分の頭で考える」ための基礎トレーニング

2021年01月11日 | 本と雑誌

立命館アジア太平洋大学(APU)の学長をつとめている出口治明さん。

博覧強記・・・歴史、地理、哲学など今まで一万冊以上の書籍を読み込んでこられたそうです。

年末にも、2冊の新書を出されています。

60歳でライフネット生命を起業して軌道に乗せ、70歳で立命館アジア太平洋大学(APU)学長に就任・・・本当にパワフルです。

そんな多忙な出口さんは、本の執筆も続けられています。

今年の冬休み・・・コロナ対策のステイホームで出口さんの本をまとめ読みしました。

自分の頭で考える日本の論点

出口治明著  幻冬舎新書  1100円+税

この本では、22の日本の論点を取り上げ、「基礎知識」を押さえた上で、「自分の頭で考える」ためのガイドをしていきます。

新型コロナウイルス、働き方、気候危機、憲法9条、安楽死、LGBTQ、少子化、移民難民、経済成長、自由貿易、投資、大学教育、財政赤字、海外留学などについて、出口節が炸裂します。

一刀両断の気持ちよさがあります。

 

付録には、「自分の頭で考えるための10のヒント」が掲載されています。

出口さんオリジナルの考えるための切り口が整理されています。

1 タテ・ヨコで考える(歴史軸・世界軸)

2 算数、すなわち「数字・ファクト・ロジック」で考える

3 外付けハードディスクを利用する 検索、読書・・・

4 問題を分類する「自分の箱」をいくつか持つ 「正解のあること」「正解のないこと」

5 武器を持った「考える葦」になる 武器となる基礎知識

6 自分の半径1メートル圏内での行動で世界は変えられると知る

7 「人はみんな違って当たり前」だと考える

8 人の真贋は言行一致か否かで見極める

9 好き嫌いや全肯定、全否定で評価しない

10 常識は徹底的に疑う

 

出口さんによると日本の教育は、5要素を重視してきたとのこと。

・偏差値が高い

・素直である

・我慢強い

・協調性がある

・先生や上司の言うことをよく聞く

これは、戦後の工場モデルに適応したものだとします。

いわば、この国の学校教育はサラリーマン養成講座・・・戦前は兵隊育成講座・・・。

組織や軍隊の中では、自分で考えることは不要・・・というかイケナイことです。

なぜ、失われた30年となったのか、なぜ日本にGAFAやユニコーン企業が生まれなかったのかがよく分かります。

歴史を活かす力 人生に役立つ80のQ&A

出口治明著  文春新書刊  860円+税

同書は世界史、日本史から80のトピックスを取り上げて、出口さんが解説を加えていきます。

マネー、失敗、リーダー、大逆転、女性、宗教、戦争、ライフスタイルといった10の切り口で解説を加えていきます。

出口さんの提唱する「めし・ふろ・ねる」から「人・本・旅」へ。

たくさんの教訓を学ぶことができます。

還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方

出口治明著  講談社現代新書刊  860円+税

同書は、去年のベストセラー。

出口さん初の人生指南書です。

新たな視点を学ぶことができます。

定年も不要・・・インスパアされる一冊でした。

 

出口さんの新書三部作・・・お薦めです。


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