友人と話していて意気投合。
思わず話し込んでしまいました。
友人曰く
「ボクは、休みの日は自分でインスタントラーメンを作って食べるんですよ」
わたしも学生時代から、休みの日の朝はインスタントラーメンと決めています(笑)。
インスタントラーメンが好きということもありますが、朝食を変えることによって「今日は休みだ。リフレッシュするぞ」という気持ちの切り替えということもあると思います。
簡単にできて、価格も安い、バリエーションも豊富・・・。
配偶者は、朝から身体に悪そうなものよく食べれるわね、という指摘もありますが、彼女が食べないからこそ主導権を握って食すことのできるインスタントラーメンは世の旦那衆がキッチンの中で制海権・制空権を握れるニッチな分野だと思います。
知人の話では、休日の朝はインスタントラーメンという男性諸氏は多いようで、最も多い理由は、「カミさんが寝ている」ということだそうです(笑)。
こうなれば、休日の朝にラーメンを食す旦那衆を結集し、「全日本朝インスタントラーメン同好会連合会(全イラ連)」を立ち上げようかなという気になります(笑)。
インスタントラーメンは、現在、全世界で916億食生産されているとのこと(カップめん含む・2006年)。
このうち53億食が日本です。
世界では、韓国、中国、台湾といった東アジア、そしてアメリカ合衆国で消費されているとのことです。
世界平均で年間一人40食を食しているらしいのです。
ということは、1週間に平均して一袋という感じです。
インスタントラーメンの起源は、特定できていないようですが、どうやら中国の清朝に「らしきもの」があったということです。
日本では、1953年に村田製麺所で屈曲法という特許を取得。
1955年には、松田産業で量産されたということ。
松田産業(現在、おやつカンパニー)のインスタントラーメンはあまり売れず、これを砕いて販売。
ベビースターラーメンとなります。
そして、真打の「チキンラーメン」は、1958年、日清食品の安藤百福により世に出されます。
能率技師として、「能率」を食の分野で具現化したもの・・・それがインスタントラーメンだと考えています。
食は文化だとか芸術だというグルメな面々もおられますが、安全で品質が安定しており早くできて気楽に食べれるインスタントラーメンには軽蔑のまなざし。
その冷たい視線にも負けず、休みの日の朝に即席めんを食す喜び・・・。何事にも変えられません。
学生時代に初めて一人暮らしを始めた頃、「サッポロ一番みそラーメン」「うまかっちゃん」「出前一丁」「日清焼そば」「カップヌードル」などにはお世話になりました。
当時、浜田省吾の歌うカップヌードルCMにも勇気づけられました。
一人暮らしを始めた目黒区自由が丘では、当時コンビニもなく、輸入食材などを扱う少し高級感のある大丸ピーコックに買い物・・・。
しかしインスタントラーメンがない!店
員さんに聞いたところ、フェースの一番下にわずかのインスタントラーメンが・・・。
しかし、それはハウス食品「中華三昧」。
通常の袋めんの三倍の価格で「やっぱり山の手は住みにくいな」と感じたことを覚えています。
休みの朝のインスタントラーメン。
独特の化学調味料の匂い、袋を破るときの感触、目分量で入れる水の量、煮ながら麺をほぐす時の右手の感覚・・・。
いつも、学生時代、ハングリーな時代の感覚がよみがえってきます。
休みの日にインスタントラーメンを食す旦那衆。
若き日の志やパワーを取り戻したいと考えているのかもしれません。