久しぶりだよね。アメリカから入手したPEN-W #1155XXです。製造は1965年5月でシャッターは前月の4月製です。アメリカからの里帰り機は経験的に高温多湿の国内にあったものより程度の良いものが多いですが、この個体もそうですね。あまり使い込まれてはいません。シャッターは不動、ファインダーは曇り放題というところですが、メッキの弱いシャッターリングや絞りリングにがきれいなのはさすがアメリカです。
内部も劣化したモルトがベタ付いていますがきれいですね。レンズもバルサム黄変はありますが、曇りは無くまぁまぁのコンディションでしょう。総合的に良い個体ですよ。
ファインダーを点検します。対物レンズ1枚、フレーム、ハーフミラーに接着剥がれがあります。すべて分解するので問題はありませんが・・また、カバーの接着が強固で、古い接着剤の清掃に手間が掛かります。ここをきれいに清掃してある分解機を見たことがありません。
シャッターはすべて分解して超音波洗浄をしてあります。部品の摩耗は殆どなく良いシャッターです。羽根に赤錆が無いのも国内組と違うところ。
洗浄注油をしたスローガバナーを組み込みます。
シャッターユニット完成。調子は良好です。次は洗浄をした本体の組み立てをします。
本体にシャッターユニットを組み込んだところ。非常にきれいですね。
裏側、モルトを貼ってから巻き上げダイヤルカバーを取り付けます。
清掃のため分離したレンズと前面ガラスを接着してトップカバーに取り付けます。駒数ガラスの部分が傷になっていますね。駒数ガラスを接着する前に傷にされているもので、再接着の形跡もありませんので、工場での仕業だと思います。他にも見た経験がありますが、果たして何のためなのかは分かりません。
レンズの清掃と絞り機構にグリスを塗布してからヘリコイドグリスを塗布してねじ込みます。
洗浄した裏蓋にモルトを貼って、磨き上げた圧板を取り付けます。
組立は終了。あとは調整作業をしていきます。
どうもです。2日続けて検査で病院に行っていたので疲れてしまって作業が進みません。当方のオリジナルフードをご希望でしたのでやっと作りました。後は塗装をします。PEN-Wフードですが、いよいよ仕掛品が底をつきまして、以降の製作は現状では難しくなりました。材料から切削加工で単品製作するとなると、相当工数が掛かってしまいます。ファンの方々のために、今後も需要が見込めれば追加製作も検討しますが、現状では前向きな検討は難しいところです。ご要望がありましたらお聞かせください。
半艶消しで全体の塗装を施してから、内面の防眩艶消し塗装をします。小さいですが、手間は非常に掛かる作業です。
本体の絞りリングにぴったりと嵌合で嵌っています。絞り操作はフードを持って行えます。
PEN-Wはレンズにダメージを持っている個体が殆どですので、フードは装着して撮影された方がよろしいと思いますね。ファインダーブロック先端の塗装剥離をタッチアップして完成とします。では、撮影を楽しんでください。
http://www6.ocn.ne.jp/~tomys800/
海外からの入手はリスクもありますが、コンディションの良い個体で良かったですね。最近はコンパクト系PENの人気も今一つな感じですけど、頑張って盛り上げてください。
HOODは在庫があるものかと思い簡単に頼んでしまい
申し訳ございませんでした。
私が一人出遅れ盛上がっているようですが頑張ります(笑)これからも宜しくお願いいたします。
HOODは在庫があるものかと思い簡単に頼んでしまい
申し訳ございませんでした。
私が一人出遅れ盛上がっているようですが頑張ります(笑)
秋からシーズンインの旧車ラリーにも連れ出します。
これからも宜しくお願いいたします。
この度はありがとうございました。旧車ラリーとのことで、お車は何でしょうかね? 昔は、オートバイでもラリーが開催されたり、加山雄三の若大将シリーズにも車のラリーを題材にした作品があったように思いますね。当時はまだ交通事情が許したということでしょうか?
私の好きなセイコー・スピードタイマーの中にもラリーメーター付というモデルの設定があったりと、当時はラリーブームでした。