人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

METライブビューイングでビゼー「カルメン」を観る~聴かせたアニータ・ハーティッグのミカエラ

2014年12月15日 07時01分32秒 | 日記

15日(月)。わが家に来てから79日目を迎えた感慨深いモコタロです 

 

          

          また月曜日になっちゃったね はやいねぇ1週間は・・・・・

 

  閑話休題  

 

昨日は午前中に近所の小学校で投票を済ませてから、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、ビゼー「カルメン」を観ました キャストはカルメンにアニータ・ラチヴェリシュヴィリ(メゾソプラノ)、ドン・ホセにアレクサンドロス・アントネンコ(テノール)、エスカミーリョにイルダール・アブドラザコフ(バスバリトン)、ミカエラにアニータ・ハーティッグ(ソプラノ)ほか 指揮はスペイン生まれのパブロ・エラス=カサド、演出はリチャード・エアです。この映画は今年11月1日に米メトロポリタン歌劇場で上演された公演のライブ録画映像です。エアの演出でこのカルメンを観るのはこれで2回目です

 

          

 

威勢のよい前奏曲で幕が開きます。これほど有名な前奏曲もないかもしれません 一気にスペインの闘牛場に案内されたような感じを受けます。メリメ原作による「カルメン」はフランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーが1873~74年に作曲したフランス語のオペラです

物語は、真面目で気の弱い伍長ドン・ホセが、田舎の幼なじみのミカエラの想いを振り切って、たばこ工場で働く情熱的な女カルメンに誘惑され、ギャング団の仲間に加わり、最後は闘牛士エスカミーリョにカルメンを横取りされ、逆上してカルメンをナイフで刺し殺してしまうという悲劇です

 

          

     

ヒロインのカルメンを歌ったアニータ・ラチヴェリシュヴィリは1984年グルジア生まれのメゾソプラノですが、カルメンに相応しい肉感的な身体つきで、「ハバネラ」「セギディーリャ」をはじめとするアリアはもちろんのこと、演技も踊りも素晴らしく、第2幕の「ジプシーの歌」などは、よくもあんなに激しく踊りながら安定して歌えるものだ、と感心します

ドン・ホセを歌ったアレクサンドロス・アントネンコはラトヴィア生まれのテノールですが、同じテノールでもかなり重みのある力強い歌が特徴です 真面目な兵士が情熱的なカルメンの誘惑によって身を崩していく様をよく演じていました

闘牛士エスカミーリョを歌ったイルダール・アブドラザコフはロシア生まれのバスバリトンです。最近のMETライブではモーツアルトの「フィガロの結婚」でタイトルロールを歌い、喝采を浴びていました この時の模様は11月19日のブログに書きました

さて、今回この「カルメン」で一番良いと思ったのはミカエラを歌ったアニータ・ハーティッグです 1983年ルーマニア生まれのソプラノですが、プッチーニの「ラ・ボエーム」のミミでデビューしたように、抒情的な美しい歌声が魅力です 第1幕でドン・ホセの母親から言付かってきた手紙をホセに渡す時に歌うアリアなどは、聴いているこちら側も思わず感情移入してしまいます

演出面では、序曲の後や、幕間の間奏曲で踊られる男女のペアによるバレエがオペラ「カルメン」のテーマをよく表出していました

実は、この「カルメン」、観るかどうか迷っていたのです 世界中で上演されるオペラの中でベスト3に入るほどの有名なオペラで、もう何度も観たので”もういいか”と思っていたのです しかし、観終わった今、観て良かったと思っています

途中10分間の休憩、インタビュー映像等を含め約3時間22分の上映。入場料は3,600円で、都心では新宿ピカデリー、東銀座の東劇などで19日(金)まで上映されます

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