6日(木).昨日,暑い中,住民票を取るため池袋にある豊島区役所の新庁舎に初めて行ってきました マンション一体型の環境配慮タイプの建物で,家賃収入を区の収入源の一部にしようという企てです が,庁舎も高いけど住民税も高いぜ と嘆息しつつ立派な庁舎を後にしました
ということで,わが家に来てからちょうど300日目を迎え,夕刊の見出しを見て暑がるモコタロです
毎日熱くてたまんないねぇ 甲子園は暑い戦いが始まるって?
閑話休題
昨日,ミューザ川崎で大野和士指揮東京交響楽団のコンサートを聴きました これは「フェスタ・サマーミューザ2015」の一環として開かれたコンサートです プログラムは①プロコフィエフ「バレエ音楽”シンデレラ”組曲第1番」,②ショスタコーヴィチ「交響曲第5番”革命”」です
午後7時からのコンサートの前に,午後3時半から同じ会場で公開リハーサルがありました そうです.休暇を取りました.それが何か?
ゲネプロは自由席なので2階席の右サイド4列目の席に座りました.ウィークデーの昼間のゲネプロにも関わらず,かなり多くの聴衆が詰めかけています
カジュアルなスタイルのオケのメンバーが入場します おやっと思ったのは,第1ヴァイオリン最後方に会田莉凡さんがスタンバイしていたのです.彼女は都響のメンバーではないので,客員奏者として参加しているのでしょう 彼女の演奏は何回か聴きましたが,パワフルかつ繊細な音楽作りのできるヴァイオリニストです
第2ヴァイオリンのトップにはエンカナ(遠藤香奈子)さんが控えています ちょうどオケのど真ん中に位置しているので,”都響の顔”的な存在になっています コンマスはケルン放送響のコンマスなどを歴任した四方恭子さんです
今年4月から都響の音楽監督に就任した大野和士氏が登場し,さっそくリハーサルに入ります これまで見てきた指揮者は,尾高忠明氏にしても,井上道義氏にしても指揮者用の椅子に腰かけて指揮をとりましたが,大野氏は立ったまま指揮をとります.若さでしょうか
大野氏はプログラム通りリハーサルを進めます.最初にプロコフィエフのバレエ音楽「シンデレラ」組曲第1番を演奏します この曲は「導入部」「ショールのステップ」「喧嘩」「仙女のおばあさんと冬の精」「マズルカ」「舞踏会へ行くシンデレラ」「真夜中」の8つの部分から成りますが,大野氏は途中で止めることなく通して演奏し,ひと通り終了してから数か所おさらいをして休憩に入りました
10分間の休憩後,ショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調」のリハーサルに入ります この曲も途中で止めることなく通して演奏し,第3楽章の冒頭などをおさらいして終了しました.前回までの練習ですっかり出来上がっていたのでしょう.すべて終わったのが17時10分だったので,休憩を含めて100分かかったことになります 今回のようにゲネプロで,途中で止めることなく演奏する場合は,1回のコンサートで2度も同じ演奏が聴けるので”お得感”倍増です
さて本番です.自席は1C7列14番,1階センターブロック左通路側席です.会場はほぼ満席です オケは左から第1ヴァイオリン,第2ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ,その後ろにコントラバスといった配置をとります
指揮者・大野和士が登場し,1曲目のプロコフィエフのバレエ音楽「シンデレラ」の演奏に入ります この曲は1941年に着手された,フランスの詩人シャルル・ペローの童話によるバレエ音楽ですが,途中で第二次世界大戦の激化のため44年に完成しました
第1曲「導入部(序曲)」を聴いて思ったのは”弦が美しいな”ということです とくにヴァイオリンとチェロ.それは第2曲以降も同様です
休憩後はショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調」です これは第1楽章の冒頭から迫真の演奏です.奇しくも前日の「第10番」に続いてこの日は第5番ということで,ショスタコーヴィチの交響曲を連続で聴くことになりました ゲルギエフ+PMFオーケストラによる第10番も良かったけれど,大野和士+都響による第5番も負けず劣らず素晴らしい演奏でした とくに自席が前から7列目のセンターブロックなので,打楽器の重低音が床を通じて自席へ届き身体を震わせます それに象徴されるような迫力のある演奏でした.都響も,大野新音楽監督のもと,より良い方向に変われば良いな,と思いました