人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

筒井康隆著「旅のラゴス」を読む~「ペール・ギュント」を思い起こす放浪の物語

2015年08月18日 07時01分15秒 | 日記

18日(火)。突然ですが,皆さんは日本の新聞・通信社の従業員はどのくらいいると思われますか? 8月11日付「新聞協会報」(日本新聞協会発行・週刊)によると、今年4月1日現在の総従業員数は4万2,676人(前年比1.3%減)で、最多だった1992年の6万7,356人から36.6%も減っているとのことです(この中には販売店の従業員は含まれていません)。このうち女性従業員は7,019人(前年比2.5%増)で、過去10年間では8.1%増えているそうです 総数を部門別に見ると「編集部門」が51.6%と半数以上を占めていますが、その中で「新聞記者」は1万9,587人で前年より379人増えています。そのうち女性記者は3,450人で記者職の女性比率は17.6%となっています。新聞・通信界においても年々女性の進出が増えていますが、他の産業から比べればまだまだ男性社会なのです 言うまでもなく、女性が働きながら安心して子供を育てることができる環境作りが求められているのはどの業界でも共通の課題です 大手の新聞社では社内託児所を設けているところもありますが、まだまだ少数派です。もっとこうした取り組みが広がるといいですね ということで、わが家に来てから312日目を迎え,国内総生産のマイナスを憂えるモコタロです 

 

          

           GDPがマイナスだって?それは大変だ!ところでGDPって何?

 

  閑話休題  

 

静岡への帰省から東京に戻ったゆえサンからお土産をいただきました モンターニュの「はままつラスク」というお菓子ですが、ひとつひとつ手作りで作られているそうです ゆえさんは浜名湖の遊覧も楽しんだそうですが、今回の帰省旅行で「静岡県は広い」とあらためて思ったそうです。ゆえさん、お気遣いありがとうございました.家族で美味しくいただいています

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

筒井康隆著「旅のラゴス」(新潮文庫)を読み終わりました 筒井康隆氏は1934年大阪市生まれ.数々の文学賞を受賞している文学界の大御所です

なぜこの本を読もうと思ったかと言うと,書店に山積みされていて,帯に「口コミで人気爆発!」と書かれていたからです 主人公のラゴスはいったいどこの国の人で,いつの時代の話なのか,分かりません.「転移」(つまりワープ:思いを集中することによって,空間を一挙に移動すること)や「壁抜け」(壁の中にのめり込んで向こう側に抜けること)など,特殊な”技術”を使いながら「旅」をしていくので,やっぱりSFなんだな,と思いますが,何となく不自然さを感じないのが筆者の力でしょうか 現代の高度な科学技術を身に付けた主人公が,過去の未熟な時代にタイム・トリップしたようなストーリー展開になっています この小説を読み終わって思ったのはイプセンが書きグリーグが音楽にした「ペール・ギュント」です まだまだ暑い夏が続く中、この本を読んで,主人公のラゴスと一緒に知らない世界にワープするのも良いかもしれません

 

          

 

コメント
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