人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

塚本晋也監督「鉄男」,北野武監督「その男,凶暴につき」を観る~早稲田松竹

2017年03月08日 07時51分04秒 | 日記

8日(水).わが家に来てから今日で890日目を迎え,北朝鮮が在日米軍を攻撃する弾道ミサイル4発を同時に発射したことについて,安倍首相とトランプ米大統領,稲田防衛相とマティス米国防長官がそれぞれ電話会談し,「北朝鮮の挑発行為は断じて容認できない」との認識で一致したというニュースを見て,当事者に成り代わって感想を述べるモコタロです

 

       

           安倍:Y・ABEえな 稲田:ミサイルは否だ マティス:北朝鮮ちょっと待てㇲ 

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「肉豆腐」と「生野菜とアボガドとタコのサラダ」を作りました 実は前日のカレーの残りがあるので,簡単料理にしました

 

       

 

  も一度,閑話休題  

 

昨日,早稲田松竹で「鉄男」と「その男,凶暴につき」の2本立てを観ました

「鉄男」は監督・脚本・撮影・出演などすべて塚本晋也による1989年製作 モノクロ映画(67分)です

 

       

 

金属による肉体改造を行った直後に自動車事故に遭い 脳に金属片が刺さった「やつ」(塚本晋也)は,自分を轢き逃げしたサラリーマン(田口トモロヲ)と恋人のカップルに復讐を企てる  ある日,サラリーマンの男は体中が金属によって膨張し「鉄男」となる.一方,「やつ」は体内に組み込まれた金属棒が錆びて腐り始めていた そんな二人は憎悪と愛情の背反したパワーで融合し,ひとつの巨大な金属の怪物となり,世界中を鋼鉄化し錆びて腐らせてやろうと夜明けの都市を失踪し始める

はっきり言って,最初から最後まで何が何だかさっぱり分からない映画です  ストーリーはあることはあるものの,台詞が極めて少なく,騒々しい破壊音と忙しく転換する映像で耳と目がオカシクなりそうでした  カルト映画だと割り切って観たとしても,まだモノクロで67分だったから最後まで観られたのだと思います

 

  最後の,閑話休題  

 

2本目はビートたけしが北野武として監督・主演デビューを飾った「その男,凶暴につき」(1989年,103分)です

 

       

 

刑事の我妻諒介(北野武)は狂暴ゆえに署内で異端視されていた 麻薬売人の柄本が惨殺された事件を追ううち,青年実業家・仁藤と殺し屋・清弘の存在にたどり着いたが,麻薬を横流ししていたのは諒介の同僚の防犯課係長・岩城だった 岩城は口封じのため自殺と見せかけて殺されてしまう.我妻は若い菊池と組んで事件を追うが,諒介は狂暴ゆえに刑事を辞めさせられる 諒介は裏から手を回して手に入れた拳銃で,岩城の復習のため仁藤を,さらに清弘も射殺する しかし,仁藤の部下・新開が諒介を射殺する.新開は菊池を雇い岩城の代わりをさせ,麻薬の密売取引を引き継ぐことになった

拳銃で腹を撃たれても何事もなかったかのように歩く諒介の姿は,リアリズムの観点からは”あり得ない”と思いますが,この頃の北野武はカッコいいです.まるで高倉健のようです

映画を観て気が付いたのは,冒頭のシーンをはじめ,劇中で何度か流れる音楽はエリック・サティの「6つのグノシエンヌ」の第1曲「レント」の編曲版ではないか,ということです   ひと言でいえば”アンニュイ”な音楽です.なぜか,この映画に良く似合います

家に帰ってから,アンヌ・ケフェレックによる「エリック・サティ ピアノ作品集」の2枚組CD(1988年,1990年録音)を聴きました ケフェレックのサティは最高です

 

       

コメント
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