人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「スター・トレックBEYOND」「キング・オブ・エジプト」を観る / 遠藤周作著「ウスバかげろう日記 狐狸庵ぶらぶら節」を読む / METライブ「ルサルカ」座席指定を取る

2017年03月18日 07時54分53秒 | 日記

18日(土).昨日,新宿ピカデリーでMETライブビューイング,ドヴォルザーク「ルサルカ」の座席指定を取りました 21日(火)午前10時の部です.いつものように左サイド後方の席を押さえました 前回のMET「ルサルカ」のヒロインはルネ・フレミングでしたが,今回はクリスティーヌ・オポライスです

 

       

 

ということで,わが家に来てから今日でちょうど900日目を迎え,学校法人「森友学園」(大阪市)の籠池泰典氏が「安倍晋三首相から昭恵夫人を通して100万円の寄付を受けた」と証言したことを受けて,衆参両院の予算委員会が籠池氏の証人喚問を23日に行うことを全会一致で決めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

       

        籠池氏の捨て身の証言を聞いて安倍晋三首相は 心臓に悪いと殊勝なことを言ったとか 

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「鶏のみぞれ煮」と「生野菜とサーモンのサラダ」を作りました 「鳥の~」は2回目ですが,美味くできました

 

       

 

  も一度,閑話休題  

 

昨日,池袋の新文芸坐で「スター・トレック BEYOND」と「キング・オブ・エジプト」の2本立てを観ました

「スター・トレック BEYOND」はジャスティン・リン監督による2016年製作のアメリカ映画(123分)です

物語は,宇宙の最果てにある未知の領域を探索する過程で,惑星連邦の存在意義を問う新たな謎の敵に遭遇するジェームズ・カークと,彼の率いるU.S.Sエンタープライズ号のクルーたちの闘いを描いています

スター・トレックというと,その昔の人形劇のテレビドラマを思い出しますが,今やCGをふんだんに使ってスピード感と迫力に溢れた作品に生まれ変わっています これでもか と激しい動きの映像と大音響を目の当たりにすると,むしろ昔の人形劇の方が味があったな,と思ったりしました 古いヤツだとお思いでしょうが・・・

 

       

 

  またまた,閑話休題  

 

2本目の「キング・オブ・エジプト」はアレックス・プロヤス監督による2016年製作のアメリカ映画(127分)です

神と人間が共存し,『生命の神』オシリスの統治により繁栄を誇っていた古代エジプトだが,弟セトによりオシリスは謀殺され,人々は横暴なセトに苦しめられていた オシリスの子で,王座と視力を奪われたホルスは,コソ泥の青年ベックと手を組み,エジプトの王に君臨するための鍵を握るアイテム『神の眼』を盗み出すべく,命を懸けた旅に出る ホルスはベックの力を借り『神の眼』を手に入れ,エジプト王になれるのか

この作品もまたCGをふんだんに使った映画です 神と人間が共存する世界ということで,思わずワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」を思い出してしまいました 

 

       

 

  最後の,閑話休題  

 

遠藤周作著「ウスバかげろう日記 狐狸庵ぶらぶら節」(河出文庫)を読み終わりました 遠藤周作は1923年東京生まれ.慶応義塾大学仏文科卒業.55年「白い人」で芥川賞を,66年「沈黙」で谷崎潤一郎賞を受賞.96年9月に逝去しています

 

       

 

狐狸庵先生,この日記を書いた当時は50代半ばです 好奇心旺盛な行動的な先生は英会話に励み,社交ダンスに勤しみ,劇団「樹座」(素人劇団)の座長を務めながら,時に一人旅に出掛け,息子のガールフレンドからの電話にいたずらを仕掛けます

いたずらの話では,次のようなエピソードを書いています

「夜10時頃,豚児(息子)のガールフレンドから電話があり,相変わらず『夜おそく,申しわけありません』と言わぬ 息子は不在だったが,『おります』とわざわざ答え,受話器に声が届く距離に行って息子の名前を2,3回よび,『〇〇さんから電話だよ.なに,居留守を使ってくれ? 君,それは失礼じゃないか.(間をおいて)そうか.それなら仕方ない.そう言おう』.相手に聞こえるように一人芝居してから,『探しましたが,ちょっと出たようです』と言ってやった これでこの女の子とも一巻の終わりであろう

随分な親だと思いますが,息子さんも大人しくしていません 別に日記で次のような会話が交わされます

「この頃,ぼくは学校の女の子にこう言っている.ぼくの父親は最近,作品に行きづまり,時々,自殺したいなどと洩らすし,川端先生の気持ちがよくわかるなどと言うので,心配なんだ と悲しそうに呟くと,女の子がぼくに同情してくれるから,そう言いまわっている

「俺は行きづまっていないぞ.死にたいとも,思わないぞ

「だから,そう嘘を言ってるんだ

「君は父についてそんな出鱈目をしゃべっているわけか

「うん.陰影のある男になりたいからね 本当を言うと,うちの父に愛人ができて,ぼくは暗い気持ちだと,女の子に言いたいんだけど・・・」

近頃の若者の心理も,また理解に苦しむものなり.・・・・とはいえ,豚児の話,あまりにも馬鹿馬鹿しくもあり.怒るのも馬鹿馬鹿しく,ただニヤニヤと笑って聞いている自分に気づき,これまた情けなき限りである

ところで,この本を読んで初めて気が付いたのですが,先生はモーツアルトがお好きなようで,ある日の日記に「仕事場で読書.その合間にモーツアルトを何曲か聴く」という記述がありました また,違う日の日記には「このところ18世紀後半のフランス宮廷に関する本やモーツアルト伝ばかり読む 今,読んでいるのはクルト・バーレンの『モーツアルト』」という記述がありました なるほど,狐狸庵先生とモーツアルトには共通点があることが分かります.スカトロジー(糞尿譚)です モーツアルトの場合は,従妹のベーズレちゃんとの手紙の中にフンダンに出てきます

この作品には97篇の日記が収録されていますが,作家の日常が非日常であることが良く分かります.抱腹絶倒 時々 しんみりです

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