人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットでワーグナー「ニーベルングの指環」組曲他を聴く~東京・春・音楽祭

2017年03月30日 08時07分00秒 | 日記

30日(木).わが家に来てから今日で912日目を迎え,英国のメイ首相が28日 欧州連合(EU)に離脱を通知する書簡に署名したというニュースを見て,関係者に成り代わって感想を述べるモコタロです

 

       

                              メルケル:いいとこ取りは許さない! それをやったらメイ蹴る

                   メイ首相:May  I  ask  you    も少し優しくしておくれでないかい

                   トランプ:英国は えー国やさかい 応酬連合なんか早よ出ちまいな 

              朴 槿 恵:大統領をクビになっちゃったから 何も言えないのよね

                                安倍首相:わが家は 森友学園問題で それどころじゃないのであります

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「鶏団子と大根の鶏ガラスープ」と「生姜焼き」を作りました 「鶏団子~」は本当は中華スープなのですが,なかったので鶏ガラスープの素を使いました.いいんです.そんなもんで.大勢に影響はありません

 

       

 

                      

 

昨夕,上野学園大学・石橋メモリアルホールで「バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテット演奏会」を聴きました これは「東京・春・音楽祭」参加公演です.ここだけの話ですが,間違えて東京文化会館小ホールに行ってしまい,入口で「チラシ配りの人たちがいないなあ」と思い,ハタと間違いに気が付き 駅の反対側の上野学園大学に向かったのでした.幸い開場時間前に会場に着きました

さて,バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットは,2005年夏にバイロイト祝祭音楽祭に長年参加している4人により結成されたヴァイオリン・アンサンブルです メンバーは第1ヴァイオリン=ベルンハルト・ハルトーク,第2=ミヒャエル・フレンツェル,第3=ウルフ・クラウゼニッツァー,第4=眞峯紀一郎です バイロイト祝祭劇場のオーケストラ・ピットに日本人が入って演奏していたことを初めて知りました

公表されたプログラムは①ラモー「4つのヴァイオリンのための『オペラ組曲』」,②ワーグナー/廣田はる香&ナリ・ホン編「ニーベルングの指環」組曲,③ラヴェル/ブラントナー編「クープランの墓」,④フンメル「4つのヴァイオリンのための『ディヴェルティメント』」,⑤ドント「4つのヴァイオリンのための四重奏曲ホ短調」ですが,当日 後半の順番が変わり⑤④③の順番に演奏しました

 

       

 

自席は1階F列20番,センターブロック右通路側です 会場は後方の席が空いています.同じ弦楽四重奏曲でもヴァイオリンだけ4本の演奏会ということで敬遠した向きが多かったのかも知れません

ステージの上には4本の譜面台が立てられていますが,椅子はありません.4人は立って演奏するようです

1曲目のラモー(キャトル・ヴィオロン編)「4つのヴァイオリンのための『オペラ組曲』」は,ラモーの複数の歌劇からテーマをとって4つの曲として編曲した作品です 第1曲「序曲」,第2曲「メヌエット」,第3曲「未開人のエール」,第4曲「ジーグ」から成ります

この曲を聴いてまず思ったのは,一人一人のヴァイオリンの音が極めて美しく,会場に良く響くということです このホールは特に弦楽器との相性が良いのではないかと思いました 聴いていて,フランスの宮廷の広間で聴いているような感覚を覚えました

2曲目はワーグナー(廣田はる香/ナリ・ホン編)「ニーベルングの指環」組曲です 「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」からそれぞれ代表的な聴かせどころを組曲として編んだものですが,4人の演奏は高音は輝き,中低音はふくよかに響き,聴いていて,バイロイト祝祭劇場ではこういう人たちの職人技のような演奏が聴けるのだろうな,と想像しました とくに「ワルキューレの騎行」と「ジークフリート」の一場面が,本当に4本のヴァイオリンだけで演奏しているのだろうか,と思うほど音楽に幅と深みがありました

演奏後,会場にいた編曲者の廣田はる香がステージに呼ばれ,4人の演奏者と握手,会場に一礼し,大きな拍手を浴びました 学生みたいな若い女性です

休憩後は 最初にJ.ドント「4つのヴァイオリンのための四重奏曲 ホ短調」が演奏されました ドントは19世紀ウィーン出身のヴァイオリニスト兼作曲家です.この曲は4つの楽章から成りますが,この曲でも4人は美しい響きのもと,見事なアンサンブルを聴かせてくれました

後半2曲目はフンメル「4つのヴァイオリンのための『ディヴェルティメント』」ですが,ベートーヴェンとほぼ同じ時代に生きた あのフンメルではなく,ドイツの現代作曲家で,この作品は1968年に作曲されました 演奏を聴く限り,第1楽章冒頭はまるでストラヴィンスキーの「春の祭典」だし,第3楽章はまるでバルトークの「管弦楽のための協奏曲」です 現代音楽とは言え,分かり易い曲です

プログラム最後の曲はラヴェル(ブラントナー編)「クープランの墓」から5曲~第1曲「前奏曲」,第2曲「リゴードン」,第3曲「メヌエット」,第4曲「トッカータ」です この曲では,時に第1ヴァイオリンがトランペットの音に聴こえたりして,4本のヴァイオリンだけで管弦楽の如き色彩感豊かな演奏を展開しました

アンコールの1曲目は誰かの「サラバンド」(と聞こえた)でしたが,短い曲で呆気に取られていると,2曲目にモーツアルトの歌劇「魔笛」から「夜の女王のアリア」が鮮やかに演奏されました ヴァイオリンによるコロラトゥーラに聴衆は大興奮でした

この日の彼らの演奏は期待以上のパフォーマンスで,東京・春・音楽祭に花を添えました

コメント
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