1日(土)。今日から強行軍の6月です 今月は26回のコンサート、6本の映画が控えています。本は何冊読めるか 先が読めません 体力勝負なので 無理をしないようにマイペースでやっていきたいと思います
ということで、わが家に来てから今日で1702日目を迎え、安倍晋三首相は30日、都内であった経団連の定時総会で、夏の参院選との同日実施もささやかれる衆院の「解散風」をめぐり、「風は気まぐれで、誰かがコントロールできるようなものではない」とあいさつで述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
解散権を持っている首相自身が気まぐれだということを自白してるんじゃね?
昨日、夕食に「豚バラ肉のエリンギ炒め」「生野菜サラダ」「冷奴」を作りました 「豚バラ~」は簡単ですが、美味しいです
昨夕、東京藝大奏楽堂で「第392回藝大定期演奏会」を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」、②同「交響曲第3番”英雄”」です 演奏は①のピアノ独奏=津田裕也、指揮=山下一史です
全自由席なのでちょっと早めに着けばいいや、と思って6時20分頃 奏楽堂に着くと、すでに開場しています。おかしいな?と思ってチケットを見たら6時開場となっていました 会場から音楽が聴こえて来たので、何かと思ったらプログラム冊子に6時15分からプレコンサートがあると書いてありました 当然チラシにも書いてあったはずです。スタッフに2階席に行ってほしいと言われたので、27列36番(2階席、右端)で聴きました 1階もちらほら空いていたのですが、本番前に移るのも面倒なのでそのまま聴くことにしました
さて本番です。会場はほぼ満席です。いつものモーニングコンサートと違い若い人も結構聴きに来ています。とても良いことだと思います
藝大フィルハーモニアはいつもの並びで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です チェロ・セクションを見たら新日本フィルの弘田徹氏がスタンバイしていました。出演者名簿で確かめると「賛助出演」となっていました。彼は確か藝大卒なので声がかかったのでしょう
1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1809年に作曲し、1811年にロブコヴィッツ侯爵邸でルドルフ大公のピアノにより初演されました 曲想が壮大であるため「皇帝」の愛称が付きましたが、演奏者にまかせるカデンツァを廃止するなど古典派協奏曲の枠を超えた作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・ウン・ポコ・モッソ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります
藝大を首席卒業、2007年仙台国際音楽コンクール第1位の津田裕也が、藝大指揮科教授・山下一史とともに登場、さっそく第1楽章に入ります 冒頭からスケールの大きい勇壮な音楽が展開しますが、音が団子状にまとまって聴こえてきます ひと言で言うと「デッド」な音響です これは会場の音響設定のせいなのか、湿度のせいなのか、座席の位置のせいなのか、明確には分かりません 最初の「音響設定のせい」というのは、このホールは舞台の天上の高さを変えることにより、残響時間を自在にコントロールできるからです それでも、ピアノの音はそれほどデッドには聴こえないので良かったと思います。繊細にして大胆な 堂々たる演奏でした
満場の拍手とブラボーに、津田裕也はメンデルスゾーン「無言歌」より「ベニスのゴンドラの歌」を抒情的に演奏し聴衆のクールダウンを図りました
プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第3番変ホ長調作品73”英雄”」です この曲はちょうど1週間前にヴァィグレ指揮読売日響の演奏で聴いたばかりです この曲は1803年から翌04年にかけて作曲されました 当初、ナポレオンに献呈されるはずでしたが、彼の皇帝就任に失望し献呈を却下、初版の表紙に「シンフォニア・エロイカ。ある一人の偉大なる人物の思い出を祝して」と書き記しています 作品のスケールの大きさ、第2楽章に葬送行進曲を置く異例な措置、第3楽章でホルン3本を有効に活用(従来は2本)など、従来の交響曲にない大きな特徴を備えています
第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「葬送行進曲:アダージョ・アッサイ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト」の4楽章から成ります
第1楽章を聴いて「デッド」な印象は薄まりました 管弦楽が前よりクリアに耳に入ってきます。耳が音響に慣れたのでしょうか。時にこういうことがあります
山下一史 ✕ 藝大フィルハーモニアは、やたらとテンポを動かすこともなく、自然な流れの中でスケールの大きな演奏を展開しました 第3楽章のホルンによる三重奏はとても良かったです また全体を通じてオーボエが良い仕事をしていました
ここで、ちょっと気になったことを書いておきます 隣席のお兄ちゃん(連れの女性との会話から判断すると多分、音大生)がず~っと帽子を被ったまま聴いていたのです この会場で開かれている藝大モーニングコンサートでは、毎回のように、おじさんやおばさんがスタッフから「帽子をお取りください」と注意されています この日はほぼ満席だったので帽子を被っていても目立たなかったのでしょう ちなみに2階席から会場を見回したところ、帽子を被って聴いているのは隣席の彼を除いて一人もいませんでした 演奏中に帽子を脱ぐのは演奏者に対する礼儀です 今の音大は演奏技術は教えても他人の演奏を聴く時のマナーは教えていないようです 隣席なのだから注意すればいいだろう、と言われそうですが、今の時代、バッグの中に包丁やノコギリを忍ばせていないとも限りません 直接注意するのは控えたいと思います せめて大学では最低限のマナーは教えてほしいと思います
ところで、帰りがけに「アマチュアにしては良い演奏だったな」という高齢男性の声が聴こえてきました この際だから言っておきますが、藝大フィルハーモニア管弦楽団はアマチュア・オケではなく、東京藝大に所属するプロのオーケストラです ちなみに前身である東京音楽学校管弦楽団はわが国初のオーケストラで、ベートーヴェンの第5交響曲、第9交響曲、チャイコフスキーの悲愴交響曲、ブルックナーの第7交響曲、第9交響曲などを本邦初演しています 皆さん、正しい知識をもってコンサートを聴きましょうね
東京藝大主催のコンサートをいくつかご案内します 最初は6月9日(日)午後3時から開かれる「東京藝大チェンバーオーケストラ第33回演奏会」です。メンバーは藝大の学生と大学院生です
次は6月13日(木)午後7時から開かれる「第59回東京藝大シンフォニーオーケストラ定期演奏会」です。メンバーは藝大2~4年生です
最後は7月14日(日)午後3時から開かれる「藝大第九 チャリティコンサート」です。管弦楽は「藝大第九オーケストラ」となっています。藝大フィルハーモニアと学生オケの合同ではないかと推測しますが、どうでしょうか 指揮者は高関健氏なので期待できます
私は3公演とも他のコンサートの予定があるので聴きに行けないのが残念です
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