7日(金)。わが家に来てから今日で1708日目を迎え、米CNNが5日まとめた世論調査によると、トランプ大統領が2020年11月の大統領選で再選を果たすと予想する人が54%にのぼることが分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプ政権に敵対するCNNだけに アナウンス効果を狙っているような気がする
昨日、夕食に「牛タン塩焼き&ハラミ焼肉」「生野菜サラダ」「卵スープ」を作りました 正確に言うと、肉は焼くだけなので料理とは言えませんが、たまにはいいでしょう
昨日の日経夕刊に「ココイチ創業者 20億円申告誤り 資産管理会社、名器『ストラディバリウス』 減価償却巡り」という見出しの記事が載っていました 「カレーハウス『ココ壱番屋』」創業者の宗次徳二氏については、2日のブログで「掃除をする宗次さん」としてご紹介したばかりですが、宗次氏が取締役を務める資産管理会社「ベストライフ」が名古屋国税局の税務調査を受け、『ストラディバリウス』など本来は減価償却できない高価な楽器約30丁を 経費として計上する税務上の誤りがあり、法人税約20億円の申告漏れ(16年6月期)を指摘されていたことが分かったとのことです 宗次氏は6日、「当時の顧問税理士に楽器を『減価償却できる』と言われ、税の知識がなく信じてしまった。反省している。税理士への法的措置を検討する」と話しているそうです
これはちょっと信じられない事件です 「ストラディバリウス」などの楽器は、何百年も前に製作されたもので、機械類とは違い 使用すれば価値が減っていくという性質のものではなく、骨董品と同じように価値は下がらないというのが税務上を含めて常識的な考え方だと思います 当時の顧問税理士は相当レヴェルが低かったのではないかと考えざるを得ません 宗次氏は私財で建設した「宗次ホール」の運営や、ストラディヴァリウスのヴァイオリン等を国内外の有望な音楽家に無償貸与するなどクラシック音楽界に多大な貢献をしている人です 今回の事件の反省のもとに、これからも日本のクラシック音楽界に尽力していただきたいと思います
昨日、神楽坂のギンレイホールで「私は、マリア・カラス」と「アリ―/スター誕生」の2本立てを観ました
「私は マリア・カラス」はトム・ボルフ監督による2017年フランス映画(114分)です この映画は、20世紀最高のプリマドンナと賞賛されたオペラ歌手マリア・カラスの人生を紐解いていくドキュメンタリーです 1977年の突然の逝去により未完となった自叙伝や、友人や愛する人に宛てたプライベートな手紙など、マリア・カラス本人の歌と言葉により彼女の人生を再構成しています 自叙伝で語られる言葉や手紙の朗読を「永遠のマリア・カラス」でカラスを演じたファニー・アルダンが担当しています なお、この映画に登場する素材や写真の半数近くは今回初公開となる貴重な映像です
私がこの映画を観るのは今回が2度目です 初めて観たのはロードショー公開時の昨年12月23日に渋谷の「ル・シネマ」で、翌24日のブログに感想を書きました この映画の中で歌われているオペラのアリアの数々はそちらでご紹介していますので、興味のある方はご覧ください
今回 2度目に観て あらためて強く印象に残ったのは、「オペラにおける演技」についてテレビのインタビューに応えた時の映像です カラスは「演技力のない歌手なんて論外です」と即答しています。「演技の下手な歌手なんて見たくもない」とこき下ろしています。これは、カラスが「歌う女優」とでも言うべき優れた演技力の持ち主だったからこそ言える言葉です
モノクロ、カラーを問わず、映画の中で歌われるオペラのアリアの数々を聴くと、カラスの声は決して美しくはないけれど、その歌唱力はドラマティックで人が感動せざるを得ない力を内包していると感じます 「これぞ ドラマティック・ソプラノ」と言いたくなるような感動的な歌唱力です とくに、プッチーニ『トスカ』の「歌に生き、恋に生き」、同『蝶々夫人』の「なんて美しい空」、ジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』の「母が死に」、そして何よりカラスの代名詞的なベッリーニ『ノルマ』の「清らかな女神よ」を聴くと、感動のあまり背筋が寒くなってきます
誰が言い出したのかは知りませんが、オペラ界の紀元前(B.C)、紀元後(A.D)は「カラス以前、カラス以後」(ビフォア・カラス、アフター・ディーヴァ)と呼ばれています マリア・カラスが20世紀最高のプリマドンナであることに異論のある人はいないでしょう
マリア・カラスが歌ったオペラのアリアを収録したCD4枚組「CALLAS LA DIVINA COMPLETE」(輸入盤・1枚はインタビュー版)です 私は国内版でも同じCDを持っていて、もっぱらそちらを愛聴しています
「アリ―/スター誕生」はブラッドリー・クーパー監督・主演による2018年アメリカ映画(146分)です
シンガーソングライターのジャクソン・メインはカントリー歌手として世界的に知られていたが、名が売れると次第にドラッグや酒に溺れるようになり、兄ポビーに献身的に支えられながら歌手活動を続けていた ある日、ジャクソンはカリフォルニア州で行われたコンサートの後に、ドラッグ・バーを訪れる バーで飲んでいると、店のパフォーマンスで一人の女性(アリー)が歌い始める アリーは昼はウェイトレス、夜はバーで歌いながら歌手を目指していた ジャクソンはその歌声に聴き惚れ、心を揺さぶられる。ジャクソンはアリ―の才能を見抜き、彼女をコンサートに起用することに決める 自信のないアリーはそのオファーを断るが、ジャクソンは根気よく説得し、ついにジャクソンと一緒にコンサート活動をすることになる しかし、ジャクソンは酒とドラッグから抜け出せず、アリーを苦しめることになる
映画「スター誕生」は1937年に発表されて以来、1954年にジュディ・ガーランド主演で、1976年にバーブラ・ストライザンド主演でリメイクされています その後2011年当初、ビヨンセ主演で交渉が続けられていたものの、彼女の妊娠のため話が中断し、その後も紆余曲折があり、今回のレディー・ガガ主演での3度目のリメイクに漕ぎつけたようです
レディー・ガガと言えば、派手なメイク、奇抜な衣装といったイメージしかなく、歌を聴いたこともありませんでした 今回この映画を観て、初めてレディー・ガガという人はどういう顔でどういう歌を歌っているのかが分かりました 力強い歌唱力で歌に説得力があります それが分かっただけでも観た甲斐がありました
これからご覧になる方のために付け加えると、朝9時40分からの2本立てはほぼ満席で、2本観終わって映画館の外に出ると、2時40分上映開始の部を観る行列が地下鉄に向かう階段の下まで続いていました マリア・カラスとレディー・ガガの組み合わせの人気でしょうか 上映は14日(金)までです