人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

無料招待コンサート「モーツアルトで、おぺらくご!?」 & 「アフラック・チャリティー」があります! / 中山七里著「連続殺人鬼カエル男ふたたび」を読む ~ 音楽が聴こえてくる小説

2019年06月18日 07時16分32秒 | 日記

18日(火)。わが家に来てから今日で1719日目を迎え、イスラエル政府は16日、同国北部のゴラン高原に新たに設ける入植地について、米トランプ大統領にちなんで「トランプ高原」と命名すると発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ゴラン あれがトランプタワー高原だよ おっかさん  ポンぺイオ遺跡じゃないぜよ

 

         

 

昨日、夕食に「野菜と挽肉のドライカレー」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました ドライカレーは、わが家の、と言うか、私の定番メニューに昇格しました

 

     

 

         

 

無料招待コンサートがあります 一つは8月20日(火)午後7時から東京文化会館大ホールで開かれる「モーツァルトで、おぺらくご!?」です これは一般社団法人 東京都人材支援事業団主催によるコンサートです プログラムは①モーツアルト「ディヴェルティメントK.136」第1楽章、②同「ピアノ協奏曲第21番K.467」、③おぺらくご「フィガロの結婚」です 出演は②のピアノ独奏=仲道郁代、③のソプラノ独唱=高橋絵里、三宅理恵、青木エマ、管弦楽=東京交響楽団、指揮=飯森範親、ナビゲーター・落語=桂米團治です

 

     

 

申し込み方法は下のチラシの通りで 締め切りは7月25日ですが、応募者多数の場合は抽選となります。なお、申し込み資格は東京都内在住・在勤・在学者に限定されています

 

     

 

2つ目は9月17日(火)午後7時からサントリーホール大ホールで開かれる「アフラック チャリティーコンサート」です プログラムは①チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」、②プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」から抜粋です 出演は①のヴァイオリン独奏=神尾真由子、管弦楽=東京フィル、指揮=三ツ橋敬子です

申し込み方法は下のチラシの下欄の通りです 締め切りは7月31日ですが、応募者多数の場合は抽選になるとのことです

 

     

 

     

 

「絶対当たる!」と3回唱えて応募してみてはいかがでしょうか 気休めに過ぎませんが

 

         

 

中山七里著「連続殺人鬼カエル男ふたたび」(宝島社文庫)を読み終わりました 中山七里の本は、文庫化されるたびに購入し、このブログでご紹介してきました 念のため著者のプロフィールをご紹介します。1961年岐阜県生まれ。「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し 2010年にデビューしましたが、その後の快進撃は止まるところを知らず、次々と傑作を世に送り出しています

 

     

 

凄惨な殺害方法と稚拙な犯行声明文で世間を震撼させた「カエル男連続猟奇殺人事件」から10か月後。事件を担当した精神科医・御前崎教授の自宅が爆破され、その跡から紛砕され炭化した死体が出てくる 現場から「カエル男」こと精神障碍者・当真勝雄の筆跡による幼児のような稚拙な犯行声明文が発見される 彼はさいたま市内の医療施設を退院して以降 消息が掴めていない カエル男復活か と埼玉県警捜査一課の渡瀬課長と部下の小手川刑事が事件を追う やがて 埼玉県熊谷市の工場で契約社員の若者が硫酸プールに落とされる事件が発生、次に、東京の神田駅で若い女性が線路に突き落とされる事件が発生する    そして、さいたま市内の製材所で、廃材紛砕装置に下半身を巻き込まれて男が死亡する事件が発生する いずれも、そばにカエル男の筆跡による稚拙な犯行声明文が残されていた 一方、現在 医療刑務所に収容されている、当真勝雄の保護司だった有働さゆりが新たな動きを見せる。果たしてカエル男の目的は何なのか? そもそも、精神障碍者である当真勝雄に 捜査網から逃れて犯行を重ねるほどの知恵と行動力があるのか? どんでん返しの後に、もう一つのどんでん返しが待っている

この本を読み終わって最初に思ったのは、原点回帰ではないけれど、彼のデビュー作「さよならドビュッシー」にプロットが似ているな、ということです

巻末の「解説」を書店員の新井見枝香さんが書いていますが、冒頭「小説から、音楽が聴こえてくることがある。そしてその音は、心に深く刻み込まれる」と書き出しています そして「初めて読んだのは『さよならドビュッシー』だった。演奏シーンを読んで、これは明らかにピアニストが書いた文章だ、と確信した 中退とはいえ、私は音大に通っていたクラシック畑の人間である。生粋の英国人が、ネイティブと非ネイティブの発音を聞き分けるように、小説における音楽表現の真贋を私が見抜くのは、当然のことだろう」と続けています。しかし、中山氏はまったくピアノが弾けないことが分かり愕然とします 実は、私も「さよならドビュッシー」を読んだ時、中山七里という小説家は音大出身者に違いないと確信したのです ところが花園大学文学部国文学科卒というのです。花園大学ってどこにあるのよ、って感じです

この「カエル男ふたたび」にもベートーヴェンのピアノ・ソナタ「熱情」が出てきますが、「さよならドビュッシー」「おやすみラフマニノフ」「いつまでもショパン」「どこかでベートーヴェン」といった”作曲家タイトル・シリーズ”に限らず、中山氏の小説にはクラシック音楽が流れる、あるいは演奏するシーンが多く見られます その豊かな表現力はとても”音楽素人”が書いたものとは到底思えません そういうシーンを読んでいると、新井さんのように「小説から、音楽が聴こえてくることがある」と感じるのです

この本には巻末に「中山作品・人物相関図」が掲載されています デビューから9年目にして40冊の登場人物を網羅しています。中山ファンには有難い資料です

「中山七里七転八倒」(幻冬舎文庫)を読むと、「この人は いつ寝ているんだろう」と思うほど仕事漬けの毎日を送り、寝落ちして起きたら2日後だったとか、身体がいくつあっても足りないくらいだと思います そこから、「実は中山七里は7人いる」とかいう都市伝説が生まれてくるのです とにかくすごい人です

 

     

コメント
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