人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

クス・クァルテットでベートーヴェン「弦楽四重奏曲作品18」を聴く ~ サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン2019「ベートーヴェン・サイクル Ⅰ 」

2019年06月03日 07時21分41秒 | 日記

3日(月)。わが家に来てから今日で1704日目を迎え、プロ野球セ・リーグのヤクルトスワローズが16連敗し、1970年にヤクルトが喫した不名誉なセ・リーグの連敗記録に並んだが、17敗目は阻止した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       あと1敗で新記録だったのに惜しい! 明けない夜は無いということでしょうか?

 

         

 

今年も6月恒例の「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」が始まりました 6月1日から16日までサントリーホール「ブルーローズ」で室内楽の名曲の数々が演奏されます 私は今年14公演聴きます

毎年恒例の「ベートーヴェン・サイクル」(弦楽四重奏曲 全曲演奏会)の今年の演奏者はクス・クァルテットです 1991年に結成され ベルリンを拠点として世界的に活躍する弦楽四重奏団ですが、パオロ・ボルチア―二国際コンクールに優勝するなど輝かしい賞歴を誇っています メンバーは第1ヴァイオリン=ヤーナ・クス(女性)、第2ヴァイオリン=オリヴァー・ヴィレ、ヴィオラ=ウィリアム・コールマン、チェロ=ミカエル・ハクナザリアンという顔ぶれです 今回の彼らのプログラミングの特徴は第1番から第16番までを ほぼ作曲順に5回に分けて演奏することです

 

     

 

これまでのベートーヴェン・サイクルを振り返ってみると、2011年=パシフィカ・クァルテット(アメリカ)、2012年=ヘンシェル・クァルテット(ドイツ)、2013年(ボロメーオ・ストリング・クァルテット(アメリカ)、2014年=キュッヒル・クァルテット(オーストリア)、2015年=ミロ・クァルテット(アメリカ)、2016年=クァルテット・エクセルシオ(日本)、2018年=カザルス弦楽四重奏団(スペイン)となっています   個人的に一番良かったのは第1回目のパシフィカ・クァルテットです なお、2017年はホール改装工事の関係で公演日程短縮のためプログラムに組まれませんでした

 

     

     

昨日はベートーヴェン・サイクルの第1回目でした ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第1番から第6番までが演奏されますが、これらの作品は6曲まとめて1798年から1800年にかけて作曲され、ベートーヴェンの後援者フランツ・ヨーゼフ・フォン・ロブコヴィツ侯爵に献呈されました この日の演奏は作品番号順ではなく作曲順で①第3番、②第2番、休憩、③第1番、④第5番、休憩、⑤第4番、⑥第6番です

先行発売で5公演セット券を取ったのですが、座席指定の取り方を勘違いし、結果として「主催者に一任する」方法を選択してしまったので、いつも取っている通路側でなく ど真ん中の席になってしまいました。痛恨の極みです でも演奏者のほぼ正面なので怪我の功名です

ステージ中央と4人の譜面台の後ろには収録マイクが林立しています。後日どこかの放送局で放送するのでしょうか

クス・クァルテットの4人が登場し、スタンバイします   第2ヴァイオリンとヴィオラが電子ブックを使用します。第1ヴァイオリンのヤーナ・クスさんが、履いていた靴を脱ぎました 素足で演奏するのが流行っているんでしょうか

1曲目は「第3番ニ長調作品18-3」です 第1楽章「アレグロ」、2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「プレスト」の4楽章から成ります

最初の曲ということでか、演奏がやや硬いような印象を受けます でも 後半に行くにしたがって良くなってきました

2曲目は「第2番ト長調作品18-2」です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・カンタービレ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ」、第4楽章「アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

この曲は第1楽章冒頭のメロディーが「今日はお日柄も良く」「そうでござんすねえ」とあいさつを交わしているように聴こえることから、「挨拶四重奏曲」という愛称で呼ばれています 4人の演奏は、その辺の雰囲気が良く出ていました。また、第4楽章の疾走感が気持ちよく聴けました

15分休憩後の最初は「第1番ヘ長調作品18-1」です 作品番号は1番ですが、作曲順は3番目で内容が充実しています 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ・アフェットゥオーソ・エド・アパッショナート」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ」、第4楽章「アレグロ・モルト、クアジ・プレスト」の4楽章から成ります

ヤーナ・クスさんは今度は靴を履いたまま演奏するようです その昔、高校受験の時によく言われたのは「頭冷足温」です 眠気を覚まして勉強するには頭を冷やして足元を温めるのが一番、という格言です その意味では、足を冷やすのは演奏にも良くないのではないかと思うのですが ヤーナ・クスさんの判断は 即断足決 のようです   その甲斐あってか、第2楽章を中心に演奏は冴えわたり、4人のコミュニケーションも良くとれるようになりました

次の曲は「第5番イ長調作品18-5」です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「メヌエット」、第3楽章「アンダンテ・カンタービレ」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

第2楽章のメヌエットは18世紀的で好きです 続く第3楽章のアンダンテ・カンタービレもいいですね ベートーヴェン得意の変奏曲です。クス・クァルテットは軽快です


     


ここで15分間の休憩に入って、大好きな「第4番ハ短調作品18-4」と「第6番変ロ長調作品18-6」の演奏に入るわけですが、残念ながら帰らなければなりません 急きょ、叔母の葬儀が入り、埼玉県T市で開かれる通夜に参列しなければならなくなりました。第5番の演奏が終わったのが午後4時15分で、地下鉄南北線、同有楽町線、西武池袋線を乗り継いで斎場の最寄り駅まで行きました。タクシーで斎場に着いたのは開式時間6時の10分前でした

ということで、今日は告別式に参列します 奇跡的にコンサートの予定はありません

コメント
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