人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「プレシャス1pm Vol.2 服部百音の室内楽」でショスタコーヴィチ「ピアノ三重奏曲第2番」、プロコフィエフ「ヴァイオリン・ソナタ第1番」を聴く / ワインの効用その2

2019年06月08日 07時22分07秒 | 日記

8日(土)。東京は昨日 梅雨入りしたらしいですね。そんなこととはツユ知らず・・・って、進歩がみられないダジャレばかり書いてると、読者が着実に離れていくな 来年から書かないようにしよう

ところで、一昨日の朝日夕刊に「ワイン飲む高齢者 認知機能高い可能性 ビールや日本酒では差見られず」という見出しの記事が載っていました 超訳すると

「大阪大学の樺山助教らがまとめた研究によると、ワインを飲む高齢者は飲まない人に比べて認知機能が高い可能性があることが分かった 記憶力や注意力をみる検査で認知機能を評価すると、ワインを飲む人の認知機能は有意に高かった。一方、ビールや日本酒などワイン以外の6種の酒では、認知機能に有意差はみられなかった

先日のブログで、「抗酸化作用のあるポリフェノールを含む赤ワインが認知機能の低下を防ぐ」という記事をご紹介しましたが、それを裏付けるような研究結果のようです ただ、気になるのは、最近毎晩のように赤ワインを飲んでいるのに、忘却力に衰えがみえないことです ワインと一緒にビールも飲んでいるせいか 酒の飲みすぎで何の効果もない、ということか おれはただの呑兵衛か 「何事もほどほどに」という格言が頭をよぎりました

ということで、わが家に来てから今日で1709日目を迎え、ベネッセコーポレーションが妊娠中の女性と0~1歳の子供がいる女性の計約600人を調査した「理想のパパ」ランキングを発表したが、タレントのつるの剛士さんが2年連続で第1位に選ばれた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     さすがは  ウルトラマンダイナ ! 夫としても高評価とか ウルトラマンダンナ!

 

         

 

昨日、夕食に「ポーク・カレー」と「生野菜サラダ」を作りました カレーは久しぶりですが、時々無性に食べたくなります

 

     

 

         

 

昨日、サントリーホール「ブルーローズ」で「プレシャス1pm  Vol.2  服部百音の室内楽」を聴きました    これは「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン2019」の一環として開かれたコンサートです

プログラムは①ショスタコーヴィチ「ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67」、②プロコフィエフ「ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 作品80」です   演奏はヴァイオリン=服部百音(もね)、ピアノ=青柳晋(すすむ)、坂口由侑(ゆう)、チェロ=奥泉貴圭(たかよし)です

 

     

 

自席はセンターブロック2列1番、左通路側です

1曲目はショスタコーヴィチ「ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67」です この曲はドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)が1943年から44年にかけて作曲した作品で、彼の佳き助言者だった音楽学者・評論家のイワン・ソレルチンスキー(1944年2月に心臓発作で死去)に捧げられています 第1楽章「アンダンテ~モデラート」、第2楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第3楽章「ラルゴ」、第4楽章「アレグレット」の4楽章から成ります

鮮やかな赤いドレスの服部百音を先頭に、チェロ=奥泉貴圭、ピアノ=坂口由侑の3人が入場し、演奏が開始されます 第1楽章冒頭はチェロの最高音の緊張感に満ちた演奏から静かに入りますが、ちょっと厳しかったかな? チェロの持ち味は低音部であるのに、皮肉なショスタコーヴィチはあえて高音部を弾かせているわけですが、この課題をクリアするのは難しいでしょう 全体的に沈鬱な曲想です。第2楽章は一転、ユーモアさえ感じる明るく躍動的な曲想です 3つの楽器の丁々発止のやり取りが楽しく聴けました 第3楽章のラルゴから第4楽章のアレグレットへは続けて演奏されますが、起伏の激しい曲想のままフィナーレを迎えました

ここで、服部百音がマイクを持って挨拶をし、メンバーを紹介しましたが、ピアノの坂口由侑はまだ17歳の高校生とのことです。倍くらいの歳に見えました 彼女自身の紹介は省略しましたが、1999年9月生まれの19歳 作曲家・服部隆之の娘、服部克久の孫娘、服部良一の祖孫に当たります 音楽一家に生まれ育ったわけですね。数々の国際ヴァイオリンコンクールで優勝を重ねており、現在はザハール・ブロン・アカデミーと桐朋学園ソリスト・ディプロマ・コースに在学中です


     


2曲目はプロコフィエフ「ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 作品80」です この曲はセルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)が1938年に着手し、一時中断後、1946年夏に完成した作品で、同年10月にモスクワで、ダヴィッド・オイストラフのヴァイオリンにより演されました 第1楽章「アンダンテ・アッサイ」、第2楽章「アレグロ・ブルスコ」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「アレグリッシモ」の4楽章から成ります

服部百音と東京藝大教授・青柳晋により第1楽章の演奏に入ります ヴァイオリンのあらゆる技巧を駆使した超絶技巧が繰り広げられます 後半部分ではプロコフィエフ自身が「墓場にそよぐ風」と名付けたメロディーが奏でられますが、とても印象的です このメロディーは第3楽章と第4楽章でも再現されます。第2楽章はひと言でいえば慟哭の音楽です 第3楽章は一転、落ち着いた曲想になりますが、第4楽章に入るとテンポが目まぐるしく変わり、再び超絶技巧が繰り広げられます

この日の2曲は共に短調の曲で、全体的に暗い感じの曲想も似ています 服部百音がなぜこの2曲を選んだのか知りたいところです

アンコールにビゼー作曲ワックスマン編曲「カルメン幻想曲」を、これまた超絶技巧により軽快に演奏し、会場は興奮の坩堝と化しました

服部百音は、正面を向いて深く一礼、左を向いて一礼、右を向いて一礼、再び正面を向いて一礼し、舞台袖に引き上げました これはステージに登場した時からのステージ・マナーですが、これほど丁寧で折り目正しい演奏家を見たことがありません こういう人は自然と応援したくなります

午後1時から1時間の予定でしたが、アンコールがあったため終演は午後1時15分でした 短時間ながら内容の濃いコンサートでした

     

 

コメント
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