5日(水)。わが家に来てから今日で1706日目を迎え、北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会の報道官は、前提条件なしで金正恩朝鮮労働党委員長と会談を目指す方針を示している安倍晋三首相について「ずうずうしい」と批判した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
他国の国民を拉致して”問題は解決済み”と言ってるのは ずうずうしくないのか?
昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」「生野菜サラダ」「冷奴」を作りました 「鶏の~」は最近よく作っているので、コツがつかめるようになりました
昨日、池袋の新文芸坐で「ファースト・マン」と「ギルティ」の2本立てを観ました
「ファースト・マン」はデイミアン・チャゼル監督による2018年アメリカ映画(141分)です
1961年、幼い娘カレンを病気で亡くした空軍のテストパイロット、ニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は、NASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募する 1962年、宇宙飛行士に選ばれたニールは妻ジャネット(クレア・フォイ)と長男を伴ってヒューストンに移る。アメリカは、世界の宇宙計画をリードするソ連が実現していない月着陸を目指していた 月に到達する小型船と帰還のために母船のドッキングを実証するジェミニ計画が成功すれば月面着陸を行うアポロ計画へと進む計画である しかし、ソ連が人類初の船外活動に成功し、またしても先を越されてしまう 1966年、ニールはジェミニ8号の船長として史上初のドッキングに挑み、成功する これをもとにアポロ計画が進められ、パイロットにエドが選ばれるが、1967年、アポロ内部の電源テスト中に火災が発生し、エドら3人の宇宙飛行士が死亡する 金食い虫のアポロ計画に世間の非難が高まる1969年、月面着陸を目指すアポロ11号の船長にニールが任命され、乗組員にバズ・オルドリンとマイク・コリンズが選ばれる 3人を乗せたアポロ11号が打ち上げられ、遂にニールが人類で初めて月面に降り立つ
この映画を観ると、最終的にニール・アームストロングが月面に人類初の第1歩を記すまでに、多くの犠牲が払われてきたことが分かります アポロ計画はソ連を相手にアメリカの威信をかけたチャレンジでしたが、あまりにも多くの犠牲が払われました 生きて帰るかどうか分からない宇宙飛行士の家族の苦悩が、ニールの妻ジャネットを通して伝わってきます
1969年7月20日、アームストロングは司令船「コロンビア」から着陸船「イーグル」に乗り移り 月面に着陸しましたが、その時 彼は「これは人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な跳躍だ」という有名な言葉を残しています 当時私は大学受験のため高田馬場にある予備校の夏期講習に通っていましたが、その時に街の食堂のテレビでこの言葉に接しました 映画を観て、あの頃の暑く熱い夏を思い出しました
今回、この映画を観て一番強く印象に残ったのは、画面に登場しなかったある”物”です アームストロングは月面にテレビカメラを設置してイーグルの周囲の様子を映し出していますが、その中に星条旗を月面に立てるシーンがありました。しかし、この映画ではそのシーンは再現されていません
ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」を監督したデイミアン・チャゼル監督であれば、喜んで「星条旗」を掲げるシーンを再現するはずだ、と思うのは偏見でしょうか あるいは、ニールが「人類にとっては・・・」と言っているので、あえてアメリカを前面に出すのを控えたのでしょうか? こればかりはチャゼル監督に聞かない限り分かりません
「ギルティ」はグスタフ・モーラー監督による2018年デンマーク映画(88分)です
過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガ―は、緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に対応する仕事で毎日を送っている そんなある日、アスガ―は 今まさに誘拐されているという女性イーベンからの通報を受ける。車の発信音やイーベンの声、犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガ―は事件に対処することになる
これは驚きの映画です 誘拐された女性も、家に残された子どもも、犯人も一切姿を現しません 主人公は声や音だけを頼りに誘拐事件を解決に導いていきます。これは映画の新しいアプロ―チだと思います しかも、あっと驚くどんでん返しが待っています
今年1月29日のブログでアニーシュ・チャガンティ監督のアメリカ映画「サーチ」をご紹介しましたが、パソコン画面に映し出されるインスタグラム、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブなどによりストーリーを展開していく、これまでにない手法による作品でした
「サーチ」が文字と画像を中心とするストーリー展開が斬新だとすれば、この「ギルティ」はケータイや無線など音声を中心とするストーリー展開が斬新だと言えるでしょう
映画はどこまで進化していくのでしょうか