人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東響6月度定期演奏会 スダーンの来日なしに / 文化・芸術 再開へのガイドライン ~ 日経の記事から / 今日はモーツアルトの全作品目録を作ったケッヘルの命日です ~ 1877年6月3日

2020年06月03日 07時22分11秒 | 日記

3日(水)。東京交響楽団のホームページによると、6月26日の定期演奏会と28日の川崎定期演奏会に招聘を予定していた指揮者ユベール・スダーンと、ピアニストのイノン・バルナタンは新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う出入国制限により来日中止となりました 現在、代役を調整中とのことですが、演奏会の開催そのものの可能性を検討中で、決まり次第発表するとしています

ということで、わが家に来てから今日で2072日目を迎え、トランプ米大統領は1日、ホワイトハウスで演説し、白人警官が黒人男性を死なせたことをきっかけに全米に広がっている暴力的な抗議デモを「終結しなければならない。圧倒しなければ時間の無駄だ」と宣言し、自らを「法と秩序の大統領で、平和的な抗議活動をする人の味方だ」と表現した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「法と秩序の大統領」とは聴いて呆れる 無法と強権とフェイクの大統領だろが!

 

         

 

昨日、夕食に「ハッシュドビーフ」と「生野菜サラダ」を作りました   ハッシュドビーフは久しぶりでしたが、美味しく作れました

 

     

 

         

 

昨日の日経夕刊 文化面に「文化・芸術  再開へのガイドライン」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「緊急事態宣言が解除され、文化芸術分野で新型コロナウイルス感染防止のガイドライン策定が進む 『3密』を避けながらのイベント再開へ、かつて経験したことのない試行錯誤が続く。音楽界では日本クラシック音楽事業協会と日本オーケストラ連盟、日本演奏連盟、主要な民間・公共ホールが『クラシック音楽公演運営推進協議会』を発足させた 公演再開へのガイドラインをまとめ、具体的なロードマップも作成する。まずは無観客からを想定。感染の状況をにらみつつ、小規模のソロから室内楽、オーケストラ、オペラと規模を拡大していく 感染予防策を検証するため、モデルコンサートも計画する

音楽や芸術に関わるいろいろな組織や団体があるのですね 一つの組織では良いアイディアが浮かばなくても、複数の組織が集まれば「三人寄れば文殊の知恵」ではないけれど、より良いアイディアも出てくるでしょう 感染が再び拡大すれば、また長期休業を余儀なくされます。慎重に一歩一歩進んで欲しいと思います

 

         

 

5月末まで営業を中止していた「サントリーホール・チケットセンター」が6月1日から営業時間を短縮(11時~16時)のうえ再開したので、「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」のアトリウム弦楽四重奏団の6公演セット券の払い戻しの手続きに行きました サントリーホールを訪ねたのは2月24日のアンネ・ゾフィー・ムターの「ヴァイオリン・リサイタル」以来なので99日ぶりです    懐かしか~

 

     

 

11時ちょうどにホール右脇の窓口に行き、6枚のチケットを提出して払い戻しを依頼しました 事前に、サントリーホールのホームページの「お知らせ」で「サントリーホールの窓口で発券された方は、払い戻し期間中、営業時間に、チケットをご持参のうえ窓口へお越しいただくか、下記あてにチケットを送付~」と記述されていること、そして 6枚のチケットはホール窓口で発券したものであることを確認してあります ところが、受付の女性は2人とも様子が変です 二人して受け取ったチケットの番号を何かに打ち込んだり、電話でどこかに問い合わせをしたりして、なかなか手続きが進みません どう考えても窓口で現金での払い戻しをやることを想定していなかったとしか考えようがありません 15分経ってやっと現金が戻されましたが、チケット代に購入時の手数料が加えられた金額となっていました こんな手続きはコンビニだったら3分もかかりません 電話していたのは手数料の金額を確認していたのだと思いますが、こんなことをいちいち問い合わせをしていたら、数をこなせません 幸い昨日は私のうしろに並ぶ人がいなかったので良かったのですが、昼休みなどの時間帯に払い戻し請求者が殺到したらどうするつもりなのでしょうか 一刻も早く対応策を考えておいた方が良いと思います

 

         

 

今日はモーツアルトの全作品目録を作ったルートヴィヒ・フォン・ケッヘル(1800ー1877)の命日です モーツアルトの作品には「K.」(ケッヘル)という番号が付されています。これはモーツアルトの全作品目録を作ったケッヘルの名前から採られています 番号は作品を時系列的に配列し 「K.1」から「K.626」までありますが、「K.626」はモーツアルトの死によって未完に終わった「レクイエム」です 日本や英語圏では「K.」と表記されますが、ドイツ語圏では「K.V.」と表記されたり、そのほかの国ではただの「K」で表記されたりします ザルツブルクのモーツアルテウム(モーツアルト音楽院)の会員でもあったケッヘルは、1862年にこの作品リストを完成し、『モーツアルト全音楽作品の年代別主題別目録』として出版しました 科学者であり、作家であり、出版者でもあったケッヘルは、神聖ローマ皇帝フランツ2世の弟カール大公の子どもたちの家庭教師もしていたと言われてます

ヨーロッパ文化史が専門の小宮正安氏は、著書「モーツアルトを『造った』男 ケッヘルと同時代のウィーン」(講談社現代新書)の「エピローグ」で次のように書いています

「そもそもケッヘルの凡庸な取り組みがなければ、モーツアルトが現在のようなトップスターとしての地位を築けたかどうか、非常に怪しい 少なくとも彼が遺した作品の多くは行方知れずとなり、名前こそ知られていても実態不明の存在となっていただろうことは充分に想像できる またそうした状況では、ケッヘルを踏み台とするかたちでモーツアルト研究をさらに深めようとする専門家など、出現しなかったかもしれないのだ

モーツアルトの作品が現代でもなお世界中の人々に愛され続けているのは ケッヘルのお陰と言っても過言ではないようです

このように偉大な業績を残したケッヘルは、今から143年前の1877年6月3日、ウィーンで77年の生涯を閉じています

なお、小宮正安著「モーツアルトを『造った』男 ケッヘルと同時代のウィーン」については、2011年4月30日付の当ブログでご紹介しています 興味のある方はご覧ください

 

     

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