5日(金)。わが家に来てから今日で2074日目を迎え、米白人警官による黒人暴行死事件の抗議デモを巡り、エスパー国防長官は3日の記者会見で、「警察が担う役割に軍を使うことは最終手段であり、最も緊急性が高い事態に限られるべきだ。我々は今、そのような状況にはない。暴動対策法を発動することは支持しない」と語り、「州知事らが必要な措置を取ることを拒否すれば、米軍を派遣する」と表明したトランプ大統領と一線を画した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプ政権にも最後の良心が残っていた! トランプに解任されなければよいが
昨日、夕食に「豚バラ肉の麻婆茄子」「マグロの山掛け」「ホウレン草のお浸し」を作りました 麻婆茄子は挽肉よりもバラ肉の方が美味しいと思います
昨日、池袋の新文芸坐で「蜘蛛女のキス」と「タッカー」の2本立てを観ました 新文芸坐で映画を観るのは4月6日の「彼らは生きていた」以来59日ぶりのことです
入口で手の消毒をして会場に入りました 座席には一つ置きにテープが張られ座れないようになっています。シネマ・ディスタンスとでも言うべきでしょうか 入場者は20人にも達しません。2日に東京アラートが出されたこともあってか、新型コロナウイルスへの人々の警戒心は、まだまだ強いようです
「蜘蛛女のキス」はヘクトール・バベンコ監督による1985年ブラジル・アメリカ合作映画(119分)です
舞台はファシズムが台頭する南米のある国の刑務所の獄房。未成年者に対する性的な行為により懲役8年を宣告されたトランスジェンダーのモリ―ナ(ウィリアム・ハート)は、社会主義運動の政治犯として逮捕された青年革命家ヴァレンティン(ラウル・ジュリア)と同室になる モリ―ナがかつて観た映画のストーリーを語り始めたことがきっかけで、いつしか二人はお互いに心を通わせていく しかし、実はモリ―ナは、刑務所長からヴァレンティンのいたゲリラ組織に関する情報を聞き出すよう命じられていたのだ ところが、ヴァレンティンに情愛を抱くようになっていたモリ―ナは、ゲリラに関する情報を聞き出すことが出来ない。成果のないことに所長は情報を探り出すことを諦め、出所したモリ―ナがヴァレンティンの仲間のゲリラと接触することを期待し、モリ―ナを仮釈放処分とし泳がせることにする そして、モリ―ナが仮釈放となる前夜、ヴァレンティンはモリ―ナに自分が所属していたゲリラに伝言を伝えるよう依頼し、ある電話番号を教える 使命感を感じたモリ―ナは元の町に戻り、かつての仲間たちと再会する。そしてバレンティンから教えられた電話番号に電話し、相手と待ち合わせをする。約束の場所と時間に出向いたモリ―ナは相手と接触するが、彼の後をつけてきた所長の部下に撃たれ息を引き取る その頃、獄房のバレンティンは、夢でモリ―ナの語る映画の中にいた
ゲイと革命闘士の組み合わせに戸惑いを感じながら観ました 最悪の状態に置かれたヴァレンティンが 甲斐甲斐しく世話をしてくれるモリ―ナに見たのは、男性であるとか女性であるとかいうことではなく「女性的な心」つまり「本心からの優しさ」だったのではないか、と思わせます だからこそ、彼を信じて仲間の電話番号を託すことが出来たのだと思います
「タッカー」はフランシス・フォード・コッポラ監督による1988年アメリカ映画(110分)です
1945年、軍需工場を経営していたプレストン・タッカーは、来たるべき新時代にふさわしい、速くて美しく、しかも安全性を追求した乗用車の開発に乗り出した 家族や仲間とともに資金繰りに奔走し、紆余曲折の末にプロトタイプを完成させ、世界一の広さを誇る工場を手に入れ、計画はいよいよ軌道に乗るかに思えた しかし、ビッグスリー(フォード、GM、クライスラー)の横やりや妨害に遭い、タッカーは「ありもしない車を売ろうとした詐欺師」に仕立て上げられ、法廷に立たされる
この映画は、1940年代後半に実在した自動車、通称「タッカー車」および開発者のプレストン・トマス・タッカーの実話に基づいて描かれた作品です タッカー車は51台しか製造されなかったとのことですが、映画撮影当時 そのうち47台は現存しており、愛好会の全面的な協力によりほとんどの実車が動員されて映画に登場しています 見るからにデラックスなアメリカ的な大型車です タッカー車の特徴はエンジンが車の後方に設置されていることですが、何より素晴らしいのは 人間の安全を考えて丈夫なフロント・ガラスを採用したこと、シートベルトを設置したことなど、現在に繋がる事故防止のアイディアを実現していることです それでもビッグスリーには太刀打ちできなかったのです そのビッグスリーも日本車の攻勢に押されて凋落の一途を辿ったわけですが クラシック・カー好きにはたまらない映画でしょう