人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新日本フィル 7月度トパーズ、ルビー公演、座席を再指定し実施へ / 片山杜秀氏のエッセイを読んで思ったこと / 誉田哲也著「増山超能力師大戦争」を読む

2020年06月23日 07時16分22秒 | 日記

23日(火)。昨日の朝日夕刊のコラム「魂のサプリメント」に政治思想史研究者、音楽評論家、慶応大学教授の片山杜秀氏が「番組録画   45年間の日課  1万本超のテープ」と題するエッセイを寄せています 超訳すると、

「幼い頃、1954年公開の映画『ゴジラ』第1作で芹沢博士を演じた平田昭彦氏に心を奪われ、テレビ画面を8ミリカメラで撮ったり、カセットテープで録音したりしていた 1975年にソニーのベータマックスを入手してから、ひいきの役者が出るドラマなどをタイマーをセットして録画する日課がずっと途切れず続いている 中学、高校時代は録画・編集作業を毎日深夜までやっていた 今はDVDに変わったが、1日平均12時間分くらい録画している。録画生活も45年になるが、ビデオテープは1万数千本、DVDも入れたら数えきれない よく『こんなに録って、全部見られるのか』と聞かれるが、見られる訳がない なのになぜ録画するのかと問われたら『日課だから』としか答えようがない 自分にとっては、水を飲む、物を食べる、というのと同じで、ないと落ち着かない 90%は無意味だ。でも、そのムダがないと、残りの10%が生きてこないのだろう

片山杜秀氏は1963年生まれなので、現在57歳です 毎週土曜日午後9時から10時までNHK-FMで放送している「クラシックの迷宮」という番組のパーソナリティーを務めていて、その博識ぶりと物事の独特の捉え方にはいつも驚かされます

それにしても、90%無意味なことをやり続けるという神経はよ~く分かります 同じようなことにこだわりを持つのは、何故か男ばかりのような気がします 女性の場合はせいぜい服や靴を数多く買い集めるとか その程度でしょう    私の場合は、LPレコード1,500枚(当初は2,000枚あったが500枚をステレオ・アンプと交換した)、CD4,000枚がその結果です 4000枚といっても、そこまでは数えたけれど、あとは面倒くさくなって数えなくなったので、本当はもっとあるのですが 私も「こんなに買って、全部聴けるのか」と訊かれたことがありますが、片山氏と同様、全部聴ける訳がないのです 実は4000枚の中で一度も聴いたことのないCDが百枚単位であるはずです いつか聴かなければ、とは思いますが、どれが「一度も聴いたことのないCD」なのか、実は不明確なのです こうなったら生きているうちに片っ端から聴いていくしかないのです

というわけで、わが家に来てから今日で2092日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、韓国を批判するビラが1200万枚印刷され、韓国側への散布の準備が終わりつつあると報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     今の季節は逆風だと思う  もし韓国に届いたとしても「燃えるゴミ」扱いだと思う

 

         

 

昨日、夕食に「ピーマンのチーズ肉詰め焼き」「生野菜サラダ」「チンゲン菜の中華スープ」を作りました 「ピーマンのチーズ肉詰め焼き」は初挑戦です しかし、味は良かったのですが、姿かたちが失敗です 本当は肉詰めした側を見えるようにご紹介すべきですが、そうできない事情があります あなたも大人だったらお察しください

 

     

 

         

 

新日本フィルから「第622回トパーズ、第32回ルビーについてのお知らせ」が届きました 内容は、7月10日(金)、同11日(土)のトパーズ(トリフォニー・シリーズ)公演と、7月17日(金)、同18日(土)のルビー(アフタヌーン・コンサートシリーズ)については 空席を設けた新たな配席を行うため、別紙「出席届」に手元のチケットの座席番号、名前、電話番号、メルアドを記入しチケットと供に返信用封筒に同封のうえ、6月26日までに新日本フィルあて送付してほしいというものです なお、やむを得ない場合は払い戻しに応じるとしています

私は7月17日(金)午後2時開演のルビーを聴きます なお、トパーズの指揮者は尾高忠明、ピアノ独奏は清水和音に、ルビーのピアノ独奏は田部京子(指揮者は上岡敏之で変更なし)に変更になっています ルビーは当初、今シーズンのプログラムの中で一番期待していたアンヌ・ケフェレックが弾く予定でした。本当に残念です

 

     

     

     

     

     

 

         

 

誉田哲也著「増山超能力師大戦争」(文春文庫)をみ読み終わりました 誉田哲也は1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年「妖の華」で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー 2003年「アクセス」で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞 女性警察官を主人公とした「ジウ」(全3巻)、「ストロベリーナイト」等で注目を浴びる

 

     

 

超能力ビジネスが認定された(未来の)日本で一級超能力師の増山圭太郎は事務所を開設した 同じく一級超能力師の資格を持つ住吉悦子、テレパシーが得意の二級超能力師の中井健、6年かけてやっと二級超能力師になったダメ男・高原篤志、美人のトランスジェンダー・宇川明美、超能力を持たないが感性が鋭い肝っ玉主婦で経理担当の大谷津朋江の6人が事務所のメンバー 超能力師事務所とはいえ、依頼内容は浮気調査や人探しなど探偵事務所と変わらない そんな中、超能力関連の先端技術開発者・坂本が行方不明となり、妻からその調査を依頼される 背景には超能力関連の科学技術が国家レヴェルの重大機密情報になっているという状況があり、中国のスパイがその技術の奪取を狙って坂本に接近したらしいことが判明する 事務所挙げて事件解決に挑むが、所員や増山の家族にまで危険が及び始める

前作「増山超能力師事務所」は増山はじめ所員の一人一人にスポットライトを当て、連作短編集の形をとっていて、各自の個性がユーモアを交えて軽いタッチでよく描かれていました それに比べると、第2作となる本作品は内容がシリアスなだけに、ちょっと重い感じがします しかし そこは誉田哲也のこと、随所にユーモアをまぶして深刻過ぎないように配慮しています

物語の最後に、超能力師・増山と解離性同一性障害の疑いのある妻・文乃との間にできた6歳の娘アリスが、実は「とんでもない超能力者」であることが暗示されます 第3作は増山アリスを主人公にした「増山超能力師事務所」が読めるのだろうか、と期待が高まります

コメント (4)
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