人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中村文則著「R帝国」を読む ~ 独裁政権国家を舞台にした近未来のディストピア小説 / 中山七里氏推薦の成城石井「プレミアムチーズケーキ」を食べてみる

2020年06月29日 07時20分25秒 | 日記

29日(月)。わが家に来てから今日で2098日目を迎え、米国で新型コロナウイルスの感染が急速に再拡大し、26日は約4万5千人の感染者が確認され 3日連続で過去最多を記録したことを受け、ペンス副大統領は会見で、「多くの命を失った2か月前に戻ると考える人もいるが、それよりはだいぶ いい状況だ」とし、新規感染者の約半数が重症化しにくい35歳未満の若者だとして「ある程度勇気づけられるニュースだ」と語ったが、一方 同じ会見で国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「(若者でも)感染すれば、知らぬまに広げる役割を担う」と警鐘を鳴らした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプにしてもペンスにしても 現政権の楽観的な姿勢は 致命的なミスリードだ

 

         

 

数日前の朝日夕刊の「オトコの別腹」コーナーに「さよならドビュッシー」でお馴染みの作家・中山七里氏が登場していました 中山氏のお薦めは成城石井の「自家製プレミアムチーズケーキ」です 美味しそうだったので、さっそく成城石井で買ってきました

 

     

 

家に帰って さっそく食べようと、あらためて記事を読み返してみたら、「薄くスライスしてローストされたカリカリのアーモンドとやわらかなレーズンの波状攻撃」と中山氏の感想が書いてあります しかし、目の前のチーズケーキにはアーモンドもレーズンも乗っていません どうやらプレミアムチーズケーキは2種類あって、もう一つの方を買うべきだったようです そういえば売場に2種類ありました。こういういい加減なところはいかにもO型人間だと自覚します 就職した時は「久々のオー型新人」と言われましたが

中山氏はチーズケーキの長細い塊を、まるで「カロリーメイト」のようにかぶりついて、1本まるごと食べているそうです

 

     

 

アーモンドもレーズンも乗っていませんが、これはこれでとても美味しかったです 税抜き849円(税込み916円)です。もう一種類の方もほぼ同じ値段のようです

 

         

 

中村文則著「R帝国」(中公文庫)を読み終わりました 中村文則は1977年、愛知県生まれ。2002年「銃」で新潮新人賞を受賞しデビュー 2004年「遮光」で野間文芸新人賞、2005年「土の中の子供」で芥川賞、2010年「掏摸(スリ)」で大江健三郎賞を受賞するなど受賞歴多数

 

     

 

この作品は近未来の独裁政権国家「R帝国」を舞台とするディストピア小説です フィクションではあるものの、現代の社会が抱える政治的な矛盾を突いたノンフィクションも混じっていて、近未来とは言え、半分は現在進行形ではないかとも思えるところもあります また国家による国民の徹底した情報コントロールの記述では はっきりと中国を思い浮かべました この小説では、国家権力という大きな力に刃向かう人々の抵抗や葛藤が描かれていますが、人間と機械の新たな関係性も描いています この小説では、人々は人工知能搭載型携帯電話 HP(ヒューマン・フォン)の画面を見て、対話しながら生活しているという設定になっていますが、AI機能が発達すると、この小説のようにケータイが”心”や”感情”を持つようになり、時には所有者の意向に反した行動を取る時代が来るかもしれない、とちょっと心配になりました

著者は本書の中で、太字で文章を強調しているところが何カ所かあります その中で私が一番印象に残ったのは「幸福に生きることと、正しく生きることは違う」という文章です

この作品は登場人物も多く、どちらかというと回りくどい文章表現が多いので、「この続きは また明日」などとのんびり構えていると、登場人物同士の関係が分からなくなったり、ストーリーの筋が頓珍漢になってしまいます 一気読みをお勧めします

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