17日(水)。最近、娘が休日になると、朝食や昼食をベランダで食べるようになりました 床面に人工芝を敷いたり、壁面に人工植物を飾ったりして、芝に座って食べているようです
一昨日の日経夕刊「くらしナビ」ページの「トレンド」コーナーを見て納得しました 「ベランダでホッと一息 疑似『グランピング』脚光」という見出しにより、概要次のような記事が載っていました
「ベランダでコーヒーやビールを1杯 新型コロナウイルスの緊急事態宣言は解除されたが、外出や人混みは怖い。そんな人たちの間で人気になっているのが自宅のベランダで気軽に楽しめる『ベランピング』だ
ベランダと豪華な野外でのキャンプ『グランピング』を掛け合わせた造語だ
ベランピングは、写真アプリ『インスタグラム』に2万件以上投稿されているほどの人気になっている
楽しみ方はそれぞれで、キャンプと違って始めるのに大きな障害もない」
記事の中に、娘の勤める家具販売大手の名前も出てきて、ベランダに敷くことができる「ジョイントタイル類」や「折りたたみチェア」などが売れていると書かれていました どうやら娘は仕事を通じてトレンドを把握していたようです
楽しそうですが、記事では次のような注意を喚起しています
「火を使う場合は、火災予防はもちろん、煙や匂いにも気をつける必要がある 消防庁は『ベランダでの火気の使用について ほとんどの自治体が火災予防条例を定めている』と話す
ベランダでの火気使用はマンションの管理規約で禁止されている場合も多いので、事前に確認しておきたい。また、ベランダは室内のような居住者の専有部分ではなく、共用部分として扱われる。消防法でも緊急時の避難の妨げになるものを置いてはならないと定めており、少なくとも人が通れるスペースは確保しておく必要がある
」
今度、真昼間からベランダの芝の上でビールを飲んでみようと思います
ということで、わが家に来てから今日で2086日目を迎え、自民党の河井克行前法相と妻の安里参院議員は、2019年7月の参院選を巡る公職選挙法違反事件を踏まえ、離党する意向を固めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
離党で済むなら検察はいらない 自民党から渡った1億5千万円はどこに消えた?
昨日、夕食に「鶏肉とほうれん草の卵炒め」を作りました 娘曰く「これ、親子丼?」。違います。ほうれん草が入っているじゃありませんか
読売日響から「7月の主催4公演、中止のお知らせ」が届きました それによると、7月4日(土):土曜マチネ―、5日(日):日曜マチネ―、14日(火):定期演奏会、16日(木):名曲シリーズの各公演は中止となりました
払い戻しについては、「郵便振替払出証書」(4月~7月分)を10月28日に発送する予定であるとしています
なお 現在、政府及び都、各会場などの対策方針を踏まえ、出演者や内容を変更し、楽団編成、座席数などの規模を縮小した特別演奏会を7月中にできないかと検討中であるとしています
東京交響楽団、東京フィル、新日本フィルをはじめとする自主運営オーケストラのほとんどが7月公演を(座席限定で)実施する方針の中で、読響が中止を打ち出したのは、バックに読売グループという経営基盤があるからだと思います
東京交響楽団から、6月26日(金)にサントリーホールで開催予定の定期演奏会の座席再指定券が届きました。現在の定期会員席のすぐ近くです
NHK交響楽団から、4、5、6月定期演奏会の払い戻しのための「郵便振替払戻証書」が届きました。今日、郵便局で現金化するつもりです
昨日、池袋の新文芸坐でフランソワ・トリュフォー監督「日曜日が待ち遠しい!」と「終電車」の2本立てを観ました
「日曜日が待ち遠しい!」はフランソワ・トリュフォー監督による1982年製作フランス映画(モノクロ・111分)です
舞台は南フランスの小さな町。ヴェルセル不動産の秘書をしているバルバラ・ベッケル(ファニー・アルダン)は、余暇には素人演劇の舞台にも立っている ある時、バルバラの上司であるジュリアン・ヴェルセル(ジャン=ルイ・トランティニャン)が、彼の妻マリー=クリスチーヌ(カロリーヌ・シホール)の殺害事件の容疑者として警察に挙げられてしまう
バルバラは、密かに思いを寄せるジュリアンを事務所に匿い、素人探偵として調査に乗り出す
この映画の主人公バルバラを演じるファニー・アルダンは、この作品の前に公開されたトリュフォーの「隣の女」(1981年製作)でマチルドを演じた女優です トリュフォー監督は、「隣の女」のラスト近くでファニー・アルダンが小型拳銃を忍ばせて暗い夜道を歩くシーンを見たときに「次は彼女のためにミステリ映画を作ろう」と思い立ったそうです
ということは、「隣の女」が先で「日曜日が待ち遠しい」が後になります
しかし、前者がカラーで後者がモノクロなのです
これは、あえてモノクロにしたとしか考えられません
そこで思ったのは、トリュフォー監督は、ヒチコックの一連のモノクロのミステリー映画を意識して撮影に臨んだのではないか、ということです
映画のラストでは、ジュリアンとバルバラが目出度く結婚式を挙げるシーンが映し出されますが、その時、児童合唱が歌っていたのはヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカベウス」第3部第58曲の「見よ勇者は帰る」です といっても何のこっちゃ?ですが、運動会などで表彰台に上がる時に流れる勝者を讃える音楽がそれです
あえてメンデルスゾーンやワーグナーの「結婚行進曲」を使わず、「勇者」を讃える音楽を使ったのは、二人が協力して真犯人を突き止め、そのうえ結婚まで漕ぎつけたことを音楽に象徴させたのでしょうか
この作品はトリュフォー監督の遺作となりました
「終電車」はフランソワ・トリュフォー監督による1981年フランス映画(134分)です
舞台はナチス占領下のパリ。女優マリオン(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、南米に逃亡したユダヤ人で、支配人兼演出家の夫ルカ・シュタイナー(ハインツ・ベンネント)の代わりにモンマルトル劇場を切り盛りしていることになってはいたが、実は、夫ルカは劇場の地下に潜み、夜の妻の訪問だけを楽しみに国外逃亡の機会を待つ身だった 現在の演出家ジャン=ルーはドイツ軍にも顔がきき、御用評論家とも親しい
相手役のベルナール(ジェラール・ドパルデュー)はレジスタンスと通じているらしい
そして新作『消えた女』は好評を持って迎えられるが、評論家ダクシアは芝居をユダヤ的と非難する。それに怒ったベルナールは偶然居合わせた彼を殴りつける
劇場存続に賭けるマリオンは愛を感じ始めていたベルナールを遠ざけねばならない
そんな折、いよいよレジスタンスの参加を決意したベルナールが劇場を去ろうとすると、抜き打ちのゲシュタポの捜査が入る
マリオンはベルナールを地下に向かわせて夫を救う。初対面の彼にルカは、妻は君に夢中なのだ、と告げる。その夜、マリオンとベルナールは結ばれる
劇場は解放の日まで執念の上演を続け、ルカは800日ぶりに陽の光を浴びる
そして、新作が舞台で上演され、大きな拍手で迎えられる
この映画の一番の魅力はヒロインのマリオンを演ずるカトリーヌ・ドヌーヴです 大げさな演技が一切なく、ごく自然な女性の魅力に溢れています
ストーリーの中で一番冴えていたのはラスト・シーンです。病室にいるベルナールをマリオンが見舞うシーンですが、この物語はこういう結末なのか、と思って観ていると、見事などんでん返しがあります。さすがは劇場を舞台とした映画だと感服します