人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

タル・ベーラ監督「ファミリー・ネスト」を観る ~ 唐突に流れるシューマン「交響曲第2番」の第2楽章:タル・ベーラの長編デビュー作品 / 東京シティ・フィル ⇒ 新シーズン座席変更完了

2022年12月15日 07時01分02秒 | 日記

15日(木)。昨日、東京シティ・フィルからメールがあり、新シーズンの座席変更について当方の希望通りの席が確保できたとのことでした 現在は1階センターブロック左側の通路から2つ目ですが、右側の通路側席が取れました ありがたい変更ですが、こんなにすんなり変更できてしまうと、逆に大丈夫かなと心配になってしまいます 平均年齢が若く、これから伸びるオケとして応援したいと思っているので、定期会員が増えるといいと思います

ということで、わが家に来てから今日で2894日目を迎え、ロシア大統領府のドミトリー・ぺスコフ報道官は13日、ウクライナ侵攻で占領した地域を同国政府がロシア領と認めない限り、紛争解決に向けた進展はないとの見解を示した一方、英国防省は13日までに、ロシアが侵攻後に制圧した地域の54%をウクライナが奪還したとの分析を発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     占領した地域は どんどん狭まっていき  ロシアへの批判は どんどん広まっていく

 

         

 

昨日はとても寒かったので、夕食は「おでん」にしました 昔「おでんは待ってます」という某コンビニのTV-CMがありましたね 「お電話 待ってます」と「おでん 🍢 は待ってます」の掛詞による名作でした おでんを食べるたびに思い出します

 

     

 

         

 

早稲田松竹でタル・ベーラ監督による1977年製作ハンガリー映画「ファミリー・ネスト」(モノクロ:105分)を観ました

ハンガリーの首都ブタペストは住宅難により空き部屋がないため、イレン(ラーツ・イレン)は仕方なく夫ラツィ(ホルバート・ラースロー)の家族と暮らしている イレンのことが気に入らない義父(クン・ガーボル)は彼女につらく当たる 帰宅した夫に不満を訴えるイレンだったが、夫はどっちつかずの態度を取り続ける   遂に堪忍袋の緒が切れたイレンは娘を連れて出ていく しかし、住むところがないイレンは娘を兄に預け、自分は誰も住んでいない住居に不法侵入し住み着く   誰も自分を告発しないことを祈りながら

 

     

     

この映画は、「サタン・タンゴ」の巨匠タル・ベーラの長編デビュー作です 不法占拠者に対する警察官の暴力を撮影して逮捕されたタル・ベーラ自身の経験をもとに、住宅難のブタペストで夫の両親と同居する若い夫婦の姿をドキュメンタリータッチで描いています

タル・ベーラ監督の後期の”静かな”作品を先に観てからこの作品を観ると、登場人物の”冗舌さ”が際立っていることに気が付きます 義父は食事中もイレンに苦情を言い、さらには戦場から帰ってきたばかりのラツィや、その弟にも当たり散らします。ひと言で言えば「家賃も払わない奴はおれの家から出ていけ」ということです その機関銃のような口撃には舌を巻きます しかし、幼子を抱えるイレンも黙ってはいません 食卓で義父と口でのバトルが展開します その間、テレビがオペラらしき番組を放映していて、ドイツのバリトン歌手、ヘルマン・プライの姿が見えました そして、食事が終わり家族が解散すると、突然テレビからシューマン「交響曲第2番 ハ長調 作品61」の第2楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」が流れ出します まるで、義父の機関銃のような口撃を音楽で表したような印象を受けます

いずれにしても、この作品が「動」だとすれば、後の「ダムネーション/天罰」や「サタン・タンゴ」は「静」と言えると思います

 

     

     

コメント
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