22日(木)。わが家に来てから今日で2901日目を迎え、新型コロナウイルスの感染が拡大する中国で、今後数か月から来年末までの間に100万人前後のコロナ関連死が出る可能性があると英科学誌「ネイチャー」(電子版)が19日、複数の研究を引用して報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
習近平政権の日和見主義的なコロナ政策が 国民の不信感を増大させ 感染が拡大した
昨日、夕食に大学時代の友人S君が送ってくれた「赤尾鯛を塩焼き」にして、「海老団子スープ」と一緒に食べました 赤尾鯛は脂がのって美味しかったです
昨日、東京芸術劇場コンサートホールで「第39回芸劇ブランチコンサート ~ ブラームスのソナタ」を聴きました プログラムは①ブラームス「ヴィオラ・ソナタ第1番 ヘ短調 作品120-1」、②同「クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 作品120-2」です
演奏は①のヴィオラ独奏=佐々木亮(N響首席)、②のクラリネット独奏=伊藤圭(同)、①②のピアノ=清水和音です
1曲目はブラームス「ヴィオラ・ソナタ第1番 ヘ短調 作品120-1」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833ー1897)が1894年に作曲した2曲の「クラリネット・ソナタ 作品120ー1,2」のうち第1番をヴィオラ用に編曲した作品で、オリジナル版は1895年1月にウィーンで初演されました
ブラームスは1890年(57歳)に作曲した「弦楽五重奏曲第2番 ト長調 作品111」を最後に作曲活動を停止していましたが、翌1891年3月にマイニンゲン宮廷楽団のクラリネット奏者ミュールフェルトの演奏に創作意欲を刺激され、同年「クラリネット三重奏曲 イ短調 作品114」と「クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115」を作曲、次いで1894年に2つの「クラリネット・ソナタ 」を避暑地のバート・イシュルで作曲しました
ブラームスとミュールフェルトの関係はモーツアルトとウィーン宮廷楽団のアントン・シュタードラーの関係に似ています モーツアルトはシュタードラーを念頭に「クラリネット五重奏曲K.581」や「クラリネット協奏曲K.622」をはじめ数々のクラリネットの名作を作曲しています
「名手の存在が名作の誕生に大きく貢献する」というということでしょうか
この曲は第1楽章「アレグロ・アパッショナート」、第2楽章「アンダンテ・ウン・ポーコ・アダージョ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ」、第4楽章「ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります
N響首席・佐々木亮のヴィオラ、清水和音のピアノにより第1楽章が開始されます ブラームス特有の”ほの暗い情熱”とでも言うべき演奏が繰り広げられます
第2楽章はヴィオラの抒情的な演奏が印象的です
第3楽章を経て第4楽章は明と暗が微妙に交差した陰影に富んだ曲想が展開します
つくづくヴィオラの音色はいいものだと改めて思いました
2曲目に入る前に、清水が「伊藤さんは無口で、トークは嫌だと言うし、この日のプログラムの2曲だけでは時間が余ってしまうので、”仕方なく”私のピアノ・ソロで1曲演奏します」とアナウンスして、ブラームス「6つの小品作品118-2”間奏曲”イ長調」(かな?)を演奏しました
2曲目はブラームス「クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 作品120-2」です この曲は第1番とともに1894年に作曲、1895年にウィーンで初演されました
第1楽章「アレグロ・アマービレ」、第2楽章「アレグロ・アパッショナート」、第3楽章「アンダンテ・コン・モート」の3楽章から成ります
N響首席・伊藤圭のクラリネット、清水和音のピアノで第1楽章に入ります 伊藤のクラリネットはブラームスの指示通りの「アマービレ(愛らしい)」な演奏を展開します
第2楽章では、陰影に富んだ曲想が表情豊かに繰り広げられます
第3楽章では変奏が見事で、クラリネットとピアノの丁々発止のやり取りで鮮やかなフィナーレを飾りました
クラリネットは音域が広く、名手で聴くブラームスのソナタは格別の趣がありました
コンサート終了後、1階の芸劇ボックスオフィスで4月、6月、8月のブランチコンサートのチケットを購入しました 出遅れたため通路側席が取れず、通路から2つ目をかろうじて押さえました