25日(日)。昨夜が世界的にクリスマスイヴで、今日がクリスマスです クリスチャンも仏教徒もイスラム教徒も世界平和不統一家庭連合の信者も「メリークリスマス」とお祝いしているようです ケーキやらディナーやらクリスマスプレゼントで出費が嵩む親たちにとっては「ベリークルシミマス」ですね
ということで、わが家に来てから今日で2904日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は22日、開始から間もなく10か月になるウクライナ侵攻について、「早期の終結を望んでいる。終結は話し合いで解決できる」と主張した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ロシア軍がウクライナから完全撤退し 破壊した領土の再建を約束するのが最低条件
昨夜はクリスマスイヴだったので、夕食は「鳥の丸焼き」、「ローストビーフ」、「海老とポテトのサラダ」、「クラムチャウダー」にしました 残念ながらすべて自作ではありません お酒はもちろんシャンパンです
22日付朝日新聞朝刊に「回顧2022 音楽(クラシック)」が掲載されていました 執筆者は同社編集委員の吉田純子さんです。見出しは「挑戦 聴き手を突き動かすメッセージ」です 一通り読み終わって「ずいぶん多くのコンサートを総花的に詰め込んだな」という印象を持ちました 限られた紙面スペースで、この1年間のクラシック・コンサートの中から特徴的な公演を選んで紹介するわけですから、それなりの数の公演を紹介することになりますが、それにしても多いと思います
吉田さんは冒頭、次のように書いています
「クラシック界の今年の漢字を問われたら、迷わず『挑』と答えたい 演奏会という営みが決して当たり前のルーチンではないという気付きを経て、制度化したクラシック公演への問題提起や、大きな価値観の転換を促す多くの挑戦に出会った」
そして没後30年のメシアンを取り上げた公演から、エマールの「鳥のカタログ」、児玉桃の「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」を紹介します
次に「来日公演も再始動」というサブタイトルのもと、ラトル ✕ ロンドン響、ティーレマンのブラームス、ネルソンスを取り上げ、都響とパリ管を振ったクラウス・マケラの活躍を「問答無用の輝き」と表現します さらにマナコルダ ✕ 紀尾井ホール室内管弦楽団、ネトピル ✕ 読響によるヤナーチェクを紹介。山田和樹 ✕ 日本フィルに貴志康一とウォルトンを取り上げたうえ、山田が来年、バーミンガム市交響楽団の首席指揮者に就任することに触れます さらに下野竜也が広島で国際指揮者コンクールを創設したことを紹介します これは知りませんでした
次に「人生を懸け伝える」というサブタイトルのもと、ジョナサン・ノット✕ 東響の「サロメ」、チョン・ミョンフン ✕ 東京フィルの「ファルスタッフ」を取り上げます さらに坂入健司郎 ✕ 東京ユヴェントス・フィル、飯守泰次郎 ✕ 東京シティ・フィルのシューマンを紹介します そして大野和士による新国立オペラ「ボリス・ゴドゥノフ」、沼尻竜典 ✕ 粟国淳による「セヴィリアの理髪師」、園田隆一郎による「泥棒かささぎ」、沖澤のどか ✕ サイトウ・キネン・オーケストラによる「フィガロの結婚」の成果を紹介します
次に「商業主義の鎧脱ぐ」のサブタイトルのもと、藤田真央、庄司紗矢香、クレーメル、小林武(Vn:91歳)、小林道夫(Chem:89歳)、大西宇宙を紹介し、鈴木秀美 ✕ オーケストラ・リベラ・クラシカによる「運命」を取り上げ、「レヴィットや角野隼斗は己を信じ切ることで自ずと枠を超え、規格外の飛翔を見せた」と評価しています
最後に今年亡くなった音楽家として、江崎浩司、ラドゥ・ルプー、ラルス・フォークト、一柳慧、佐藤陽子、野島稔、大町陽一郎、テレサ・ベルガンサを挙げています ラルス・フォークトは10月に新日本フィルとベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」で共演する予定でしたが、実現しませんでした モーツアルトを歌ってもロッシーニを歌ってもグルックを歌っても透明感のある歌唱で魅了したスペインのメゾ・ソプラノ、テレサ・ベルガンサのファンでした 私がソプラノよりもメゾ・ソプラノを好むのも彼女の影響が大きいと思います
吉田さんが取り上げた上記のコンサートの中で私が聴いたのは、飯守泰次郎指揮東京シティ・フィルによるシューマン「交響曲第3番・第4番」(6月)、クラウス・マケラ指揮東京都交響楽団によるショスタコーヴィチ「交響曲第7番」(6月)とマーラー「交響曲第6番」(7月)、チョン・ミョンフン指揮東京フィルによるヴェルディ「ファルスタッフ」(10月)、大野和士指揮東京フィルによるムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」(11月)の5公演です いずれも印象深いコンサートでしたが、12月31日のブログで「今年のマイベスト5」を発表する予定です