21日(火).わが家に来てから284日目を迎え,買ってもらった「涼感プレート」の上でガールフレンドの白ウサちゃんといっしょに涼むモコタロです
昨日,高田馬場での映画の帰りに池袋西武9階にある「イケダ・ペットファーム」でモコタロが敷いている涼感シートを買いました.Mサイズ(21×29センチ)で,アルミ製です ↑ お店にはアルミ製のほか,大理石,陶製のもあったのですが,触った感じ,アルミ製が一番ひんやりしていたので,1枚2,250円と一番高かったのですが2枚買いました 説明によると「アルミは熱伝導に大変優れ,軽く,耐蝕性にも優れており,直接触れることで体温をアルミが吸収し,放熱する」とのこと 1枚はゲージの中に,1枚はリビングに置きました これでモコタロが少しでも夏を涼しく過ごせればと思います
閑話休題
昨日,早稲田松竹でアメリカ映画「アメリカン・スナイパー」と「フォックスキャッチャー」の2本立てを観ました 今日は最初に観た2014年,クリント・イーストウッド監督映画「アメリカン・スナイパー」について書きます
原作は,ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー第1位を13週に渡り独走したクリス・カイル(1974-2013)の自伝「ネイビー・シールズ 最強の狙撃手」です 伝説のスナイパーと言われるクリスの半生を,84歳の高齢でメガホンを取ったクリント・イーストウッドが鮮やかに描き出します
テキサス生まれのクリスは,厳格な父親から”番犬であれ”と育てられる 彼は難関を突破し海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊する.一方,私生活ではタヤと運命的に出会い結婚する そんな矢先,アメリカに対する同時多発テロを契機にイラク戦争が勃発する 祖国を守るため,家族を守るため,彼は戦場イラクに赴く.しかも4度も
衝撃的なシーンは何度もありますが,一番衝撃的なのは冒頭の母子に対峙するクリスの決断シーンでしょう 戦地で建物の入口を狙っていると,母子らしき二人が出てきて,アメリカ軍の戦車に向かって歩いて来る.途中,母親が少年に対戦車爆弾を渡すところが銃のスコープに映る.無線で狙撃すべきかどうか本部の判断を仰ぐが「君に任せる」と言われる 彼は邪念を振り切って切り引き金を引く.母親は倒れた少年から爆弾を取り上げ戦車に向かってそれを投げつける その瞬間,クリスの銃が火を噴き母親も倒れ,戦車部隊は救われる.それが公式記録として米軍史上最高の160人を射殺した『伝説の狙撃手』クリスの最初の狙撃成功事例となった
クリスはイラクで戦い,疲れて帰ってきて,妻に「あなたは心を戦地に残したままだ.もう行かないで」と懇願されるが,また戦地に赴く.「何のために?」という妻に対し「祖国のためだ」と答える しかし,敵地の真っただ中で戦うなか,仲間が目の前で撃たれて息を引き取ったり,失明するほどの大けがを負うのを見るうちに,次第に心が病んでいく そうしたクリスの複雑な心境をブラッドリー・クーパーは見事に演じていました
映画の最後,国葬のシーンでトランペットのソロによる葬送音楽が流れますが,メロディーがその昔流行ったニニ・ロッソの吹く「夜空のトランペット」によく似ていました 後でエンドロールを凝視していたら,その曲に「エンリオ・モリコーネ」の名前がありました.ひょっとしたら,あの映画音楽の巨匠モリコーネがニニ・ロッソの曲を編曲したのかも知れません
トランペットの音が消えるとエンドロールが画面の上から下に流れます.しかしBGMは一切ありません 監督はこの映画を観る人にも,アメリカン・ヒーローに対して喪に服してほしいと言っているのでしょう