人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

第一生命ホール「室内楽 ホール de オペラ 林美智子の『フィガロ』!」のチケットを取る/山田洋二監督「家族はつらいよ2」を観る~新文芸坐

2017年09月22日 08時07分38秒 | 日記

22日(金).わが家に来てから今日で1087日目を迎え,米連邦準備理事会(FRB)が20日の公開市場委員会(FOMC)で,2008年の金融危機後の量的緩和政策を完全に終結し,大幅に膨らんだ保有資産の縮小を始めると決めたというニュースの一方で,日銀が21日に開いた金融政策決定会合で,短期金利をマイナス0.1%程度に誘導する金融緩和策の現状維持を決めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                  アメリカは危機管理が出来ているけど 日本はいつまで物価上昇第一主義なのか?

 

                                           

 

昨日,夕食に「豚もやし炒めのおろしポン酢かけ」「生野菜とワカメのサラダ」を作りました   本当は大根おろしの上に小葱をのせるのですが,忘れました   大勢に影響はありません

 

     

 

                                           

 

来年3月18日に開催される「室内楽 ホールdeオペラ 林美智子の『フィガロ』!」のチケットを取りました   メゾソプラノの林美智子さんのプロデュースによるモーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」の上演です   一般発売は9月26日ですが,WEB登録しているので先行発売で手配しました   出演は下のチラシ(フライヤーでしたね)に掲載の通りです.なぜこの公演のチケットを取ったかというと,昨年3月,ほぼ同じ出演者によるモーツアルト「コジ・ファン・トゥッテ」を聴いて本当に楽しかったからです

 

     

     

                                            

 

昨日,新文芸坐で山田洋二監督映画「家族はつらいよ2」(2017年・117分)を観ました   これは,熟年離婚をめぐって繰り広げられる平田家の大騒動を描いた「家族はつらいよ」の続編にあたります

平田周造(橋爪功)はマイカーでの外出を楽しみにしていたが,高齢者の危険運転を心配した家族は,周造から運転免許を返上させようと画策する   それを察知した周造は大激怒し,平田家は不穏な空気に包まれる   ある日,妻・富子(吉行和子)が海外旅行に出かけることになり,つかの間の独身貴族を楽しむ周造は,行きつけの居酒屋の女将かよ(風吹ジュン)を乗せてドライブする    その途中,高校時代の同級生・丸山と意外な形で再会を果たす.しかし,その直後に交通事故を起こしてしまうが,かよの機転で事なきを得る  その後,周造は高校時代の仲間を集め70歳を過ぎても肉体労働をする丸山を励ます会を開き,その夜自宅に泊める.ところがその翌日,平田家に大変な騒動が巻き起こる

 

     

 

「男はつらいよ」の主人公フーテンの寅さんは,地方への旅の先々で出逢った美女に恋をして,結局は失恋して,せっかく帰った故郷のおいちゃん,おばちゃんの家からフラっと旅に出て行きます   この「家族はつらいよ」の主人公・周造は3世代同居の大家族の主なので,常に家に居て唯我独尊,我がまま放題に生きています

1作目の「家族はつらいよ」のテーマは熟年離婚でしたが,「家族はつらいよ2」のテーマは孤独死です   日常的に報道される孤独死の問題に接するとき,核家族化が進む中,いかに多くのケースがあるのかを考えさせられます   山田洋二監督の映画は,深刻な問題を笑いをまぶして提供することによって,より身近な問題に引き付ける意図があるように思います

ところで,橋爪さんのご子息が覚せい剤がらみで世間を騒がせたのは,ちょうどこの映画がロードショー公開された頃だったのではないかと思います   玄関のインターフォンでコメントを求められた橋爪さんが「家族はつらいよ痛(ツー)」と言ったかどうかは分かりませんが,さすがにインタビューに来た週刊誌記者に「しつこいな,てめえ”差し詰め”インテリだな」と寅さんまがいの暴言を投げつけたという話はないようです

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「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン プレシャス1pm」でシューベルト「アルペッジョ―ネ・ソナタ」,ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲”大公”」を聴く~竹澤恭子,小山実稚恵,堤剛

2017年09月21日 08時10分06秒 | 日記

21日(木).昨日の日経夕刊第1面コラム「あすへの話題」にノンフィクション作家・梯久美子さんが「ゴーヤとフライヤー」というテーマでエッセイを書いていました   梯さんはかつてNHK-BSの「週刊ブックレビュー」の司会者としても活躍していた人です   要点は,身近なものの呼び名が変わっていく経験をするという話で,かつて「ニガウリ」と呼ばれていたものが最近では「ゴーヤ」に,宣伝用の「チラシ」が最近は「フライヤー」と呼ばれるようになっている,というものです

恥ずかしながら,私はこのコラムを読むまで「チラシ」が「フライヤー」に呼び名が変わりつつあることを知りませんでした   チラシ寿司と海老フライとは区別が付きやすいですが,同じものが別の呼び名になるのは分かりにくいですね

ということで,わが家に来てから今日で1086日目を迎え,トランプ米大統領が19日,ニューヨークで開催中の国連総会で,北朝鮮やイラン,ベネズエラなどを「ならず者国家」と呼び,対決姿勢を鮮明にした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      ”ならず者大統領”に非難された”ならず者国家”のロケットマンはどう反応するか

 

                                           

 

昨日,夕食に「ビーフシチュー」と「生野菜とワカメのサラダ」を作りました   夕方涼しくなってくると,たまにシチューやカレーを食べたくなりますね

 

     

 

                                           

 

昨日,サントリーホール「ブルーローズ」で「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」の「プレシャス1pm  Vol.2」公演を聴きました   プログラムは①シューベルト「アルペッジョ―ネ・ソナタ  イ短調」,②ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調”大公”」です   出演は,ピアノ=小山実稚恵,ヴァイオリン=竹澤恭子,チェロ=堤剛です

 

     

 

自席はセンターブロック8列目の右側です.会場は9割くらいの入りでしょうか

1曲目はシューベルト「アルペッジョ―ネ・ソナタ  イ短調」です   「アルぺッジョーネ」というのは1823年にシュタウファーという人が考案した弦楽器で,形はヴィオラ・ダ・ガンバに似ていて,ギターのように24のタブレットをもっていたそうです   10年くらいで廃れてしまったので,この楽器の曲は現在ではチェロやヴィオラなどで演奏されることが多いといいます.この曲は第1楽章「アレグロ・モデラート」,第2楽章「アダージョ」,第3楽章「アレグレット」の3楽章から成ります

パープルの衣装の小山実稚恵さんが堤剛氏とともに登場し,さっそく第1楽章の演奏に入ります   小山さんのピアノに導かれて堤氏のチェロが入ってきますが,過度にメランコリックな演奏にならないところが好感が持てました   テンポも速すぎず遅すぎず,シューベルトの歌心を失わない速度で演奏されました   第2楽章では,二人は叙情的なメロディーを慈しむように奏でました   そして,第3楽章では歌心に満ちた音楽を爽やかに演奏しました

 

     

 

2曲目はベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調”大公”」です   この曲は1811年に完成しベートーヴェン(1770-1827)のパトロンで友人だったルドルフ大公に献呈されました.1814年にベートーヴェン自身がピアノを弾き初演されました   第1楽章「アレグロ・モデラート」,第2楽章「スケルツォ:アレグロ」,第3楽章「アンダンテ・カンタービレ,マ・ペロ・コン・モト」,第4楽章「アレグロ・モデラートープレスト」の4つの楽章から成ります

小山実稚恵さん,堤剛氏とともに,竹澤恭子さんがブルーとブラックを基調とする衣装で登場します   演奏に入る前に,竹澤さんがマイクを持って「尊敬するお二人のアーティストと共演することが出来て光栄に思います」と挨拶.次いで小山さんが「天から光が降り注いでくるようなところがあるベートーヴェンのトリオをこの3人で演奏出来ることは幸せです」と語り,最後に堤氏が「先日,松村禎三氏の作品を演奏する機会があったが,作曲者から『堤は高齢で 弾くのが大変そうだった』と言われた   今日は,高齢で弾くのが大変 ではないところをお見せしたい」と見得を切り,大方の賛同の拍手を受けました

3人が配置に着き第1楽章に入ります   「大公トリオ」に相応しい堂々たる演奏が展開します  「没個性」の時代の中,竹澤さんのヴァイオリンは表情が豊かで個性的で,音が輝いています   数年前に「チェンバーミュージック・ガーデン」で演奏したショーソンの「ヴァイオリン,ピアノ,弦楽四重奏のためのコンセール」での演奏は忘れることが出来ない名演でした   今回の「大公」も輝かしい演奏です.個性的な3人による演奏ですが,全曲を通して誰かが突出するということがなく 見事なアンサンブルでした   それでも,第4楽章終盤のプレストではそれぞれが最後の熱演を繰り広げ,華々しいフィナーレを迎えました

 

     

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読響アンサンブル・シリーズでベートーヴェン「交響曲第8番」(弦楽五重奏版),ブラームス「弦楽六重奏曲第1番」を聴く~最高のアンサンブル!

2017年09月20日 09時24分45秒 | 日記

20日(水)その2.よい子は「その1」から見てね モコタロはそちらに出演しています

昨夕,よみうり大手町ホールで読響アンサンブル・シリーズ第15回「長原幸田太ら読響メンバーの室内楽」公演を聴きました   プログラムは①ベートーヴェン「交響曲第8番ヘ長調」(弦楽五重奏版),②ブラームス「弦楽六重奏曲第1番変ロ長調」です   出演はヴァイオリン=長原幸太(コンマス),瀧村依里(首席),ヴィオラ=鈴木康浩(ソロ・ヴィオラ),渡邉千春,チェロ=富岡廉太郎(首席/契約),高木慶太です

いつも通り,演奏に先立ってプレトークがありました   ナビゲーターの鈴木美調さんは,出てくるなり「皆さん,こんばんは.これからアフタートークを始めます」と言いました   いつ演奏終わったの?   弘法も筆の誤り,猿も木から落ちる,ですね   プレトークは 美調さんが長原氏にインタビューする形で進行しました

最初に「長原さんにとって今年の3大トピックは何ですか?」という質問から入りました.長原氏の答えは「①指揮者のスクロヴァチェフスキさんが亡くなったこと,②メシアンの大曲を演奏すること(注:歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」),③出身地の広島カープがセ・リーグで優勝したこと,の3つを挙げました   3つめを答える時,「カープが,いや違う,広島のチームが優勝したことです」と言い直しました   このホールが入居する読売新聞東京本社ビルが読売ジャイアンツの本拠地なので”忖度”したようです.が,喜びは隠せませんでした  

次にこの日演奏する2つの曲について説明をしましたが,長原氏が「ベートーヴェンは縦に割っていくのに対して,ブラームスは横に流れていく」「ブラームスでは,どこにどういう句読点を打って演奏するかが難しい」という言い方をしていたのが面白いと思いました   さすがは読響のコンマス.表現が豊かです   さらに,弦楽六重奏曲という形態については「弦楽四重奏曲よりもバランス面で難しい」と語っていました.弦楽合奏は個性と個性のぶつかり合いなので,人数が増えればそれだけバランスを取るのが難しくなるのでしょうね

 

     

 

さて本番です.1曲目はベートーヴェン「交響曲第8番ヘ長調」の弦楽五重奏版です   第8交響曲は1811年8月から翌12年10月にかけて作曲されました   ベートーヴェンの全9曲の交響曲のうちで最も短い曲です.第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ」,第2楽章「アレグレット」,第3楽章「テンポ・ディ・メヌエット」,第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4つの楽章から成ります

5人のメンバーが登場し配置に着きます.瀧村依里さんは淡いパープルの,渡邉千春さんはイエローの衣装です   長原氏のリードで第1楽章に入ります.冒頭から溌剌とした素晴らしい演奏です   良い気持ちで聴いていると,この楽章の終盤で舞台左袖の扉が開き,チェロを手にした富岡廉太郎氏が登場しました   聴衆が「何ごとが起きたのか?」と唖然として見ている中,彼はおもむろに客席に向かって一礼し,そのまま舞台袖に引っ込みました   正直に告白すると,私はチェロを弾いているのが富岡氏だとばかり思っていたのです   実際に弾いていたのは高木慶太氏だったのですが,メガネをかけた顔と全体の雰囲気ががそっくりなのです   これはフェイクか?トランプ大統領顔負けだな,と思いました  

なぜ富岡氏はわざわざ演奏中に出てきて一礼したのか? 常識的に解釈すれば,本当はチェロを弾くのは富岡氏だったのに遅刻したので高木氏が急きょ弾くことになった,ということだと思いますが,実情は分かりません   もしそうだったとしたら,急きょ代役を言いつけられても即代役が務まるということで,読響メンバーの実力が高木,もとい,高いレベルであることが証明されたことになります

第3楽章では長原氏と鈴木氏の掛け合いが楽しく聴けました   何といってもこの二人の演奏は聴きごたえがあります.長原氏はジュリアード音楽院出身でヴィエニャフスキ国際コンクール(17歳以下)第3位などの実力者,鈴木氏はベルリン・フィルの契約団員として活躍していた人ですから,二人とも相当上手いです   この5人の演奏で聴くと,もともとこの曲は弦楽五重奏で演奏するように書かれた曲ではないかと思うほど,見事なアンサンブルでした

演奏が終わると,会場いっぱいの拍手の中,”遅刻の”富岡氏も一緒に出てきて客席に一礼していました   さてさて真相はどうだったんでしょうか

 

     

 

プログラム後半はブラームス「弦楽六重奏曲第1番変ロ長調」です   この曲は1859~60年に作曲されましたが,時にブラームスは27歳でした   第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」,第2楽章「アンダンテ・マ・モデラート」,第3楽章「スケルツォ:アレグロ・モルト」,第4楽章「ロンド・ポーコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ」の4楽章から成ります

第1楽章がヴィオラとチェロにより開始されます   この冒頭の演奏を聴いて「ああ,やっぱりブラームスはいいなあ」と思いました   この曲は,つい4日前に「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」で往年の東京クァルテットのメンバー他による演奏で聴いたばかりですが,読響アンサンブルの方が比較にならないほど素晴らしいと思いました   コンマスの長原氏とソロ・ヴィオラの鈴木氏を中心に6人のアンサンブルは緻密で音がとても美しいと思いました   さらに,第2楽章冒頭では,ヴィオラの独奏でほの暗い情熱を込めたテーマが奏でられますが,鈴木氏の演奏は情感のこもった深みのある演奏で感動的でした   すぐに長原氏のヴァイオリンが入ってきますが,これがまた素晴らしい   二人の掛け合いがまた素晴らしい   第3楽章では,この二人に限らず,各楽器同士の会話が楽しく聴けました   そして第4楽章では流麗なアンサンブルが心地よく耳に入ってきました

この日のブラームスの演奏は,これまで聴いてきたどれよりも素晴らしい演奏だったと言っても過言ではありません

会場いっぱいの拍手にアンコールに入りました   椅子が6つあるのにコンマスの席が空いていて,瀧村さんを除く5人が一つずつ右側にずれて座り,曲名が分からない曲の演奏に入ります   「何だ,瀧村さんはアンコールに出ないのか」とがっかりしていると,舞台左袖から彼女がジプシー音楽のようなメロディーをゆっくり弾きながら登場し,コンマスの席に座りました   そして,彼女の合図で,急にテンポアップしてメイン・メロディーの演奏に入りました.ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」でした   これがまた集中力に満ちた素晴らしい演奏で,会場はやんややんやの喝采でした   「アンコールでそこまでやるか」と言いたくなるような凝ったショーアップに聴衆はさらに大きな拍手を送りました   こういうのが読響精神なんだろうな,と思います

ところで,このコンサートのプログラムに掲載されている演奏者の「プロフィール」は,他にない独特の内容でいつも感心しています   それぞれの演奏者の経歴の最後に,近況報告が載っているのです   例えば長原幸太氏は「趣味は野球観戦(連覇達成で気分上々?)」,瀧村依里さんは「謎の禁酒期間(10か月)を終え,再び目覚める.お気に入りはボウモア(ロック)」,渡邉千春さんは「最近は,シフォンケーキを上手に焼くことに夢中になっている」,富岡廉太郎氏は「趣味は洗濯.1か月前からダイエット中」と書かれています   こういう紹介の仕方は,演奏者を身近に感じることが出来るのでとても良いと思います ところで,瀧村さんのお気に入りの「ボウモア」ってスコッチらしいけど,どんな味わいのウィスキーか飲んでみたい  富岡氏の「趣味は洗濯」って,ほかに選択の余地はなかったのかね

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「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン プレシャス1pm Vol.1」を聴く ~ クァルテット・エクセルシオによる弦楽四重奏曲セレクション

2017年09月20日 08時04分00秒 | 日記

20日(水)その1.わが家に来てから今日で1085日目を迎え,安倍首相が消費税を10%に引き上げた際の税収増を教育無償化などの財源に充てることを公約の柱とする方向で,28日召集の臨時国会で衆院解散に踏み切る方向となり,自民,公明公明両党は連休明けの19日午前,それぞれ幹部会合を開き,選挙準備を加速することを確認した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      確か民進党も増税を言ってたな  どっちにしても増税だ 選挙は棄権が増える?

 

                                           

 

先日,ゼミ合宿で信州に行った息子が,お土産に「金山寺味噌漬けの素」を買ってきたので,豚ロースを漬けて焼きました 肉を焼く時,油が凄く撥ねて大変でした

 

     

 

あとは「生野菜とアボカドのサラダ」「冷奴」「マグロの山掛け」「トマト,キャベツ,ミックスビーンズ,ウィンナのスープ」です

 

     

 

                                           

 

昨日,午後1時からサントリーホール「ブルーローズ」で「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」の「プレシャス1pm  Vol.1」公演を,午後7時半から よみうり大手町ホールで「読響アンサンブル・シリーズ~長原幸太ら読響メンバーの室内楽」を聴きました   ここでは「プレシャス1pm  Vol.1」公演について書きます

 

     

 

プログラムは①モーツアルト「弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K458」から第1楽章,②シューベルト「弦楽四重奏曲第12番ハ短調”四重奏断章”」,③ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第13番変ロ長調」から第5楽章”カヴァティーナ”」,④ストラヴィンスキー「弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ」,⑤チャイコフスキー「弦楽四重奏曲第1番ニ長調」から第1楽章,⑥ラヴェル「弦楽四重奏曲ヘ長調」から第1・4楽章です   演奏はクァルテット・エクセルシオです 

自席はセンターブロック2列目右側です.会場は8割くらいの入りでしょうか

エクセルシオのメンバーが登場し配置に着きます.第1ヴァイオリン=西野ゆか,第2ヴァイオリン=山田百子,ヴィオラ=吉田有紀子,チェロ=大友肇)というメンバーです 女性陣はブルーの衣装で統一しています

この日は約1時間の間に5曲の弦楽四重奏曲の抜粋を演奏しましたが,演奏の合間にチェロの大友さんが曲目を解説する形で進められました

最初にモーツアルト「弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K458」から第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ」が演奏されました   この曲はハイドンを師と仰ぐモーツアルト(1756-1791)が誰からの注文にもよらず自主的に作曲し,ハイドンに献呈した6曲の弦楽四重奏曲の一つです   1785年9月にウィーンのアルタリア社から作品10として出版されました.この曲は「狩り」というニックネームで呼ばれていますが,第1楽章冒頭が狩りのホルンを連想させることから付けられたものです   コンサートの幕開けに相応しい明るく爽やかな演奏でした

2曲目はシューベルト「弦楽四重奏曲第12番ハ短調”四重奏断章”」です   シューベルト(1797~1828)は有名な「未完成交響曲」を作曲していますが,この第12番の弦楽四重奏曲も未完成の曲の第1楽章です   注目すべきは調性の「ハ短調」です.これはベートーヴェンの第5番「運命」を想起させる劇的な調性です

アレグロ・アッサイの単一楽章ですが,曲の冒頭はデモーニッシュです   しかし,大友さんの解説にあったように,すぐに”歌”が出てきます   シューベルトの最大の特徴は”歌”です   歌の出現によって聴く側は救われるような気持ちになります   エクセルシオの演奏は,デモーニッシュな部分と歌の部分の対比が鮮やかでした

3曲目はベートーヴェン「弦楽四重奏曲第13番変ロ長調」から「第5楽章”カヴァティーナ”」です   この曲はベートーヴェン(1770-1827)がガリツィン公爵のために作曲したもので,6つの楽章から成ります   この第5楽章のあとに第6楽章として,当初「大フーガ」と呼ばれる長大な曲が置かれていたのですが,「長すぎる.重すぎる」と周囲の悪評をかい,最終的には演奏時間にして半分くらいのアレグロに差し替えられています   天下のベートーヴェンも「第九」作曲後の最晩年には,妥協すべきところは妥協するようになっていたのでしょう   エクセルシオの演奏は,ベートーヴェンが神に感謝を捧げているような慈愛に満ちた崇高なものでした

 

     

 

4曲目はストラヴィンスキー「弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ」です   ストラヴィンスキー(1882ー1971)はロシア革命の混乱で故郷を離れ,パリ楽壇で名を馳せるようになりました.ココ・シャネルの世話になったのは有名な話です   この曲は1920年に作曲されましたが,基本はリズム中心の曲です   大友さんの話によると,ストラヴィンスキーは1959年に来日しNHK交響楽団を指揮して自作を演奏したりして約1か月滞在したそうですが,その時に彼が一番興味を持ったのはチンドン屋さんだったとのことです   クラリネットにチャンチキに大太鼓・・・・何となく分かるような気がします

5曲目はチャイコフスキー「弦楽四重奏曲第1番ニ長調」から第1楽章「モデラート・エ・センプリーチェ」です   この曲は第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」が有名ですが,エクセルシオの演奏で聴く限り,まるでバレエ音楽のようなメルヘンチックな曲で,第2楽章に負けず劣らず魅力的な音楽です   メロディーメーカーとしてのチャイコフスキーの面目躍如といったところです

最後の6曲目はラヴェル「弦楽四重奏曲ヘ長調」から第1・4楽章です   この曲は1903年に完成しましたが,ラヴェル(1875-1937)唯一の弦楽四重奏曲です   彼がまだ28歳の時の作品で,当時ラヴェルは無名の存在でした   第1楽章はアンニュイな感じが漂います.音楽が空中に漂っている感じです   一転,第4楽章は激しい音楽で,その落差に驚きます

この日の公演は,モーツアルトの作品(1785年)からラヴェルの作品(1903年)までの弦楽四重奏曲の歴史を振り返ったような曲目編成でしたが,この118年の間にいかに音楽が変わってきたかを耳で聴いて理解するのに役立ちました   ただし,あくまでも音楽の”変遷”であって”進歩”ではありません.音楽に”進歩”という概念はないからです

 

     

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R.シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ」「ピアノ四重奏曲」,ハイドン「ピアノ三重奏曲第25番」を聴く~サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン「マスターおすすめの室内楽」

2017年09月19日 07時55分41秒 | 日記

19日(火).わが家に来てから今日で1084日目を迎え,総務省が18日の「敬老の日」に合わせ, 65歳以上の高齢者人口(9月15日現在)が推計で3514万人になり,総人口に占める割合が27.7%にのぼったと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      ウサギの世界では 高齢者は4歳以上だよ ぼくは今3歳だから1年先だ まだ若いのに

 

                                           

 

昨日,夕食に「鶏ももソテー」「生野菜とタコのサラダ」「冷奴」を作りました   「鶏もも~」は塩コショウだけの味付けのシンプル料理ですが,皮パリパリ中味ジューシーでとても美味しいです

 

     

 

                                           

 

昨日,サントリーホール「ブルーローズ」で「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」の「マスターおすすめの室内楽:ピアノ編~練木繁夫プロデュース」公演を聴きました   プログラムは①ハイドン「ピアノ三重奏曲第25番ト長調”ジプシー風”」,②リヒャルト・シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ  変ホ長調」,③同「ピアノ四重奏曲ハ短調」です   演奏は,ヴァイオリン=フェデリコ・アゴスティ―二,ヴィオラ=店村眞積,チェロ=毛利伯郎,ピアノ=練木繁夫です

 

     

 

自席はセンターブロック6列目の右側です.会場は7割くらいの入りでしょうか

1曲目はハイドン「ピアノ三重奏曲第25番ト長調”ジプシー風”」です   ハイドン(1732-1809)はハンガリーの貴族エステルハージ家に楽長として仕えていた訳ですが,お役御免となった後は,興行主ザロモンの招きによりロンドンに渡り活動しています   渡英の1回目は1791年~92年,2回目は1794年~95年ですが,このピアノ三重奏曲は(ハイドン作品番号)第24番~26番の3曲まとめてレベッカ・シュレーター未亡人に献呈されました   ハイドンのピアノ三重奏曲というと,この曲が演奏されるケースが多いように思います   第1楽章「アンダンテ」,第2楽章「ポコ・アダージョ」,第3楽章「フィナーレ:ジプシー風ロンド,プレスト」の3楽章から成ります

ヴィヴァルディ「四季」でお馴染みの「イ・ムジチ」のコンサートマスターを1986年から務めたフェデリコ・アゴスティ―二,N響で活躍後 読響ソロ・チェリストを務めた毛利伯郎,ピア二ストの練木繁夫が登場,さっそく演奏に入ります

第1楽章の冒頭からアゴスティ―二のヴァイオリンがとても美しく響きます   この音が「イ・ムジチ」の音を作っていたのだな,とあらためて感動しました   第2楽章では,さらにその音色の魅力が伝わってきました   第3楽章を聴いていて感じたのは「まるでブラームスの室内楽だ」という感覚です.言うまでもなくキーワードは「ジプシー・ロンド」です   ブラームスはハンガリーのジプシーの音楽を自作に取り入れて名曲の数々を作曲しています   ただし,ここでは ハイドンのピアノ三重奏曲がブラームスに影響を与えたというべきでしょう

2曲目はリヒャルト・シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ  変ホ長調」です   この曲は1888年,作曲者24歳の時の作品です   第1楽章「アレグロ,マ・ノン・トロッポ」,第2楽章「インプロヴィザシオン:アンダンテ・カンタービレ」,第3楽章「フィナーレ:アンダンテーアレグロ」の3楽章から成ります

フェデリコ・アゴスティ―二と練木繁夫が登場し,演奏に入ります   シュトラウスはこの曲を作曲している時期にソプラノ歌手のパウリ―ネ・デ・アーナと出会い,恋に落ちたという事実が,この曲のそこかしこに窺えます   情熱的でロマンティックです.何年か前に紀尾井ホールで若い男女のデュオ(Vn女性,P男性)による演奏でこの曲を聴いた時,あまりにも濃厚な恋の駆け引きのような演奏にすっかり”あてられて”マイッタことがありました   それに比べたら,この日の演奏はロマンティックながら極めてプラトニックなものでした

 

     

 

プログラム後半はリヒャルト・シュトラウス「ピアノ四重奏曲ハ短調」です   この曲は1884年の作曲といいますから,作曲者が20歳の時の作品です   第1楽章「アレグロ」,第2楽章「スケルツォ:プレストーモルト・メノ・モッソ」,第3楽章「アンダンテ」,第4楽章「フィナーレ:アレグロ」の4楽章から成ります

アゴスティ―二,都響特任首席ヴィオラ奏者・店村眞積,チェロ=毛利伯郎,ピアノ=練木繁夫が登場し,演奏に入ります   この曲の調性「ハ短調」がベートーヴェンの「運命交響曲」を思い起こすので,思わず身構えてしまいますが,実際に音として聴いてみると,劇的な感じよりもロマン性の強い音楽という感じがします   全楽章を通して聴いた印象は,極めてブラームスの音楽に近いのではないか,ということです   シュトラウスは10代の終わりごろ,音楽を学ぶためにミュンヘンからベルリンへと移動していったといいますから,その時にブラームスの音楽に接したのでしょう

この曲では第1楽章冒頭から4人の息がピッタリと合い,素晴らしいアンサンブルを展開しました.何より音が美しいと思いました

この日の公演はハイドンとリヒャルト・シュトラウスの作品を取り上げたものでしたが,私にとっては,演奏されなかったブラームスを強く意識したコンサートでした

 

     

     

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佐藤正午著「個人教授」を読む~酒場での男女の会話が楽しい小説

2017年09月18日 08時03分57秒 | 日記

18日(月・祝).昨日は映画を観に行く予定だったのですが,台風の影響で天候が悪く,風邪も治っていないので,家で本を読んで過ごしました   こういう日は身体を休めておかないと今週ある9回のコンサートを乗り切れません

ということで,わが家に来てから今日で1083日目を迎え,プロ野球パ・リーグでソフトバンクが2年ぶり18度目のリーグ優勝を決めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     セ・リーグは広島優勝 われらが阪神 は第2位確定  あとCS出場は横浜?巨人?   

 

                                             

 

佐藤正午著「個人教授」(角川文庫)を読み終わりました   正午さんの作品は9月15日付のtoraブログで,第157回直木賞を受賞した「月の満ち欠け」をご紹介したばかりです   1955年長崎県生まれ.北海道大学文学部中退.1983年「永遠の1/2」ですばる文学賞を受賞しデビュー.2015年「鳩の撃退法」で第6回山田風太郎賞を受賞しています

 

     

 

この小説は,1987年9月号から11回にわたり文芸誌「月間カドカワ」に連載された作品で,1991年9月に文庫化されたものを改版し今年8月に再文庫化されたものです

正午さんが32歳の時の作品ということで興味が湧きます

1.教授が喋りぼくが聞き取る

2.夫人が決定しぼくが従う

3.探偵が居直りぼくがあわてる

・・・・というように,ぼくを主人公とした連作短編の形を取ります   「個人教授」の「教授」とは主人公がある結婚式の披露宴で隣り合わせた男のことで,大学の教授ではなく,「ぼく」にとって困った時に相談に乗ってくれる人生の指南役的な存在の男性です

新聞記者を休職中の「ぼく」(松井英彦,27歳)はある地方の総合病院の理事長である未亡人との契約で,彼女からマンションの一室を与えられ,月40万円を受け取る代りに,月に最低2回は密会しなければならない.その一方,付き合っていた28歳の西沢ふみこが妊娠しているという噂を耳にする   しかし彼女は行方不明.父親は自分か,もしそうならなぜ彼女は妊娠していることを知らせないのか? 不安な気持ちを抱いた松井は探偵を雇って彼女の居所を突き止める.「その子は誰の子だ?」と訊く松井に,ふみこは「これは私の子よ」と答える   果たして誰が生ませた子か

正午さんの若い日の小説の魅力の一つは,お約束のようにバーが出てきて男女の軽妙な会話が交わされることです   この小説でも,次のような会話が出てきます.このシーンは初めてバーで遭った若い女性に松井が声をかける場面です.会話だけに絞って抜き出してみると,

「どこかで会いませんでしたか」

「あたしのこと?」

「ええ」

「どこで?」

「思い出せない.でも,どうもそんな気がする.もちろん,どんな気がしようとぼくの勝手だし,あたしをほっといてってきみが言えば,ぼくは黙ってもとの席に戻るよ」

「あたしをほっといて」

「・・・・・・・・」

こんな感じですが,日本全国どこに行っても実際にありそうな夜の酒場の会話です   この小説では,松井は彼女を諦めて店を引き上げて次の店に飲みに行くのですが,先ほどの彼女が彼のあとを追ってきます   実は彼女はこの物語の重要な人物だったのです.これが佐藤正午の小説です

こういう小説を読むと,ふらっと入ったバーでウィスキーでも飲んで粋なマスターと会話を楽しんでみたいものだなと思います   そういう風に思わせる魅力がこの作品にはあります

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アレクサンドル・ヴェデルニコフ+東響でシベリウス「交響曲第1番」,ストラヴィンスキー「詩篇交響曲」他を聴く~第653回定期演奏会 / 東響プログラム Symphony 9月号から「休憩」表示へ

2017年09月17日 09時52分15秒 | 日記

17日(日)その2.よい子は「その1」から見てね   モコタロはそちらに出演しています

昨日午後6時からサントリーホールで東京交響楽団第653回定期演奏会を聴きました   プログラムは①ヒンデミット:バレエ音楽「気高い幻想」,②ストラヴィンスキー「詩篇交響曲」,③シベリウス「交響曲第1番ホ短調」です   ②の合唱は東響コーラス,指揮はアレクサンドル・ヴェデルニコフです

 

     

 

ヴェデルニコフはモスクワ生まれで,モスクワ音楽院を卒業後,モスクワ放送交響楽団(現チャイコフスキー交響楽団),ロシア・フィル(創立指揮者),ボリショイ劇場管弦楽団などの指揮者を歴任し,2009年からデンマーク・オーデンセ交響楽団の首席指揮者に就任しています

オケはいつもの配置,コンマスは水谷晃です

1曲目はパウル・ヒンデミット(1895-1963)のバレエ組曲「気高い幻想」です   この曲は1937年に「アッシジの聖フランチェスコの回心」をテーマに11曲から成るバレエ音楽を作曲し,翌年のロンドンでの初演の直後に,5曲を選抜して組曲としたものです   第1楽章「導入部とロンド」,第2楽章「行進曲と牧歌」,第3楽章「パッサカリア」の3楽章から成ります

全体的に宗教的な雰囲気の曲想ですが,いかにもヒンデミットらしいな,と感じたのは第3楽章のパッサカリアです   金管楽器が輝かしいテーマを奏で,19の変奏が展開されますが 宇宙的な響きを感じます   ヴェデルニコフはスケール感たっぷりに演奏を展開しました

2曲目はイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)の「詩篇交響曲」です   演奏に先立ってステージの弦楽奏者の席が大幅に模様替えされます.ヴァイオリン,ヴィオラは退場,弦楽器で残るのは右サイドにチェロとコントラバスのみ   センター左サイドにグランド・ピアノが2台並び,近くにハープがスタンバイします.後方に管楽器群と打楽器が入りますが,クラリネットがいません.P席には120人の東響コーラスのメンバーが入りますが,男声は男声と女声は女声と固まらず,男女男女と入り乱れて文字通り男女混声合唱の並びです

この曲は1930年に作曲されましたが,ラテン語による旧約聖書の「詩篇」がテキストになっています   第1楽章「前奏曲」,第2楽章「二重フーガ」,第3楽章「交響的アレグロ」の3つの楽章から成ります

プログラム冊子の中に,音楽学の池原舞さんが「ストラヴィンスキーと『詩篇交響曲』~鎧を着た戦士の戦い」という論考を寄せていますが,それによると,この曲は「『春の祭典』のストラヴィンスキーというラベルをいかにして剥がし,それが偶然の産物でなかったことを証明し続けなければならないプレッシャーにあった中,生き残りをかけた戦いの中で要になったのが『詩篇交響曲』だった」とのことです.ストラヴィンスキーは指揮者のクーセヴィツキーから ボストン交響楽団の創設50周年を記念して1930年から翌31年にかけてのシーズンで演奏する交響曲を書いて欲しいという依頼を受けて,ここがチャンスとばかりに作曲したのがこの『詩篇交響曲』だったとのことです

曲を聴きながら,「えっ,これが交響曲」と驚くエキセントリックな場面が多くありましたが,それこそがストラヴィンスキーだと思い直しました   何しろ その初演が音楽界に大混乱をもたらした『春の祭典』のストラヴィンスキーですから

 

     

 

プログラム後半はシベリウス「交響曲第1番ホ短調」です   この曲は1898年4月から翌99年初めにかけて作曲され,1900年に改訂されました   第1楽章「アンダンテ・マ・ノン・トロッポ~アレグロ・エネルジコ」,第2楽章「アンダンテ・マ・ノン・トロッポ~レント」,第3楽章「スケルツォ:アレグロ」,第4楽章「フィナーレ:アンダンテ~アレグロ・モルト」の4つの楽章から成ります

第1楽章冒頭は,ティンパニによるトレモロで開始され,クラリネットが印象的なソロを演奏しますが,エマニュエル・ヌヴ―の演奏はしみじみとして素晴らしいものがありました   ここでコケると全曲が台無しになるところでした   その直後,第2ヴァイオリンに導かれて第1ヴァイオリンが第1主題を奏でますが,この部分は感動的でした   北欧の冷たい空気を感じさせる爽やかな演奏でした   この第1楽章だけで,この演奏は成功だと確信したくらいです.その通り,第2楽章以降もオーボエ,フルート,クラリネット,ファゴット等の木管楽器群をはじめ,ホルン,トランペット,トロンボーンら金管楽器群,そして弦楽器群が渾身の演奏を展開しました   ヴェデルニコフの指揮はスケールが大きく,いかにもロシアの大地に根を下ろした指揮者だと思いました

 

                                           

 

東京交響楽団のプログラム冊子 Symphony 9月号から,各公演のプログラムの前半と後半の間に「休憩20’」が表示されるようになりました   この日の休憩時間に東京交響楽団広報本部のTさん(名札で確認)にお礼を申し上げておきました

「休憩」表示までの経緯について詳細をお知りになりたい方は,7月17日付と同22日付のtoraブログをご覧ください

 

     

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チョン・ミョンフン+イム・ジュヒ+東京フィルでベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」「交響曲第3番”英雄”」を聴く~文京シビック・響きの森クラシック・シリーズ

2017年09月17日 08時06分28秒 | 日記

17日(日)その1.わが家に来てから今日で1082日目を迎え,安倍首相が年内に衆院を解散する検討に入ったと与野党幹部に伝えた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                民進党がスキャンダル  都民ファーストが不安定  森友も加計も解散で吹き飛ばせ!

 

                                           

 

昨日,午後3時から文京シビックホールで「響きの森クラシック・シリーズ」コンサートを,午後6時からサントリーホールで東京交響楽団第653回定期演奏会を聴きました   ここでは「響きの森クラシック・シリーズ」について書きます

オール・ベートーヴェン・プログラムで,①ピアノ協奏曲第3番ハ短調,②交響曲第3番変ホ長調”英雄”です   ①のピアノ独奏=イム・ジュヒ,管弦楽=東京フィルハーモニー,指揮=チョン・ミョンフンです

このシリーズは人気があり,年間会員を継続するリピーターの割合が高いと聞いています   それに加えて,この日は東京フィル名誉音楽監督で,シュターツカペレ・ドレスデン首席客員指揮者も務める韓国の指揮者チョン・ミョンフンがタクトをとりベートーヴェンを振るとあって ほぼ満席です

この前日,私がサントリーホール「ブルーローズ」で「チェンバーミュージック・ガーデン」のオープニング・コンサートを聴いていた時,隣の大ホールではチョン・ミョンフン指揮東京フィルがマーラーの「交響曲第2番」を演奏していたので,彼らは2日連続で別プログラムでの出演ということになります

 

     

 

オケのメンバーが入場し配置に着きます   弦はいつもの通り左から第1ヴァイオリン,第2ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ,その後ろにコントラバスという並びです.コンマスは三浦章宏です

1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番ハ短調」です   5つのピアノ協奏曲の中で唯一の短調,しかも第5交響曲”運命”やピアノ・ソナタ”悲愴”と同じハ短調が選ばれています   劇的とでも言うべきこの調性を選んだ段階で,ベートーヴェンがハイドンやモーツアルトの影響から脱しようという意欲を感じます   この曲は1796年頃から構想され1803年に完成,同年4月に初演されました   第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」,第2楽章「ラルゴ」,第3楽章「ロンド:アレグロ」から成ります

ソリストのイム・ジュヒは2000年10月韓国ソウル生まれの弱冠16歳です   2010年6月,ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と2夜にわたりカバレフスキー「ピアノ協奏曲第3番」を共演,2016年にはチョン・ミョンフン指揮アジア・フィルとベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」を韓国国内各地で演奏しています   このベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」は2014年5月に同じコンビにより演奏しているとのことです

拍手に迎えられ,イム・ジュヒが純白のドレスで登場,ピアノに向かいます   チョン・ミョンフンのタクトで第1楽章が開始されます   この曲はこの時代の他の作曲家の協奏曲と同様,冒頭 長い序奏が演奏され なかなかピアノが出てきません   その間,肩まである髪を後ろで束ね,キリッとしたイム・ジュヒの横顔を見ていたら,フィギュアスケートの浅田真央さんによく似ているな,と思いました   意志の強そうな顔つきです.その顔つきの通り,ベートーヴェンの揺るぎない意志を感じさせる演奏を展開します   とても16歳の女子が弾いているとは思えないメリハリのある感動的な演奏です

第2楽章「ラルゴ」では,非常に落ち着いた抒情性豊かな演奏を展開しました   第3楽章に入ると一転,快活でリズミカルな演奏でベートーヴェンの推進力を感じさせました

大きな拍手に,アンコールの演奏に移りました   メロディーは確かにヨハン・シュトラウス2世の「トリッチ・トラッチ・ポルカ」なのですが,目先がクルクル変わる超絶技巧曲なのです   まさかリストが編曲したとかじゃあるまいな   と思って,後でロビーの掲示を見たら「アンコール曲:ヨハン・シュトラウス2世『トリッチ・トラッチ・ポルカ』(ジョルジュ・シフラ編曲)」とありました.なるほどと納得しました   イム・ジュヒは「トリッチ・トラッチ」の題名通り「おしゃべり」な曲想を早口言葉のごとく鮮やかに演奏し,満場の拍手喝さいを浴びました

 

     

 

プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第3番変ホ長調”英雄”」です   この曲は1803~04年に作曲され,1805年に公開初演されました   当初,ナポレオンへの共感から作曲したものの,彼が皇帝に即位したことから激高し,スコアに書き込んだ献辞を掻き消し,新たに「ある英雄の思い出に捧げる」と書いたと言われています   第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」,第2楽章「葬送行進曲:アダージョ・アッサイ」,第3楽章「スケルツォ,アレグロ・ヴィバーチェ」,第4楽章「フィナーレ,アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

チョン・ミョンフンのタクトで第1楽章が開始されます   力強い2つの和音が会場に響き渡ります.その直後,雄渾な第1主題が演奏されます   このテーマが全体を支配します.チョン・ミョンフンの指揮は明快で,揺るぎないものがあります   第2楽章「葬送行進曲」は様々な「葬送行進曲」の中の最高峰だと思います   昭和天皇の崩御の時はNHKがこの曲を1日中流していたのを思い出します.宮内庁御用達の曲といったら不謹慎ですね

第3楽章のスケルツォでは,ホルンの三重奏が印象深く響きました

チョン・ミョンフンは終始テキパキとした指揮で,東京フィルから 交響曲の歴史を変えた「英雄交響曲」のエッセンスを引き出していました

 

     

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「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」オープニング・コンサートでブラームス「弦楽六重奏曲第1番」「ピアノ五重奏曲ヘ短調」を聴く~前半と後半では落差の大きなコンサート

2017年09月16日 08時14分37秒 | 日記

16日(土).今朝起きてビックリ   またしてもモコタロがリビングでたむろしていました   つい先日,国連安保理事会の決議に基づき「外出禁止令」を採択し通告したにも関わらず,性懲りもなく同じ違法行為を繰り返すのは,大陸間弾道ミサイルを発射し再度 襟裳岬上空を通過させた某国の謀略に似ていなくもありません   再度,緊急理事会を開き12時間の外出禁止令を採択し,悪びれた様子がまったく覗えないモコタロに通告しました   

さて,昨日は午前中クリニックに行って軽い風邪の診断を受け,調剤薬局で咳止めの薬をもらってきました 午後は 子どもたちの夕食を作ってから,内幸町にある元の職場に出向き,今月26日に開かれる職員OB会の打ち合わせをしました   その後,夕食をとって,サントリーホールに向かいました

ということで,わが家に来てから今日で1081日目を迎え,北朝鮮の弾道ミサイルが15日午前6時57分頃,再度 襟裳岬上空を通過し,太平洋上に落下したが 飛行距離は過去最長の約3700キロに達したとみられる というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                北朝鮮が米企業にサイバー攻撃したように 北朝鮮にサイバー攻撃できないかな?

 

                                           

 

昨日,午前中に夕食の「キャベツの甘辛味噌煮」「生野菜とタコのサラダ」「冷奴」を作りました   息子がえらく気に入ったようで,ご飯にかけて食べていました

 

     

 

                                           

 

昨夕,サントリーホール「ブルーローズ」で「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」のオープニング・コンサートを聴きました   例年6月上旬に3週間程度かけて開かれていますが,今年は同ホールの全面改修工事の都合で9月中旬に10日間の日程で開かれることになったものです   短期間の日程とはいえ,名曲揃いの室内楽音楽祭です

ホール前のカラヤン広場左サイドのスペースは 秋の装いでお出迎えです

 

     

 

オール・ブラームス・プログラムで①弦楽六重奏曲第1番変ロ長調,②ピアノ五重奏曲ヘ短調です   演奏は,ヴァイオリン=原田幸一郎,池田菊衛,ヴィオラ=磯村和英,豊嶋泰嗣,チェロ=堤剛,毛利伯郎,ピアノ=練木繁夫です このうち原田幸一郎,池田菊衛,磯村和英の3人は往年の「東京クァルテット」のメンバーです

 

     

 

自席はセンターブロック6列目の右の方です.会場は9割くらい入っているでしょうか

1曲目は「弦楽六重奏曲第1番変ロ長調」です   この曲はブラームスが24~25歳の時(1859-60年)に作曲した若き日の傑作です   ピアノ三重奏曲第1番とともに私が大好きな曲です   第1楽章「アレグロ,マ・ノン・トロッポ」,第2楽章「アンダンテ,マ・モデラート」,第3楽章「スケルツォ:アレグロ・モルト」,第4楽章「ロンド:ポコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ」の4楽章からなります

6人のメンバーが登場し配置に着きます   左からヴァイオリン=原田幸一郎,池田菊衛,チェロ=堤剛,毛利伯郎,ヴィオラ=豊嶋泰嗣,磯村和英という並びです

第1ヴァイオリンの原田幸一郎の音頭で第1楽章に入ります   息の長い情感豊かな第1主題が奏でられますが,どうも音が濁っているというか,ドンシャリという感じがします   6人それぞれが自己主張が強いのか,アンサンブルが上手くかみ合っていないように感じます   とくに高音部の演奏が耳につきます.「これは私が求めている演奏ではないな.少なくとも美しい演奏ではない」と感じながら聴いていましたが,私の要求水準が高すぎるのかも知れません   やっと「やっぱりブラームスはいいな」と思うようになったのは第3楽章中盤からでした.とくに第4楽章のロンドは堤剛のチェロのゆったりしたテンポが心地よく響き,他のメンバーも調子を上げてきて,味わい深い演奏が展開し満足できました

 

     

 

プログラム後半は「ピアノ五重奏曲ヘ短調」です  この曲は元々1862年に「弦楽五重奏曲」として着手されましたが,友人の名ヴァイオリニストのヨアヒムが「弦楽五重奏曲」に相応しくないと指摘したことから,1864年に「2台のピアノのためのソナタ」に編曲しました   その後,同年にクララ・シューマンらのアドヴァイスを受けて「ピアノ五重奏曲」の形に改作したのでした

第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」,第2楽章「アンダンテ,ウン・ポコ・アダージョ」,第3楽章「スケルツォ:アレグロ」,第4楽章「ポコ・ソステヌート~アレグロ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります

左から第1ヴァイオリン=原田幸一郎,第2ヴァイオリン=池田菊衛,チェロ=堤剛,ヴィオラ=磯村和英,センター後方にピアノ=練木繁夫という並びです

第1楽章がドラマティックなテーマで開始されます   力強くも美しい演奏に感嘆しました   前半の弦楽六重奏曲とは打って変わって,それぞれが自己を主張しながらも各楽器のバランスが取れていてアンサンブルが美しく響きます   これは前半だけ演奏した豊嶋泰嗣と毛利伯郎が不調だったために前半が冴えなかったのかと言えば,決してそうではなく,むしろ,両方に出演する4人の方に問題があり,後半で挽回したのだと思います   後半の曲の方が良かったもう一つの理由は,ピアノの練木繁夫による演奏が良いアクセントになったということです

この曲は全4楽章とも素晴らしい演奏でしたが,とくに第3楽章のスケルツォと第4楽章のフィナーレが「円熟の極み」とでも言えるような味わい深い熱演で,見事なアンサンブルでした

5人はアンコールにドヴォルザークの「ピアノ五重奏曲」から第3楽章「スケルツォ」をリラックスして演奏し,大きな拍手を浴びました

前半と後半でこれほど落差の大きい演奏を聴いたのは私にとって珍しいことです

 

     

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第157回直木賞受賞作:佐藤正午著「月の満ち欠け」を読む~生まれ変わりの物語 ・・・ 「早稲田松竹」も出てきます

2017年09月15日 07時50分57秒 | 日記

15日(金).昨夕,文京シビック小ホールで作曲家・加藤昌則クラシック入門講座「開門!クラシックのとびら第2回『ソロ』」を聴く予定だったのですが,どうやら風邪を引いたらしく,喉が痛く時々咳が出ます   一昨日のヒューイットの演奏を聴いている時から調子が悪かったので,昨日病院に行こうかと思ったら 行きつけのクリニックが休診日だったので,家で本を読んで過ごしました   今夕,明日とコンサートが続くので,午前中に病院に行くつもりです

ということで,わが家に来てから今日で1080日目を迎え,国際オリンピック委員会(IOC)が13日,ベル―・リマで開いた第131次総会で,2024年夏季五輪の開催地をパリ,28年大会はロサンゼルスとすることを正式に決めた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      東京みたいに決定後にゴタゴタしないよう きっパリと時間のロスを無くしたいね

 

                                           

 

昨日,夕食に「豚こまのしょうが焼き」「マグロの山掛け」「生野菜サラダ」を作りました   「豚こま~」は玉ねぎを使います 

 

     

 

                                            

 

佐藤正午著「月の満ち欠け」(岩波書店)を読み終わりました   佐藤正午氏は1955年8月長崎県佐世保市生まれ.北海道大学文学部中退.1983年「永遠の1/2」で第7回すばる文学賞を受賞.2015年「鳩の撃退法」で第6回山田風太郎賞を受賞,今年,この「月の満ち欠け」で第157回直木賞を受賞しました

 

     

 

この小説の主人公は八戸生まれの小山内堅.東京の大学を出て就職し,梢と結婚しごく普通の生活を送っていた   娘の瑠璃が生まれたが, 小学校2年生の時に1週間も高熱が続き,回復した瑠璃はすっかり大人びていた   知るはずのない昔の出来事を語り,生まれる前の歌謡曲を口ずさんだりした   その後,梢と瑠璃は地下鉄事故で命を落とす   しかし,その後,この小説には瑠璃という名前の少女や女性が複数登場する.小山内瑠璃のほかに玉木瑠璃,緑坂ゆいの娘るり.3人の瑠璃は「生まれ変わり」だという   前世の記憶を持った女性が,新しい女性に乗り移って別の人生を生きるという

佐藤正午氏は「オール読物9月号」の中の直木賞受賞記念対談で,映画監督の竹下昌男氏を相手に次のように語っています

「『月の満ち欠け』では,娘が,知らないはずの古い歌を知っているとか,高級ライターの名前を知っているとか,そういうのを小出しにやって,『何か変だ』という感じをだんだん盛り上げていく   細かいことを積み重ねて,何か現実では起こりえないはずのことが起こっていると周りを納得させるやり方は『Y』と共通している

つまり,佐藤氏は「生まれ変わり」などあり得ない荒唐無稽な話だと思われがちなテーマを,細かい仕掛けをほどこして「そういうことも ないではないかも知れない」と思わせる筆力で迫っているのです   さらに言えば,「生まれ変わり」は瑠璃という名前の女性に限らない,という意外性が最後に感動を呼ぶことになります

東京ステーションホテル2階のカフェから始まるこの小説は,322ページに及ぶ長いストーリーが語られますが,小山内が帰りの新幹線に乗るまでのわずか2時間あまりの物語なのです   計算し尽くされたプロット,冴えわたる筆力を改めて感じます

ところで,この小説には,高田馬場のレンタル・ビデオ屋でアルバイトをしている学生の三角が,一度会った女性(瑠璃)に遭えることを期待して映画館に行くシーンがありますが,私が時々通っている「早稲田松竹」でした   佐藤正午氏は大学は北海道だし,住んでいるのは長崎県だし,いつ「早稲田松竹」に行ったのだろうか,と考えたりしました

これからこの小説を読もうとしている方にアドヴァイスすると,続けて読み通すのが(できれば一気読み)ベストだと思います   同じ名前が出てきたり,過去を遡ったりとストーリーが複雑に展開するので,人と人との関係を把握しておくことが重要だからです

コメント (2)
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