岡本 真一郎 (著)
多くの人は、どうしてこんな罠に陥ったのか、と疑問に思うことでしょう。
人生経験があることが災いして、「今までうまくいっていたから、自分の判断は間違っていないだろう」と思い込んでいること。
もっともらしいストリーで、こちらが慌てるような話をしてきて、考える間もなく事態が進行しまうのです。
金を振りこんだ後で、息子に連絡したり、家族に相談して、初めて詐欺だったと気付くケースが多いのです。
焦っているときには自動的処理が行われ、一息ついてから制御的処理によって、ひょっとしたらと考えられるようになっているわけです。
振り込む前に誰かに相談したり、確認することも大切。
それによって冷静になることができ、注意喚起によって一度立ち止まることができ、自動的処理から制御的処理に思考が切り替わって、もしかいたらという考えをすることができるのです。
内容紹介
対面、電話、メール、SNS……私たちは日々、コミュニケーションを取っている。街には広告があふれ、テレビや新聞はニュースを伝える。それら多くの情報をどうやって処理しているのだろうか。中には、購買意欲がわくように効果を誇張した宣伝や、都合の悪いことを言い繕うためのごまかし、根拠のない誤情報も混ざっている。
だまされないために、どう心構えし、対処すべきか。言語心理学から冷静に分析する。
内容(「BOOK」データベースより)
「オレだけど、会社の金を使い込んだんだ…」。振り込め詐欺の典型的な手口だが、私たちはなぜ簡単に騙されてしまうのか。詐欺だけではない。店頭や電車内には、効果を誇張した宣伝があふれ、政治家や官僚は都合の悪いことを言い繕い、SNSでは根拠のないフェイクニュースが流布している。騙されないために、どう心構えし、行動すべきか。社会心理学の観点から冷静に分析し、対処法を伝授する。
著者について
岡本真一郎
1952年,岐阜県生まれ.1982年京都大学大学院文学研究科博士課程(心理学専攻)満期退学.愛知学院大学文学部講師,助教授,教授等を経て,現在,同大学心身科学部心理学科教授.1994年ブリストル大学客員研究員.博士(文学).専攻・社会心理学.