人間の生きる目的は、社会に尽くす中に
人間として生まれてきた以上、他の人々や社会のために役立つことを為すことが、何によりも大切であると考えていた。
信念のまま生き抜いたという一点において、深い満足感を得たのではないでしょうか。著者の言葉
内容紹介
自筆ノートから見えてくる「天才画家」の正体──
芸術家であり、軍事技師であり、幾何学者であり、解剖学者であり、天文学者であった「世紀の偉人」が、本当になりたかったもの─それは「水」の研究者であり、アルキメデスだった! レオナルドの「手稿」(自筆ノート)研究の第一人者が、図像と鏡文字(左右反転させた文字)の読み解きから、天才画家の知られざる素顔を描き出す!
第1章 アルキメデスになりたかった男──天才の壮年期の肖像
第2章 水を操る軍事技師──わが友マキアヴェッリと共に
第3章 芸術とは「優美さ」である──ミケランジェロとの闘い
第4章 人間は鳥になれるか──飛行機械への欲求
第5章 《岩窟の聖母》は、なぜ二点あるのか 1──ロンドン版 「聖母」の戸惑い
第6章 《岩窟の聖母》は、なぜ二点あるのか 2──ルーヴル版 「天使」と「幼児」は誰か
第7章 生命の神秘なる世界──霊魂創造説か、自然発生説か
第8章 宇宙の真理を解き明かせ──太陽は「動かない」
第9章 幾何学こそが科学である──「霊的なもの」の正体
第10章 手稿だけが知っている真実──なぜ科学的成果は消されたか
内容(「BOOK」データベースより)
芸術家であり、軍事技師であり、幾何学者であり、解剖学者であり、天文学者であった「世紀の偉人」が、本当になりたかったもの―それは「水」の研究者であり、アルキメデスだった!レオナルドの「手稿」(自筆ノート)研究の第一人者が、図像と鏡文字(左右反転させた文字)の読み解きから、天才画家の知られざる素顔を描き出す!
著者について
1946年福島県生まれ。京都大学名誉教授。78年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都産業大学助教授、京都大学助教授、同大学大学院文学研究科教授等を歴任。専攻はイタリア文学、イタリア演劇。『鳥の飛翔に関する手稿』(谷一郎、小野健一と共著)で第3回マルコ・ポーロ賞受賞。著書に『レオナルド・ダ・ヴィンチの謎─天才の素顔』(岩波書店)、『ダ・ヴィンチ絵画の謎』(中公新書)。レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿の翻訳多数。