2018.08.19 ライター : みんなのウェディング編集部
結婚した後には新しい家族が増え、お互いの義両親とのお付き合いが始まります。
ところが、同時に発生するのが嫁姑問題。特に夫両親の家族と同居の場合は距離感が大切です。
同居でない場合は、孫の話題でうまくコミュニケーションを取るなど工夫が必要です。
そこで今回は、理想的な嫁姑関係を目指して!結婚後の義母との工夫すべきコミュニケーション をご紹介します。
【この講義の目次】
- 1.義母との関係を保つためには
- 2.問題点と対策
- 3.まとめ
1.義母との関係を保つためには
結婚すると、自分の両親に加えて、「もう一組の両親」が増えます。
そもそも、お互いに違う人生を送ってきたふたりが出会って結婚するのですから、互いの両親とは価値観が違って当たり前。
しかしながら、女性は義母との関係によっては、自分たち夫婦にも影響が及ぶため、価値観が違うとわかってはいるものの、冷静になれないことがあるようです。
そこで、自分たち夫婦が円満に過ごすためにも、義母との関係をうまく保ち、上手な距離を取ることが必須になるようです。
いずれにしても、義母との関係を築くためには、夫の協力は不可欠です。
はじめから良い関係になるわけではないので、気長に構えて、無理せずお付き合いすることを心がけましょうね。
時々連絡をする
頻繁には連絡しないものの、まったく連絡をとらないわけにもいかない…という場合、月に数回電話やメールで連絡することを習慣化している女性が多いようです。
また、まったく連絡をとらないとなると疎遠になってしまい、なにかと問題が起きやすくなります。
いまどきはメールを使いこなす義母世代も増えているので、「あまり話したくないけれど連絡をとっておこう」という女性には重宝な連絡手段です。
また、義母にとって「孫」は別格。
たとえ嫁との関係が悪くても「孫」には会いたいという義母は多いようです。
もし、義母との関係がぎくしゃくしている場合には、「孫」のことだけでもよいので、節目ごとに子供の行事の写真を送るなど、連絡を取るとよいかもしれません。
体験談
「時々電話をする」
■旦那さんの家族も自分の生活が充実して忙しいので、お互いの負担にならない間隔にしています。
方法は電話が多く、近況報告がほとんどです(20代後半女性)
体験談
「時々メールをする」
■週に二回ほどメールをしています。ほとんどが夫の母からで、この食べ物作りすぎたから持っていくとか、風邪はひいてないか等、たわいもない内容です。(20代後半女性)
体験談
「孫の写真を送る」
子どもの写真と手紙を定期的に送るようにしています。また、時間があるときにはテレビ電話をして子供の様子を知らせるようにしています。
ポイントをおさえる
適度な義母との距離を保つには、時々の連絡のほか、ちょっとしたポイントをおさえることでも可能です。
いくつかのおさえるべきポイントをご紹介しましょう。 ぜひ参考にしてくださいね。
【イベントデーを欠かさない】
年に1回の義母のお誕生日や母の日に贈り物をすることで「忘れていない」アピールができます。
この際、息子である夫と一緒にプレゼントを選ぶと好印象になるかもしれません。
【お手伝いを心がける】
普段接することが少ない場合でも、夫の実家に行ったときにはお手伝いを申し出るとよいようです。
義母のタイプによってはあからさまに手伝いを喜ばない方もいるようですが、めげずにお手伝いを申し出ておいたほうがよいようですよ。
【手土産を欠かさない】
夫の実家に行った際には菓子折りなどの手土産を忘れないようにしましょう。
ちょっとした出費ではありますが、小さな積み重ねは信頼関係を築くために欠かせないものです。
たとえ苦手な義母であったとしても礼儀と心遣いを忘れないようにしましょうね。
円滑な関係のための鉄則
【自分をつくらない】
はじめのうちは、つい「良い嫁」でいたいと、無理をしてしまうかもしれません。
しかし、長く続く関係であればあるほど、取り繕ったままではいつかその無理が爆発してしまいます。
力を抜いて「素」のまま接することが、円満の秘訣かもしれません。
【夫の悪口を言わない】
先輩花嫁の失敗談として、冗談で夫をネタにしたがシャレにならなかったという話、実はありがちなことです。
息子を悪く言われて、義母の気持ちがよいはずなく、「大事な息子」が「嫁」にあしらわれる様子は見過ごせないでしょう。
義母の前では、夫の呼び方をふたりでいるときとは変える必要があるかもしれません。
2.問題点と対策
そもそも義母とはどうして関係に溝ができやすいのでしょうか。
それには、
・家庭環境の違い
・考え方の違い
・子育て方法の違い
・地域性の違い
・世代の違い
・息子の嫁という視線
などの要素が複雑に絡んでしまうからかもしれません。
家庭環境の違い
【問題点】
自分の育った家庭環境と彼の実家の家庭環境の違いが気になることがあります。
特に料理や掃除などの家事を取り仕切る母親の違いは目につきやすいようです。
体験談
「自分の母と義母のタイプが違いすぎる」
■自分の母が言いたいことをはっきり言うタイプなので、ちょっと控えめなお姑さんに気を使うことがあるため。
私はあんまり気を使いたくないので、いいたいことを言ってしまうが。(30代前半女性)
【解決策】
家庭環境の違いは、その息子である夫にはいまいちピンとこないでしょう。
あまり義両親のネガティブな話を実家でするのは、心配されてしまいますが、「こんなに違ってびっくりした!」など、あまり深刻にならない程度、話を聞いてもらってすっきりしてもよいかもしれませんね。
体験談
「実家の両親に話を聞いてもらってスッキリ!」
■お姑さんは基本的に箱入り娘のような人なので、仕草や話し方が合いません。
また、かなりマイペースなところがあるのでイライラすることもしばしばあります。
あまりため込むと顔に出てしまうので、自分の両親に話を聞いてもらったりしています。(30代前半女性)
考え方の違い
【問題点】
自分はポジティブな考え方なのに、姑はすべてが後ろ向き、など、いちいち意見が合わないパターンです。
会う頻度が多いと、気になってくるようです。
体験談
「考え方が合わない」
■他人の言うことを鵜呑みにしてしまうところや、ものごとを一方方向からしか見ようとしないところは合わないと感じています。(30代前半女性)
【解決策】
違う人間なのだから分かり合えない!と始めから割り切ってしまえば気持ちも楽になるのではないでしょうか。
体験談
「義母は他人と割り切る」
■ネガティブな発言をすることが多く、聞いていると「そんなことないです」と言いたくなるときがあるが、違う人間だからと思い割り切るようにしてる。(30代前半女性)
子育て方法の違い
【問題点】
義母はどうしても子育ての先輩として、つい嫁の子育てに口をはさみたくなるようです。
ましてや大事な孫ですから、しっかり育ってもらわなくては!とよかれと思って「アドバイス」しても、嫁には「余計なこと」。
世代の違いによる子育て環境への理解も異なり、なかなか難しいですよね。
体験談
「昔の子育て方法を押し付けてくる」
■育児など昔とやり方が違うのに、昔のやり方をいろいろと言ってくること。
なにかと孫が自分の血筋に似ているように言うこと。(20代後半女性)
【解決策】
義母世代の子育ても十分に参考にはなるものの、実際に子供を育てるのは「嫁」。
きちんと自分の意見も主張しつつ、角を立てないように聞き流すこともテクニックです。
体験談
「ちょっと違うところは、やんわりと断る」
■いろいろとしてくれるのですが、ちょっとやり過ぎな感じがあります。
例えば、子どもの食事の量を多く盛るとか布団をたくさんかけてくれるとか。やんわりと言います。(30代前半女性)
地域性の違い
【問題点】
彼の地元で義両親と同居することになった花嫁に起きるパターンです。
地元ならではの習慣になじめず、姑からも助けてもらえない場合があります。
体験談
「地域特有の付き合いになじめない」
■まじめ。田舎なので、いろいろ集まりがあったり役がまわってきたり。やりたくないことばかりだけど、やらなきゃいけない。
せめて、義母だけは「面倒だよね、やりたくないよね」とかいってくれれば、仲間意識が出てくる。だけど、げんじつは「昔からこうだから、守っていくべきものだ」と固い。
だからつかれる。合わない。(30代前半女性)
【解決策】
地域性による習慣の違いは、直したり変えられるものではないでしょう。
義母も悪気があるわけではないので、「嫁」側でうまくかわしながら対応していくことがよさそうです。
体験談
「できる範囲で対応する」
■良い意味で、田舎育ち。悪い意味で田舎育ち…なんでもたくさんあげたがるのと、それをお返ししないといけないという固定観念が強すぎて、少しうんざりするところ。
でも、悪いことではないと思うので、過剰でない程度で対応している。(30代前半女性)
世代の違い
【問題点】
好きな芸能人、本、趣味など、世代が違うことで会話がかみあわない場合があります。
体験談
「ジェネレーションギャップが大きすぎて話が合わない」 ■大したことはないのですが、年齢が40歳以上違い世代間ギャップがあるので、価値観や話題があまり合いません。
例えば、テレビを見ていて、昔の芸能人の話題が出てきても付いていけません。
そのいう時は、あまり興味がなくても興味があるように話を聞いています。(20代後半女性)
【解決策】
年齢差はどうにも変えられないものです。 関心がない話題、わからない話題はつらいですよね。
「昔はこうだった」ということには、自分の主張もしつつ、夫の協力を得ながらうまく対応できるとよいですね。
体験談
「基本的には従うようにしている」
■考え方が古い点。冠婚葬祭や決まりごとについて、必要以上に細かかったり、金額が高かったりする。
「今頃はこうするみたいですよ」とか、「専門家はこう言ってました」とか言ってこちらのやり方に納得してもらうこともありますが、基本的には従っています。(30代後半女性)
息子の嫁という視線
【問題点】
姑にとっては「大事な息子を奪ってしまった嫁」という認識がある場合も。どのような態度をとっても、姑から嫁への当たりは強くなり気味です。
特に「息子離れ」をしていない義母の場合、なにかと「嫁」はつらいですよね。
体験談
「いまだに「息子」を甘やかす」
■旦那を甘やかして育ててきただけあって、未だに旦那に甘い。母親ならもっと叱れよ!と思ってイライラしてしまう。(20代後半女性)
【解決策】
義母の言動や行動にイライラした時には、言葉や態度に出さず争いをさける方が関係を悪化せずにすむといえます。
女親はどうしても「息子」のこととなると感情的になりやすいと言われています。 無用な争いは避けたほうが無難かもしれません。
体験談
「争わず距離を保つこと」
■当たり障りなく、一定の距離を保つことがこつだと思ってます。正直あまり深くはかかわりたくないです。(20代後半女性)
3.まとめ
先輩花嫁たちは、義母との上手な距離の取り方の秘訣として、たとえ感情的な言葉を投げかけられたり、不愉快な思いをしても、
「受け流す」
ことを勧めています。
無理にわかり合おうとして、話し合ったり、とことん口論して意見を交わしても、長年の習慣や常識はお互いに変わらないでしょう。
「そもそも価値観が違うもの」
と割り切って、うまくやりすごしましょう。
なにより、夫とは夫婦円満でいることが嫁姑問題の解決の秘訣のようですよ。
※ 2018年8月 時点の情報を元に構成しています