中国でスパイ罪などに問われ、実刑判決を受けて服役した50代の日本人男性が、2日午後、帰国した。
脱北者だった男性は2015年5月に、北朝鮮と境界を接する遼寧省丹東市で、スパイ容疑などで中国当局に拘束され、3年後の2018年7月に懲役5年の実刑判決を受けて服役していた。
中国国内では2015年以降、スパイ容疑などで日本人の拘束が相次いでいるが、有罪判決を受けて服役した人が帰国するのは初めてとなる。
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「SARS-CoV-2ウイルス(新型コロナウイルス)」は、細胞に侵入した後に触手のような突起を伸ばし、周辺の健康な細胞を犯していく――こんな研究報告が発表された。【カシュミラ・ガンダー】
【動画】マスク姿のアジア人女性がNYで暴行受ける 米学術誌「セル」に掲載された研究報告には、サルの腎臓の細胞に入り込んだ同ウイルスが触手を伸ばす様子を、特殊な装置で撮影した顕微鏡画像が添えられている。
国際的な研究チームが実施した同研究によれば、新型コロナウイルスは、侵入した細胞に「フィロポディア(糸状仮足)」の形成を促すようだ。フィロポディアは細い突起状の構造物で、細胞の移動や分裂に重要なタンパク質を豊富に含み、周囲の環境を調べるアンテナの役割を果たす。
公表された顕微鏡画像を見ると、フィロポディアのところどころに新たなウイルスの粒子が付着している。研究者たちは報告の中で、「感染していない細胞に比べて、感染している細胞の突起はずっと長く、より多くの分岐があった」と述べている。
また研究では、(ウイルスが侵入した)宿主細胞とフィロポディアのどちらについても、動作と分裂に「劇的なリワイヤリング(情報伝達経路の繋ぎ変え)」が確認された。これらの変化は、感染する際に、ウイルスがキナーゼと呼ばれる酵素を乗っ取っていること示していると研究者たちは指摘する。
<複製に適した環境をつくりだす> ヨーロッパ・バイオインフォマティクス研究所の研究員で、研究報告の共著者であるペドロ・ベルトラオは、声明の中で次のように述べている。「新型コロナウイルスは、人間の細胞が一定の周期の中で分裂したり修復したりするのを阻止し、ウイルスが複製を続けるのに適した環境をつくり出している」 さらに研究チームは、既存の薬で宿主細胞の変化を阻み、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)を治療することが可能かどうかを検証。
その結果、7つの既存薬に効果が期待できることがわかった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が起きて6カ月。
現在、別の病気を治療するための複数の既存薬がCOVID-19の治療に使用されているが、特効薬は見つかっていない。 研究チームによれば、タンパク質の分析に使ったのは人間の細胞ではなかったため、研究成果は限定的なものだ。だが既存薬が新型コロナウイルスにどのような作用をもたらすかを調べる際には、サルの細胞に加えて人間の肺の細胞も使用したということだ。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のケバン・ショカート教授(細胞分子薬理学)は、チームとしては今後、COVID-19の治療薬開発に役立つことを期待して、キナーゼに注目してさらなる研究を行っていきたいと語った。
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(福島 香織:ジャーナリスト) 「香港国家安全維持法」(香港国安法)が6月30日に行われた中国全人代常務委員会で可決され、その日の午後11時をもって施行された。施行されるまでこの法律の全文は公開されなかった。しかも公開された法律全文が中国語のみで、英語のものはない。香港で施行される法律で英文がないものは初めてだろう。
【写真】香港国家安全法の施行を受けて、民主派政治団体「デモシスト」から離脱した黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんと周庭(アグネス・チョウ)さん。周庭さんは香港で「学民の女神」と呼ばれる
全文は施行と同時に中国の国営通信社、新華社が公開。内容は聞きしに勝る悪法であり、総則と全体は矛盾しており、外国にいる外国人や組織にまで適用するという。もはや法律の体をなしていない。
■ 「香港独立」と書かれた旗の所持で逮捕
そして施行後1日もたたないうちに、この法律に基づいて最初の逮捕者が出た。7月1日のデモの参加者が「香港独立」と書かれた旗を所持していた、という理由で逮捕されたのだった。
7月1日は香港が英国統治下から中国に“返還”された記念日であり、この日に合わせて例年、民主化を求める万単位の大規模デモがある。
だが今年(2020年)は新型コロナ肺炎の予防を理由にデモは許可されておらず、また香港国安法の施行日1日目ということから、デモ参加の呼びかけは行われなかった。だが、午後2時になると銅鑼湾あたりに数百人、数千人規模の市民が自然に集まり、比較的静かにデモ行進した。
「香港独立」や祖国中国との統一を阻むようなスローガンは香港国安法違反になるので、「私たちは本当に香港がめちゃくちゃ好きなんだ」という穏当なメッセージの横断幕を掲げて行進。まるで故人の死を悼み悲しむような、悲痛な、香港の葬式のようにも見えた。
だが、そんな風に横断幕も香港国安法に配慮しているにもかかわらず、香港警察4000人以上が鎮圧に投入され、デモ開始からわずか数時間のうちに70人以上が逮捕された。最終的に300人以上が逮捕され、少なくとも9人が国安法違反で逮捕されたという。うち最初の1人は、カバンの中に「香港独立」の旗を隠し持っていた、というのが逮捕理由だという。
警察が掲げる警告旗にも新たにパープルフラッグができた。それはデモ隊に向かって「使用している旗や横断幕、シュプレヒコールに国家分裂、政権転覆の意図があり、国安法の犯罪を構成するものとして逮捕・起訴される可能性がある」と告げるフラッグだ。
■ 外国人による人権問題批判も取り締まり対象に?
国安法には、「香港の言論、報道、出版の自由、結社、集会、デモの自由を含む権利と自由の享受を保障する」とあるが、同時に「自由を求める自由」を禁じる法律でもあった。 法律の中身を簡単に紹介しよう。
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新型コロナウイルスは中国湖北省武漢市で発生したとされているが、新説が登場した。この説によると、このウイルスは早ければ昨年9月に武漢市よりも南の雲南省南西部で発生し、その後12月までの間に突然変異し、コウモリを媒介にして、武漢市で人間に感染した結果、中国で爆発的に感染が拡大したのではないか──というものだ。
英ケンブリッジ大学の科学者らで構成する研究チームは4月中旬、新型コロナウイルスの起源について、このような研究成果を論文にまとめて発表した。香港の英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が報じた。
同大の研究グループは世界中からさまざまなウイルスを集めて分析し、それらのウイルス発生の年月日を特定し、世界地図上に図式化するという手法で、新型コロナウイルスの発生源を特定しようと試みたという。
その結果、コロナウイルスは2003年秋から2004年春にかけて、中国で大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)のコロナウイルスと96%同じ遺伝子を共有することが判明した。すでに、新型コロナウイルスの原型のウイルスは2013年、中国人の免疫学者によって、雲南省でコウモリから検出されていたというのだ。
ケンブリッジ大の研究チームは「新型コロナウイルスは2013年から昨年9月まで、人間や動物にとって無害な品種だったものが、9月から12月の間に数回の突然変異を繰り返すうちに、ヒトにとって脅威となる病原体へと大きな変化を遂げた可能性がある」と指摘している。
研究チームのリーダーである同大の遺伝学者ピーター・フォースター教授は「これらの仮定を真実として裏付けるためには、中国の研究機関や病院が昨年9月から12月の間にコウモリから採取したウイルスを調べる必要がある」と述べて、近く中国側の協力を求めることにしているという。
コロナウイルスについては、米国の一部メディアが武漢市の研究機関が生物兵器として作り出したとの情報を流して、トランプ米大統領も「徹底的に感染源を調べる必要がある」などと語り、武漢の研究所から広がった可能性があるとして、調査に乗り出したことを明らかにしている。
しかし、これについて、教授は『サウス』紙の取材に対して「もし私が答えを求められたら、元の広がりは武漢よりも中国南部で始まったと言うだろう」と答え、コロナウイルスが「生物兵器」として作り出されたとの見方には否定的だ。
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かつてお笑いコンビ「キリングセンス」で活躍した萩原正人(53)の肝臓闘病体験は、壮絶だ。母子感染によるB型肝炎から、肝硬変を発症。
「余命半年」の宣告を受けて渡米し、肝臓と腎臓の同時移植手術を受け、生還した。 【写真あり】同時移植の壮絶さを物語る、萩原の手術痕 肝硬変と診断されたのは31歳のころだ。40度近い熱が出て病院に行くと、萩原の顔を見た医師は、すぐに血液検査をすすめた。 「日に日に顔が黒くなっていって……。すでに黄疸が出ていたんです」(萩原、以下同) 1年後、肝硬変の影響でできた食道静脈瘤が破裂。大出血して、生死の境をさまようことになる。医師はいっさいの仕事を禁じ、「安静にしていることが仕事です」と告げた。末期の肝硬変に治療法はほとんどなく、対症療法が中心となった。 「腹水が溜まれば入院して、水分制限と利尿剤で対処しました。『肝性脳症』(肝臓で分解されるはずの有害物質が脳に達し、脳機能が低下する状態)の疑いがあれば、点滴による投薬治療を受けました。ただ、これで肝硬変が治癒することはありません」 そして、肝機能の状態を示す「総ビリルビン値(基準値は1以下)」が6まで上昇したとき、医師に「余命半年」と告げられた。 「腹水でおなかが妊婦のように膨らみ、食べ物を受けつけず体はガリガリにやせて、『地獄の餓鬼』のようでした」 萩原はこのとき、移植を決意する。渡米し、ドナー登録をしたが、移植まで9カ月かかった。 移植を待つあいだに、再び食道静脈瘤が破裂して大量吐血。ダメージを受けた腎臓が、腎不全となった。
「人工透析を受けているとき、口の中から大量に出血したんです。出血を吸引する処置を受けながら、『あと数日で死ぬ』と思っていました。病室に戻り、家族や相方、お世話になった方に『たぶん、もうもちません』と、お別れの電話をしました」
だが、命綱はかろうじてつながった。その3時間後、ドナーが見つかったのだ。 「移植の順番は、患者の容態で決まっています。私の場合、腎不全を併発し、『このままでは数日で亡くなる』と判断されたんです。皮肉なことに、腎不全となったことで、移植の順番が早まったんです」
肝臓と腎臓の同時移植手術は、成功した。 「移植後、総ビリルビン値は正常となり、黄疸で黄色く濁っていた目も、元に戻りました。心配されていた拒絶反応もほぼなく、術後10日で退院して、3カ月後に帰国することができました」
ところが、移植した腎臓が徐々に不調をきたすようになり、2015年には生体腎移植手術を受けることになる。腎臓を提供したのは、妻だった。 「なにせ経験者ですから、このときは、あまり不安はありませんでした。妻には感謝しかありません」
現在では、講演活動などを通じて、移植に関する問題を訴えている萩原。彼のケースについて、肝臓専門医の浅部伸一医師は、こう話す。 「現在では、母子感染によるB型肝炎は、出産時の免疫グロブリン製剤とワクチンによる予防処置で激減しています。日本は、この点では、世界でもっとも進んだ国なのです。
一方、肝硬変に有効な治療は肝移植ですが、日本ではドナーの数が圧倒的に少ないんです。萩原さんが現在でも訴えているように、移植しやすい環境作りが必要とされています」 (週刊FLASH 2020年6月23・30日号)
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全国に100万人以上いると推計される引きこもり。同居する親が世間体を気にして相談できず、適切な支援にたどり着けないケースは少なくない。
福岡県筑後地区では、両親が6年前から引きこもっていた長男(30)を民間の自立支援業者に預けたが、長男は昨年末に姿を消し、遺体となって発見された。「一体どうすればよかったのか」。両親は自問自答を続けている。 【データ】引きこもりになった主なきっかけ 「家に帰りたい」。昨年11月、愛知県内の自立支援業者に預けていた長男から母親(52)に電話があった。長男は1年前から業者の寮で他の引きこもりの人たちと共同生活をしながら、青果市場などで働いて自立を目指していた。再会した際は疲れ切った表情をしており、両親に「共同生活は好きじゃない」「働いてばかりだった」とこぼした。 自宅に戻った後は仕事を探すどころか、家事すら手伝わないようになった。父親(54)は「成長して帰ってきたかと思ったら、全く変わっていなかった」と受け止め、長男にもう一度寮生活に戻るように説得。母親は「あなたの働いている姿が見たい」と励ました。 再入寮を目前にした同年12月末、長男は家出した。その6日後、熊本県荒尾市沖の有明海に浮かぶ遺体が漁師によって発見された。警察署に駆けつけた母親は泣き崩れ、父親は「息子を追い込んでしまった」と全身が凍り付いたという。遺書はなく、部屋に残されていた長男のパソコンのデータは消えていた。
長男は高校卒業後、2007年に地元の印刷会社に就職。10年には別の印刷会社に転職し、経営悪化による賃金カットや仕事量の増加を理由に、14年に退職した。友人との付き合いも途絶えて自宅から出ないようになり、次第に家族と食卓を囲むこともなくなって自室にこもりがちになった。
「何のために仕事をするのか」と悩んでおり、父親が就職するように促しても聞き入れず、けんかになることもあり、親子の会話は減っていった。
「引きこもりが長引くほど、社会復帰が難しくなる」。父親は焦燥感に駆られながらも、知人には打ち明けることができずに疲弊していき、精神安定剤を常用するようになった。
相談した役所からは、引きこもりの当事者同士で悩みを共有する交流会を紹介された。「息子が参加すると思えない」と考えた末に、「最短3カ月で自立支援」とうたう業者をインターネットで見つけ、長男を預けた。
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新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は2日、10歳未満を含む男女5人の感染が新たに確認された、と発表した。軽症3人、中等症2人で、全員の感染経路が不明という。市発表の感染者は累計で301人となった。
【表】7月1日の神奈川県内市町村別感染者数 市によると、幸区に住む10歳未満の男児は6月29日に発熱した。
20代は千葉県在住の男性会社員と、宮前区に住む女性看護師。看護師は同29日に頭痛などを訴えたが、7月1日に市内の病院に出勤し、その日に検査を受けた。
麻生区に住む自営業の30代男性は6月26日から27日にかけ、せきや発熱などを発症し、同30日に市内の医療機関を受診した。不特定多数と対面する業種ではないという。
川崎区在住の80代女性は同26日に発熱し、同30日に市内の医療機関の往診を受けた。
神奈川新聞社
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東京都で新たに新型コロナウイルスの感染者が107人確認
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[東京 2日 ロイター] - 菅義偉官房長官は2日午後の会見で、東京都で同日、新たに新型コロナウイルスの感染者が107人確認されたことに対し、東京都と緊密に連携を取っていくとの見解を示した。
その上で、直ちに緊急事態宣言を出す状況に該当するとは考えてないと指摘した。 【写真】マスク姿で会見する小池百合子都知事 菅官房長官は、東京都では入院患者は増加しているものの重症者は減少していると説明。都が同日、専門家を含めたモニタリング会議を開催すると聞いているとし、「東京都と緊密に連携していく」と述べた。
その上で、現状では「直ちに緊急事態宣言を発出する状況に該当するとは考えていない」と言明。事態の推移を見守る姿勢を強調した。
ただ、最悪のケースとして「再び感染スピードが高まった場合には、緊急事態宣言を出す可能性があるが、その場合でも基本的対処方針に沿って、4月と同様に感染者の数やその増加スピード、感染経路不明の患者の割合、医療体制の状況などを総合的に判断して対応していく」と説明した。 (田巻一彦 編集:田中志保)
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2020年4月、妻の連れ子である2歳の娘に暴行を加え、けがをさせたとして24歳の男が傷害の疑いで逮捕されました。
警察によると建設作業員の男(24)は、2020年4月に大阪府門真市の自宅で妻の連れ子である2歳の娘の頭などに暴行を加えてけがをさせた傷害の疑いで逮捕されました。 娘は頭部や耳のあたりに内出血などのけがしました。
男は、妻と娘の3人暮らしで、母親が大阪中央子ども家庭センターに夫が虐待をしていると相談したことから発覚したということです。 警察がセンターからの連絡を受け、男に話を聞いたところ容疑を認めたため逮捕に至りました。
調べに対し男は「けがを負わせたことは認めます」と話していて、警察は日常的に暴行を加えていた疑いもあるとみて詳しく調べる方針です。
関西テレビ