映画 17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン

2020年07月17日 17時14分39秒 | 社会・文化・政治・経済

劇場公開日 2020年7月24日

17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン

心理学者ジークムント・フロイト教授と若き青年の友情を描いたローベルト・ゼーターラーのベストセラー小説「キオスク」を、「ベルリン・天使の詩」などで知られ、2019年に他界した名優ブルーノ・ガンツ主演で映画化。

1937年、ナチス・ドイツとの併合に揺れる第2次世界大戦前夜のオーストリア。タバコ店の見習いとして働くためウィーンにやってきた17歳の青年フランツは、店の常連であるフロイト教授と懇意になる。

フランツは教授から人生を楽しみ、そして誰かに恋をする勧めを受け、ボヘミア出身の女性に一目ぼれする。

フロイトは最初の恋の戸惑うフランツから助言を求められ、フロイトとフランツは年齢を超えた友情を深めていく。しかし、時代は国全体を巻き込んだ激動の時を迎えようとしていた。

「EUフィルムデーズ2019」(19年5月31日~6月27日=国立映画アーカイブ/6月7~30日=京都府京都文化博物館/7月3~13日=広島市映像文化ライブラリー/7月18~28日=福岡市総合図書館)では「キオスク」のタイトルで上映。

2018年製作/113分/R15+/オーストリア・ドイツ合作
原題:Der Trafikant
配給:キノフィルムズ

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

名優ブルーノ・ガンツさんが“頭の医者”フロイト役に!「17歳のウィーン」7月公開決定

画像5ナチスドイツに併合される暗雲立ち込めるオーストリアを舞台に、ウィーンから来た多感な少年の成長を描く。

少年が働くキオスク(煙草屋)は、大人になるためのツールが詰まった、ある意味“大人のおもちゃ箱”。戦乱に突入していく情勢ゆえ、否が応でも大人にならざるを得ない。

それでも少年は、その現実を受け止めていく。
少年が妄想の中で好きな女子の前でカッコよく振舞ったり、憎々しい相手に強くなったりするのは、同じ男としてよく分かる。ただ、その妄想インサートが若干しつこく感じる点は否めず。

ヒトラーやナチ党員を何度か演じてきたブルーノ・ガンツが、こちらではユダヤ人のフロイト役というキャスティングが効いている。彼の最後の名演に合掌。

 
regency

誰でもすぐに実践できる「脳を最高の状態にする」12の習慣

2020年07月17日 17時08分26秒 | 医科・歯科・介護

その中、米国の著名な栄養コンサルタントであるミシェル・ショーフロ・クック氏は、「脳は食べ物で鍛える時代」と提唱。脳科学、栄養学のデータから脳のパフォーマンスを上げる食事を研究し、その内容を解説した著書『脳にいい食事大全』を発売しました。

本書では、能力自己診断シートから始まり、自身の経験をもとにした「脳にいい食事の原則14」「最強の脳を作る食事術10」「脳のパフォーマンスを最大化するスーパーフード21」を詳しく解説。

そして、食事で脳を鍛えつつ、食事内容以外の方法で「脳を最高の状態にする習慣」を身につける必要性も指摘しています。

今回はこの、忙しいビジネスパーソンでもすぐに実践できる「脳を最高の状態にする習慣12」について、抜粋しご紹介します。

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睡眠、瞑想、ゲーム…誰でもすぐ挑戦できる「脳を最高の状態にする」習慣

著者のクック氏が「脳を最高の状態にする習慣」として挙げているのは、以下の12の方法。

1.1日8時間以上の睡眠でスーパーブレインを作る

眠るだけで脳は健康になり、睡眠が不足すると記憶力は低下する。うまく寝付けない人は、夕食を就寝3時間前に済ませ、就寝前はテレビやスマホなどブルーライトが使われている電化製品は避けること。

2.新しいことを学んで記憶力を高める

頭を使う何かに挑戦することで、脳細胞のつながりが増え、記憶力が向上する。オススメは、かつて学んだ外国語を復習すること。外国語で施行するとき、普段は使うことのない脳のつながりが強化されるためだ。

3.天然の抗菌物質でピロリ菌に打ち勝つ

ピロリ菌は感染性細菌だが、近年認知機能の低下や認知症との関連があることがわかった。病院で検査のうえ、ピロリ菌がいることがわかったら、薬物治療とともに「天然の抗菌物質」である無糖のクランベリージュースやプロバイオティクス「LC1乳酸菌」、オレガノ油、ターメリックなどを併用するとさらなる効果が期待できる。

4.いつもとは違うことをして、脳細胞のつながりを増やす

極端な何かに挑戦する必要はなく、例えばいつもと違う道を通って帰宅するだけでも、脳細胞間のつながりが強化される。そのほか、初めての料理を作ってみる、初対面の人と話をする、美術館に行ってみる、習い事を始めるなどの小さな変化を起こすだけで、脳に新しい回路が生まれ、記憶力が改善する。

5.ストレスの芽を摘んで脳のコンディションを守る

ストレスが慢性化すると、脳のエネルギーが減り、記憶力が低下する。脳のためには、仕事やプライベートの予定をびっしり詰め込むのではなく、「何もしない時間」を作ることが大切。「忙しくてそんな時間を作る余裕がない」と言う人こそペースを落とすべきだ。

6.第二の脳である腸の環境を整える

腸内フローラが健康なバランスを保っているかどうかは、記憶力の優秀さや脳疾患への抵抗力の強さを判断する指針になる。ラクトバチルス・プランタルムなどといった能力アップの有効性が裏付けられたプロバイオティクスのサプリメントを摂取する方法のほか、プロバイオティクスを多く含むキムチもお勧め。

7.太極拳や気功で脳の健康を高める

フロリダ大学の研究によると、太極拳を生活に取り入れている人は、認知機能の低下の度合いが少なかった。ドイツ・ボン大学によると、気功はパーキンソン病の症状改善に役立った。いずれも脳だけでなく、体内の臓器の機能を整える効果がある。

8.瞑想のさまざまなメリットを享受する

瞑想は、脳を傷つけるストレスと、その結果として生じるストレスホルモンを抑制する効果がある。また、脳の4つの領域が影響を受け、脳への血流が増えることもわかっている。まずは1日10分、静かな場所でゆっくりと深呼吸をしながら瞑想することから始めてみよう。

9.ストレッチと有酸素運動で記憶力を向上させる

ストレッチ運動や有酸素運動は、長・短期的な記憶力を高める効果がある。ハンブルク大学によると、毎週一定の時間ストレッチをした被験者の短期記憶が高まり、週に1~2時間サイクリングのエクササイズをした被験者の長期記憶は6カ月後に高まった。週に2階の1時間のストレッチか、週2回の1時間以上の有酸素運動を目安に。

10.ゲームとパズルで集中力を高める

ゲームやパズルは、短・長期的な記憶力、情報の保持、集中力を高める。アルツハイマー病や外傷性脳損傷などの脳疾患に罹患している人でも、記憶力ゲームやコンピューターによる脳トレーニングプログラムに参加すると、認知機能の改善がみられる。加えて、ゲームやパズルはストレスを和らげる効果もある。

11.ウォーキングで脳を大きく成長させる

週に3回、きびきびとしたペースのウォーキングや適度なジョギングを40分行うと、認知症の悪影響を抑制する効果が見られた。ゲームやパズルは脳にいいとはいえ、部屋に閉じこもるばかりではなく、近所を散歩する習慣をつけよう。車や公共交通機関を使って通勤しているならば、歩ける区間を探してみたり、駅や会社ではエレベーターやエスカレーターではなく階段を使うよう心がけるのもいい。

12.食べ過ぎに気を付けて脳を守る

食べ過ぎは記憶力低下や認知障害を招くという研究結果がある。盛りつけの量を少なくする、ビュッフェやお代わり自由の店は避けるなどの工夫をしよう。誰かと一緒に食べる、テレビを見ながら食べるのも効果的。

「脳に悪いストレス」から身を守る8つの方法

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仕事が忙しくて休憩も取れない、リフレッシュする方法がわからない…という人のために、「12の習慣」の中から特に「ストレスの芽を摘んで脳のコンディションを守る」について解説したい。
著者は「脳に悪いストレスから身を守る方法」として、以下の8つの方法を挙げている。

・食事を抜かない

脳を最適な状態に保つには安定したエネルギー供給が重要。時間がなければ無塩のナッツ類を。

・水をたくさん飲む

脳細胞や神経細胞が適切に機能するには十分な水が必要。1日を通してこまめに水分補給を。

・ビタミンB、Cを十分に取る

これらはストレスによって枯渇する。サプリメントや食材で補給しよう。

・意識的に休養を取る

風呂に入る、昼寝をする、早めにベッドに入るなど、リラックスして英気を養うための時間を意識的に作ろう。

・ストレスを感じる相手とは距離を置く

心の声に従い、ストレスの原因になっている相手とはできるだけ関わらないようにするのが◎。

・浪費をしない

経済的なストレスはIQに悪影響を生じさせるという研究結果がある。クレジットカードを財布に入れないなどの工夫を。

・新鮮な空気を吸う

仕事の合間に屋外に出て新鮮な空気を吸うだけで、ストレスホルモンのレベルを下げることができる。ものの1分でOK。

・瞑想する

これら8つのシンプルな方法を実践すれば、ストレスが和らぎ、脳の健康を保つことが可能になる。少し意識するだけで、仕事の能率も上がるはずだ。

脳にいい習慣、脳にいい食事術を取り入れアタマを鍛えよう

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今回ご紹介したのはごく一部ですが、本書で紹介されている「脳力アップ」の方法のはどれも、誰もが簡単に実践できるものばかり。特に脳にいい食材の選び方、脳の活性化に効果的な食事術は、ストレス社会で生きる現代人ならば日常生活に積極的に取り入れたいところです。

また、本書の巻末では、脳にいい食材をふんだんに使った「レシピ」も紹介。例えば、脳の炎症を軽減するターメリックを入れ、卵の代わりに脳の有害成分を排除する豆腐を使う「エッグレススクランブル」、脳細胞の健康を保つオメガ3脂肪酸を含む亜麻仁油を使った「脳力アップバター」などなど。まずはこれらのレシピに挑戦して、「脳を最高の状態にする習慣4」の「いつもとは違うことをして、脳細胞のつながりを増やす」を実践してみてもいいかもしれませんね。

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▲参考書籍:『脳にいい食事大全~1分でアタマがよくなる食事の全技術』/ミシェル・ショーフロ・クック:著、児島修:訳/ダイヤモンド社

EDIT&WRITING:伊藤理子


「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには

2020年07月17日 15時18分21秒 | 社会・文化・政治・経済

出口 治明 (著)

私たちが遺すべきもの、次世代が学ぶべきこと

先がまったく読めない時代に必要な「社会を生き抜くための武器」とは何か。
日本を救う「尖った人」を増やすには、どうしたらいいか。
我々は何を、どのように後輩たちに継承するべきか。

これは、あらゆる立場の人にとって難問といっていいでしょう。
親として、教師として、上司として……この「先輩としての責任」を
難なく果たせている人はそう多くありません。

大学二回生で恩師から「わかること」「教えること」の本質を提示されたときから、
会社員として、ベンチャー企業の創業者として、そして大学の学長という立場から
考え続け、実践してきた著者の結論とは?

「教える」「教育」を切り口にして、日本の最重要課題に切り込む。

「教える」とは、次世代に大切なことを伝えることだ。
そのためには、シンプルに相手腹落ちしてもらうことに尽きると著者は言う。
それができないとすれば、学ぶ側ではなく、教える側が無能なのだと。
還暦から10年を自ら創業した生命保険の経営者として部下の教育に注力。
古希を向けてから立命館アジア太平洋大学の学長に就いている。
ずっと向き合っているのが「教える」ということである。
<公的年金が破綻すると騒いでいる学者がいるのは、おそらく日本だけ」と著者は手厳しい。
情報の真偽を見分けるには、エピソードではなくエビデンスで思考せよと指摘する。
著者の持論は、「タテ・ヨコ・算数」で、物事を見る。
そして、歴史的に捉え、グローバルな観点から検討し、数字・事実・論理に基づくことだ。
今後のAI時代、過去の常識にとらわれず「タテ・ヨコ・計算」で腹落ちするまで自分で考えられる人が求められると説く。
多様で尖った人を増やすこtおが、閉塞感のある日本を救うと著者は考えているのだ。
日本の多くの大学生が勉強しないのは、企業が学生の成績を重視しないからだ、と警鐘を鳴らす。
尖った意見の数々。
とても参考になる(東)

腹落ち 納得すること、成程と思うこと、に落ちること、などの意味の表現。

【特別対談も収録】
「教える」ということの本質と課題を多角的に考察する、
各界専門家との特別対談も必読です。
・久野信之先生(立命館慶祥中学校・高等学校校長)
・岡ノ谷一夫先生(東京大学教授「生物心理学」)
・松岡亮二先生(早稲田大学准教授「教育社会学」)

【本書の構成】

第1章 後輩たちに「社会を生き抜く武器」を与える

特別対談 久野信之×出口治明

第2章 根拠にもとづいて話す。選択肢を与える

特別対談 岡ノ谷一夫×出口治明

第3章 「尖った人」を生み出すための高等教育

特別対談 松岡亮二×出口治明

第4章 正しい「人間洞察」を前提にした社会人教育

出口/治明
1948年、三重県生まれ。立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1972年、京都大学法学部を卒業後、日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の財務企画専門委員会初代委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。

その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命保険株式会社に社名を変更。2012年3月15日に東証マザーズに上場。2018年1月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社より

「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには
 
「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには
 
「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには
 
「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには
 
出口さんの本は歴史本を中心に5、6冊は読んでいます。
今回は立場をAPU学長といく教育者に転身されてからの教育本ということで興味あり手に取りました。
親という立場から子どもに伝えないといけないこと、教育機関を選ぶ際のポイントが明確になった気がします。
「尖った人」を増やすための正しい型を教えてくれる学校や大学が日本にも増えるといいですね。
EdTechがどこまで日本の教育を変えられるか、そして日本が多様性をどこまで受け入れられるか、筆者の書かれていることはAPUで実践されていることですが、もっと全国にこの考えが広まらないと日本から尖った人材は出てこないと思います。
各章末の特別対談は筆者だけの考えに偏らないようにする本の意図なのか、興味深かったです。
ともかく「教える」ことの本質にシンプルに迫った良書でした。
 
 
教育について改めて考えさせられました。多くの人に読んで欲しい本です。社員にも推奨しています
 
 
分かりやすく、説得力のある文章。次はどういうことが書いてあるのか気になり、一気に読める本。教育者や会社の上司に限らず、さまざまな人が読んでもためになる本であると感じた。
 
 
いつもの出口さんのお話を「教える」ことに焦点化して整理した本。だが、繰り返しでも飽きない。味があり、熱を受ける。異を唱えるところが何もない。シンプルで、わかりやすく正論だと思う。

立命館常務理事の久野信之氏、「生物心理学」の岡ノ谷一夫氏、「教育格差」の松岡亮二氏との対談が面白い。

教育基本法に定められた教育の目的を ①自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表現できる力を養うこと ②社会の中で生きていくための最低限の知識を与えることと読み解く。後者の知識とは、国家、政府、選挙、税金、社会保障、お金、情報の真偽を確かめる基礎の7つ。

久野氏
・学習習慣というのは、何か新しいことにぶつかったときに「これはどういうことだろう? 何の役に立つだろう? どうしてこうなったのだろう?」ということを調べていく姿勢、心、志のこと。

出口氏
・何事かを成すには4つのPが必要。purpose(目的)、passion(情熱)、peer(仲間)、play(遊び心)。

岡ノ谷氏
・言語学習は思考の多様性と普遍性を知るためにある。
 
 
とても勉強になったし、実際に行動していきたいと思いました。
「タテ・ヨコ・算数」で物事を見ることも、すぐに実践できそうです。データや数字、ファクトをもとに根拠を示し、ご自身の提言や対談を通して深掘りしていく点、いまの課題に対して今後どうしていけばよいのか、分かりやすくかつ熱意をもって語られています。
 
 
対談の部分が面白かったです。京大の某教育学者は私も注目していたので、この人の本も読んでみようと思います。彼が推薦していた映画『フリーダム・ライターズ』も是非観てみたいです。

 学習院大学の卒業生による謝辞の問題も面白かったです。本当に考えさせられますね。まあそんな風に面白かったのですが、同じ著者による近著『還暦からの底力』との重複が多いですね。体感としては、3割から4割程度でしょうか。

 これだけ重複が多いと、学者としては非難されるべきでしょう。ですが、著者の出口さんは大学長ではあるものの、学術畑の人ではないため許される・・・そう考えるべきなのでしょうか。

 私なら絶対やらないですね。2冊書けばその印税で儲かるかもしれませんが、恥ずかしくて。大学長という立場なら、大学の評判にも傷がつくかもしれませんし。
 
 
APU学長・出口 治明 氏が、自身の経験を通して腹落ちした「教えること」の本質についてまとめられた一冊。
深い内容でありながら、難解な説明や説教臭さが一切なく、とてもわかりやすいところは、さすが出口先生。
誰が読んでも「気づき」と「ヒント」が得られ、知らず知らずのうちに「自分で考えよう」と思わされるマインドに導かれるところが、この本の凄さかもしれない。
幅広い切り口を、どう読み解くかは「人それぞれ」。ただ、その度合いは読む側の「思考の深さ」・・・ボクはそれを「大事に生きたいと思うキモチ」と表現したい・・・によって変わるといったら言い過ぎだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

《宮城・大崎》刑務所帰りの父親と交際相手を刺した女の「ヤバすぎる子育て」

2020年07月17日 15時18分21秒 | 事件・事故

7/15(水) 5:00配信

週刊女性PRIME

懲役8年の刑務所暮らしの実父
 

ほかにも、事件2日前の夜、中鉢容疑者宅が救急車を呼ぶ騒ぎがあった。

「部屋から中年男性が飛び出してきて、私は年上の旦那さんなのかと勘違いしてしまった。その男性が共犯の実父だったみたい。事情を尋ねると、“目を離したすきに子どもが机に顔をぶつけ流血してしまったんです”と言う。大事には至らなかったようだけど、事件直前の出来事だから何かのきっかけになったんじゃないかな」(前出の主婦)

 中鉢容疑者は複雑な家庭環境に育った。幼いころ両親が離婚。

 母親に引き取られ、再婚相手が新しいパパになった。

 知人によると、再婚相手との間に生まれた弟を可愛がっていたという。

 しかし、中学生になると、少し扱いにくい女の子に。同級生の保護者は「不良ではなかったけれど」と前置きして次のように話す。

「勉強が苦手で、入部したソフトテニス部でも活躍していません。鬱屈した感情からか、おとなしい男子生徒をいじめるようになりました。相当悩まされた親御さんもいます」

 県内の農業高校に進むと、実家を離れて寮生活に。卒業後は実家近くの観光ホテルに就職したものの3日で退職。さまざまな職種を転々とするが、ほとんどが数日程度と長続きしなかった。

「アウトローな生き方になるに従い、幼いころに別れた実父への親近感が湧いてきたのかもしれない。西條容疑者は約11年前、当時の内縁の妻を果物ナイフで刺し、殺人未遂罪で懲役8年の刑務所暮らしを数年前に終えたばかり。子育てに苦悩する中、元カレを憎む気持ちが高まり、穏やかな養父ではなく、刑務所帰りの実父を頼ったのだろう」(一家を知る関係者)

 最近になり、一緒に暮らし始めた父娘。しかし、出所後の西條容疑者は娘とは別に更生した生活を送っていた。

「早朝3時には起床して板金工の仕事に出かける。同居する母親と役割分担して祖母を介護し、収入面でも精神面でも一家の柱だった。再会した娘に頼られて妙な気を起こしたのか。この事件さえなければ、まじめで謙虚でやさしい男になっていたのに」(同)

 父娘の歯車は、どこで狂ってしまったのか─。

「このアパートに住んでいたのは若くてちゃっこい(小柄な)女。赤ん坊の育て方が危なっかしかったけれど、挨拶も何もできない女だから、余計な口出しをしないようにしていたんだ」と近所の主婦は声を張る。

赤ちゃんを腰にぶら下げて
 その女こそ、父親と共謀して元交際相手の派遣社員男性(21)を刺したとして殺人未遂の疑いで逮捕されたアルバイト・中鉢瑞帆容疑者。

 7月4日午前4時過ぎ、父娘同乗の軽自動車で宮城県大崎市内にある元交際相手宅に乗りつけると、窓ガラスをハンマーで割って夜襲。実父の西條悟容疑者(43)が刃物でわき腹など数か所を刺し車で逃げた。中鉢容疑者は逃走せず、駆けつけた警察官に身柄を確保された。

「逃げた父親は同日昼、県内の路上で車内にいるところを警察官に見つかり、カッターナイフで首を切って自殺した。中鉢容疑者は“父親がやったことで私はやっていない”と否認していたが、その後、現場まで道案内したことを認めた。捜査当局は父娘には強い殺意があったとみて調べを進めている」(地元記者)

 元交際相手は、重傷を負ったものの命に別状はないという。

 一部報道によると、中鉢容疑者の子どもをめぐり、元交際相手との間でトラブルがあったとされる。

 名湯・鳴子温泉で中鉢容疑者宅近くに住む冒頭の主婦は、生後約7か月という「子ども」の育て方に違和感があったと話す。

「ここは温泉地だから共同浴場に入る住民が多い。中鉢容疑者も、アパートの部屋に風呂がないため登録料1万円を払って永久入浴権を得た。ところが、赤ん坊を抱っこするでも、おんぶするでもなく、腰のところにヒモでぶら下げて来るんだよ。赤ん坊がめんこくて声をかけた高齢女性に対しても、あの女はブスーッとして愛想笑いさえしなかったんだから」(同・主婦)

 共同浴場にはしらけた空気が漂い、声をかけた高齢女性は「おばあちゃん、もう行くね」と赤ん坊に話しかけるしかなかった。

 複数の近隣住民によると、中鉢容疑者は約1か月半前に引っ越してきたばかり。別の女性住民はこんな非常識エピソードを明かす。

「自分は服を着たまま浴室に入り、裸の赤ん坊だけを浴槽にポチャンと入れるんです。母親と離れた赤ん坊は不安になって泣きはじめました。あんまり、赤ちゃんをかまっていない感じでしたね」

 


「コロナ感染」中傷で逮捕の女性 不起訴(宮城県)

2020年07月17日 15時14分14秒 | 事件・事故

配信

(C)ミヤギテレビ

今月14日付けで不起訴処分となったのは宮城野区の女性(56)。今年4月に富谷市の女性(43)の氏名や住所とともに「コロナ感染女性」と書いた紙6枚を仙台の商業施設などにばら撒いたとして名誉棄損の疑いで逮捕・送検されていた。

仙台地検は処分の理由を明らかにしていないが女性は警察の調べに対して「紙をばら撒いた場所には行っていない」などと容疑を否認していた。

 

仙台市で新たに13人が新型コロナウイルスに感染 宮城県内126人に

2020年07月17日 15時03分48秒 | 社会・文化・政治・経済

配信

仙台市は7月16日、新たに13人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。20代男性が12人、30代女性が1人です。
仙台市は16日午後7時から会見を開き、症状や濃厚接触者の有無など詳しい情報を説明することにしています。
宮城県内では16日、富谷市に住む50代の男性会社員の感染が確認されました。これまでのところ、感染経路はわかっていません。
16日に宮城県内で感染が確認されたのは14人となり、県内の感染者の累計は126人となりました。 

仙台放送

 

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耳引きちぎる 介護士を逮捕

2020年07月17日 14時58分08秒 | 事件・事故

7/17(金) 12:09

恵庭市の老人ホームで、介護士の男が78歳の男性入所者の耳を引きちぎったとして逮捕されました。男は「仕事でのストレスがあった」などと話しています。  

恵庭市の特別養護老人ホーム「恵庭ふくろうの園」の介護士・吉光翔平容疑者28歳は、今月13日夜、78歳の男性入所者の耳たぶを引きちぎった疑いが持たれています。

施設の女性職員から「男性の右の耳たぶがとれている」と119番通報があり、事件が発覚しました。男性は現在入院しています。警察の調べに対し、吉光容疑者は「仕事でのストレスがあった。男性との間にトラブルがあって暴力をふるった」などと話し、容疑を認めているということです。

HTB北海道テレビ

 

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発熱者を検知しても、新型コロナウイルスの感染拡大は止められない

2020年07月17日 14時49分11秒 | 医科・歯科・介護

5/15(金) 12:42配信 WIRED.jp

サーマルカメラは赤外線量を計測することで物体の温度を推測する。

ロサンジェルスにあるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア・コミュニティ病院の建物に入るには、赤外線カメラの前を通らなければならない。カメラは4月に設置されたばかりで、スタッフがモニターの映像を注意深く見守っている。

新型コロナウイルスについて、まだ答えが出ていない「7つのこと」

来院者の顔は表面温度が37.8℃(華氏100度)以下なら緑、それ以上だと赤く映し出される。赤の場合はすぐに別室に連れていかれ、追加の検査を受けなければならない。病院のサポートサーヴィス責任者のマーク・リードは、「立ち止まる必要はありません」と話す。「最大で16人を一度に観察できますから」

来院者と病院のスッタフは毎日、健康状態に関する問診票に記入しなければならない。同病院は一連の新型コロナウイルス対策に約20,000ドル(約215万円)を費やした。これまで実施していた通常の体温計による体温測定では、スタッフ全員を短時間でスクリーニングすることが不可能だと判断したからだ。

従業員や客の体温チェックが全米に拡大
発熱は新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の典型的な症状のひとつで、体温の確認は感染拡大を防ぐ上で重要な手段と考えられている。米国では各地で外出規制が緩和されつつあり、感染の第2波を防ぐため、職場やレストラン、宗教施設などでは検温が毎日の儀式になっている。

アマゾンは配送センターや傘下の高級自然食品スーパー「ホールフーズ・マーケット」のスタッフに赤外線カメラによる体温チェックを実施している。ここで熱があることがわかり、あとから実際に新型コロナウイルスに感染していたことが明らかになった従業員もいるという。

また、アトランタのある食料品店では、店員だけでなく客に対しても発熱者がいないかスクリーニングをしている。アップルも営業を再開するアップルストアで、スタッフと客の両方に体温測定をする方針だ。

米疾病管理予防センター(CDC)の感染拡大防止ガイダンスには、医療機関や介護施設などでは検温の実施を検討するよう記載されている。米食品医薬品局(FDA)は4月、赤外線カメラの導入を容易するために規制の一部を緩和した。
感染者の発見において大きな効果はない?
職場での体温チェックは、これまで米国では雇用法の規定で禁じられていることが多かった。しかし、雇用機会均等委員会(EEO)は3月に新たな指針を発表し、体温測定を実施する場合に許容される方法などを具体的に示した。

FDAは、赤外放射温度計と赤外線カメラを使うことで正確な体温測定が可能だとしている。ただ、検温は問診票への記入と併せて実施したとしても、感染拡大を抑えるには不十分である可能性が高い。

過去に起きたSARS(重症急性呼吸器症候群)、エボラ出血熱、豚インフルエンザなどのアウトブレイク(集団感染)では各地に検温所が設けられたが、感染者の発見において大きな効果は出なかった。新型コロナウイルスに関しても、現時点でわかっていることから判断すれば、発熱者を探すことはあまり意味をもたない。

カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)教授で、未知の感染症の拡大について研究するジェイミー・ロイド=スミスは、「発熱や特定の症状が出ている人がいないか見張っていれば確実とは言えません」と指摘する。「こうした対策では見つけられない感染者によって、ある意味では非常に効率的に感染が拡大しています」

感染しても平熱の人も多い
ロイド=スミスは2月、14~16年に起きたエボラ出血熱のアウトブレイクの際に、感染拡大阻止において有症状者とリスク要因の監視がどのくらい機能したかを分析する研究を発表した。新型コロナウイルスについては、せきや発熱などの症状のスクリーニングと問診票への記入では、最もうまくいっても感染者の半分以上は見逃してしまうと、ロイド=スミスは考えている。

理由のひとつは、感染してから症状が出るまでの潜伏期間だ。新型コロナウイルス感染症「COCVID-19」の潜伏期間は最長で14日間とみられており、この間は無症状であってもウイルスを広めてしまう可能性がある。また、感染者のうち最大で半分は症状がまったく出ないとの報告もあるが、これについてはさらなる調査が必要になる。

仮に発熱していても、イブプロフェンのような抗炎症薬を服用すれば熱は下げられる。熱が出ても仕事を休めなかったり、もしくは腰痛などを抑えるためにイブプロフェンを飲む人は当然いるだろう。カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の付属病院は検温ポイントを設けていないが、これは感染していても平熱を保っている人がたくさんいるからだ。

UCSF看護学部教授で付属病院への来院者の体温確認の責任者でもあるヒルデガルド・シェル=チャプルは、赤外線カメラを使った検温が時間的にも費用面でも正当化できないことを示す科学的証拠があると説明する。「検温が実施されていると安心するようですが、それは間違った安心感です。そうしたことをすべきではありません」

シェル=チャプルはCDCのガイドラインについて、体温のスクリーニングについての方針に一貫性がないと指摘する。なお、CDCにコメントを求めたが回答は得られていない。

発熱者の検知には効果がない?
昨年11月には、過去15年間に起きたSARS、エボラ出血熱、豚インフルエンザのアウトブレイクの際に国境で実施された検疫検査に関するデータを分析した研究が発表された。この研究結果によると、発熱やせきなどの症状のスクリーニングは、感染者の発見において効力を発揮しなかったという。医療NPOのECRI Institueは4月、赤外線装置による発熱者の検知は問診票への記載と組み合わせても効果がないと警告している。

赤外放射温度計や赤外線カメラは物体が放射する赤外線の強度によってその温度を測定するが、FDAのパンデミック対策チームをはじめとする科学者たちの研究で精度は証明されている。赤外放射温度計は光線銃のような形をした装置で、6インチ(15.2cm)程度の距離から額などに向けると体温を測ることができる。

パンデミックが続くいま6インチとは少しばかり不安になる距離だが、赤外線カメラならレンズが捉えたものすべてについて温度で色分けされた画像を提供してくれる。つまり、数フィート離れていても測定可能なのだ。

シェル=チャプルは過去に体温測定について研究したことがあるが、医療現場での体温確認においてこうしたテクノロジーをどこまで信頼していいのか疑問を投げかける。これについてはECRIも同様の見解を示しており、工場や教会といった医療機関以外の場所では正確な体温測定はさらに難しくなるだろう。

USCFの付属病院では、患者や来院者、スタッフへのスクリーニングは問診票が中心になっている。シェル=チャプルは赤外線カメラの購入費や運営に必要な時間などのリソースは、ほかのウイルス対策に振り向けるべきだと主張する。例えば、個人防護具(PPE)の購入や、感染者と接触した可能性のある人の追跡に向けた戦略の策定といったことだ。

高まるサーマルセンサーの需要
赤外線カメラを含むサーマルセンサーの需要は急速に高まっている。アマゾンのような企業に対しては従業員への安全対策を怠っているとの批判が強まっているが、倉庫や工場に最新の電子機器を揃えた設備があれば、科学に基づいた適切な対策をとっているというアピールになるだろう。

熱画像システム大手フリアーシステムズのグローバルビジネス開発担当のクリス・べインターは、自社製品の売上高が急拡大していると説明する。SARSやエボラ出血熱、豚インフルエンザのアウトブレイクでも売り上げは伸びたが、今回のパンデミックはその比ではないという。

第1四半期(1~3月)の営業報告を見ると、セキュリティカメラや船舶・ボート向けシステム、狩猟用赤外線スコープといった分野の製品はパンデミックの影響で販売が落ち込んでいる。だが、赤外線カメラの需要が急増したおかげで、全体では2パーセントの増収を確保した。べインターは現在は医療機関を優先して製品の発送を進めていると話す。

フリアーシステムズは赤外放射温度計も販売している。FDAの承認を受けた製品は最低価格が6,500ドル(約70万円)だが、測定にかかる時間は10秒以下で精度はお墨付きだという。ただし、正しく使うにはある程度の訓練と注意が必要になる。

一方、赤外線カメラは物体の温度を色別に表示してくれるが、焦点が合っていないと正確な測定ができないことがあると、べインターは指摘する。体温の場合、目頭に近い涙道のあたりを読み取ると最も正確に測定できる。服を着ていても露出している部分のなかでは血液の量が多く、額と比べて帽子や太陽光線で温められている可能性が低いからだ。

フリアーシステムズの医療現場向けの製品には「スクリーニングモード」という機能があり、周囲と比べて明らかに体温が高い人がいると、モニター上に注意を促す警告が表示される。ただ、こうした技術が誤用されてしまう恐れは大きい。誰も免疫をもっていないウイルスの感染を抑える努力をしながら、一方では普段と変わらずビジネスを続けるという困難な状況で、何らかの効果がありそうなテクノロジーが存在すれば、多くの人はそれに飛びつくだろう。
何もやらないよりはいい?
シカゴにあるラッシュ大学医療センターは、3月から赤外線による体温のスクリーニングを実施している。建物の入口でタブレット端末のカメラに向かうと体温が測定されるという仕組みだ。医師で同センターに務めるジョーダン・デールは、このシステムによって悪寒など感染の兆候を示す人が実際に見つかっていると話す。

デールはテクノロジーは完璧ではないと認める。だが、同時に体温の確認は、感染拡大を阻止するためにやるべきことは何でもするという医療センターの方針を示す具体例のひとつだと言う。それに完全ではなくても、何もやらないよりはいいはずだ。

「たとえ1人でも熱のある人が見つかり、病院内にウイルスがもち込まれるのを防ぐことができれば、それだけで大きな効果があったことになります」


体温チェックも意味がないコロナ無症状感染者がいる

2020年07月17日 14時41分20秒 | 医科・歯科・介護

2020年5月15日wired

発熱者を検知しても、新型コロナウイルスの感染拡大は止められない
新型コロナウイルス感染症の症状がある人を探し出すために、病院や商業施設、オフィスで赤外線カメラなどを用いた発熱者の検知が広がっている。だが、過去のアウトブレイクの事例からは、発熱者のスクリーニングだけでは感染拡大の阻止は難しいことが明らかになっている。

ロサンジェルスにあるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア・コミュニティ病院の建物に入るには、赤外線カメラの前を通らなければならない。カメラは4月に設置されたばかりで、スタッフがモニターの映像を注意深く見守っている。
来院者の顔は表面温度が37.8℃(華氏100度)以下なら緑、それ以上だと赤く映し出される。赤の場合はすぐに別室に連れていかれ、追加の検査を受けなければならない。病院のサポートサーヴィス責任者のマーク・リードは、「立ち止まる必要はありません」と話す。「最大で16人を一度に観察できますから」

来院者と病院のスッタフは毎日、健康状態に関する問診票に記入しなければならない。同病院は一連の新型コロナウイルス対策に約20,000ドル(約215万円)を費やした。これまで実施していた通常の体温計による体温測定では、スタッフ全員を短時間でスクリーニングすることが不可能だと判断したからだ。

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特集・新型コロナウイルスと「世界」の闘い
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、世界をどう変えるのか? いま知っておくべきこと、研究開発のいま、社会や経済への影響など、『WIRED』ならではの切り口から最新情報をお届けする。
従業員や客の体温チェックが全米に拡大

発熱は新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の典型的な症状のひとつで、体温の確認は感染拡大を防ぐ上で重要な手段と考えられている。米国では各地で外出規制が緩和されつつあり、感染の第2波を防ぐため、職場やレストラン、宗教施設などでは検温が毎日の儀式になっている。

アマゾンは配送センターや傘下の高級自然食品スーパー「ホールフーズ・マーケット」のスタッフに赤外線カメラによる体温チェックを実施している。ここで熱があることがわかり、あとから実際に新型コロナウイルスに感染していたことが明らかになった従業員もいるという。

また、アトランタのある食料品店では、店員だけでなく客に対しても発熱者がいないかスクリーニングをしている。アップルも営業を再開するアップルストアで、スタッフと客の両方に体温測定をする方針だ。

米疾病管理予防センター(CDC)の感染拡大防止ガイダンスには、医療機関や介護施設などでは検温の実施を検討するよう記載されている。米食品医薬品局(FDA)は4月、赤外線カメラの導入を容易するために規制の一部を緩和した。

感染者の発見において大きな効果はない?

職場での体温チェックは、これまで米国では雇用法の規定で禁じられていることが多かった。しかし、雇用機会均等委員会(EEO)は3月に新たな指針を発表し、体温測定を実施する場合に許容される方法などを具体的に示した。

FDAは、赤外放射温度計と赤外線カメラを使うことで正確な体温測定が可能だとしている。ただ、検温は問診票への記入と併せて実施したとしても、感染拡大を抑えるには不十分である可能性が高い。

過去に起きたSARS(重症急性呼吸器症候群)、エボラ出血熱、豚インフルエンザなどのアウトブレイク(集団感染)では各地に検温所が設けられたが、感染者の発見において大きな効果は出なかった。新型コロナウイルスに関しても、現時点でわかっていることから判断すれば、発熱者を探すことはあまり意味をもたない。

カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)教授で、未知の感染症の拡大について研究するジェイミー・ロイド=スミスは、「発熱や特定の症状が出ている人がいないか見張っていれば確実とは言えません」と指摘する。「こうした対策では見つけられない感染者によって、ある意味では非常に効率的に感染が拡大しています」

感染しても平熱の人も多い

ロイド=スミスは2月、14〜16年に起きたエボラ出血熱のアウトブレイクの際に、感染拡大阻止において有症状者とリスク要因の監視がどのくらい機能したかを分析する研究を発表した。新型コロナウイルスについては、せきや発熱などの症状のスクリーニングと問診票への記入では、最もうまくいっても感染者の半分以上は見逃してしまうと、ロイド=スミスは考えている。

理由のひとつは、感染してから症状が出るまでの潜伏期間だ。
新型コロナウイルス感染症「COCVID-19」の潜伏期間は最長で14日間とみられており、この間は無症状であってもウイルスを広めてしまう可能性がある。また、感染者のうち最大で半分は症状がまったく出ないとの報告もあるが、これについてはさらなる調査が必要になる。

仮に発熱していても、イブプロフェンのような抗炎症薬を服用すれば熱は下げられる。熱が出ても仕事を休めなかったり、もしくは腰痛などを抑えるためにイブプロフェンを飲む人は当然いるだろう。カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の付属病院は検温ポイントを設けていないが、これは感染していても平熱を保っている人がたくさんいるからだ。

シカゴにあるラッシュ大学医療センターの入口の検温ポイント。赤外線センサー内蔵のタブレットに顔を向けると自動で体温が測定される。
PHOTOGRAPH BY RUSH UNIVERSITY MEDICAL CENTER

UCSF看護学部教授で付属病院への来院者の体温確認の責任者でもあるヒルデガルド・シェル=チャプルは、赤外線カメラを使った検温が時間的にも費用面でも正当化できないことを示す科学的証拠があると説明する。「検温が実施されていると安心するようですが、それは間違った安心感です。そうしたことをすべきではありません」

シェル=チャプルはCDCのガイドラインについて、体温のスクリーニングについての方針に一貫性がないと指摘する。なお、CDCにコメントを求めたが回答は得られていない。

発熱者の検知には効果がない?

昨年11月には、過去15年間に起きたSARS、エボラ出血熱、豚インフルエンザのアウトブレイクの際に国境で実施された検疫検査に関するデータを分析した研究が発表された。この研究結果によると、発熱やせきなどの症状のスクリーニングは、感染者の発見において効力を発揮しなかったという。医療NPOのECRI Institueは4月、赤外線装置による発熱者の検知は問診票への記載と組み合わせても効果がないと警告している。

赤外放射温度計や赤外線カメラは物体が放射する赤外線の強度によってその温度を測定するが、FDAのパンデミック対策チームをはじめとする科学者たちの研究で精度は証明されている。赤外放射温度計は光線銃のような形をした装置で、6インチ(15.2cm)程度の距離から額などに向けると体温を測ることができる。

パンデミックが続くいま6インチとは少しばかり不安になる距離だが、赤外線カメラならレンズが捉えたものすべてについて温度で色分けされた画像を提供してくれる。つまり、数フィート離れていても測定可能なのだ。

シェル=チャプルは過去に体温測定について研究したことがあるが、医療現場での体温確認においてこうしたテクノロジーをどこまで信頼していいのか疑問を投げかける。これについてはECRIも同様の見解を示しており、工場や教会といった医療機関以外の場所では正確な体温測定はさらに難しくなるだろう。

USCFの付属病院では、患者や来院者、スタッフへのスクリーニングは問診票が中心になっている。シェル=チャプルは赤外線カメラの購入費や運営に必要な時間などのリソースは、ほかのウイルス対策に振り向けるべきだと主張する。例えば、個人防護具(PPE)の購入や、感染者と接触した可能性のある人の追跡に向けた戦略の策定といったことだ。

高まるサーマルセンサーの需要

赤外線カメラを含むサーマルセンサーの需要は急速に高まっている。アマゾンのような企業に対しては従業員への安全対策を怠っているとの批判が強まっているが、倉庫や工場に最新の電子機器を揃えた設備があれば、科学に基づいた適切な対策をとっているというアピールになるだろう。

熱画像システム大手フリアーシステムズのグローバルビジネス開発担当のクリス・べインターは、自社製品の売上高が急拡大していると説明する。SARSやエボラ出血熱、豚インフルエンザのアウトブレイクでも売り上げは伸びたが、今回のパンデミックはその比ではないという。

第1四半期(1〜3月)の営業報告を見ると、セキュリティカメラや船舶・ボート向けシステム、狩猟用赤外線スコープといった分野の製品はパンデミックの影響で販売が落ち込んでいる。だが、赤外線カメラの需要が急増したおかげで、全体では2パーセントの増収を確保した。べインターは現在は医療機関を優先して製品の発送を進めていると話す。

フリアーシステムズは赤外放射温度計も販売している。FDAの承認を受けた製品は最低価格が6,500ドル(約70万円)だが、測定にかかる時間は10秒以下で精度はお墨付きだという。ただし、正しく使うにはある程度の訓練と注意が必要になる。

一方、赤外線カメラは物体の温度を色別に表示してくれるが、焦点が合っていないと正確な測定ができないことがあると、べインターは指摘する。体温の場合、目頭に近い涙道のあたりを読み取ると最も正確に測定できる。服を着ていても露出している部分のなかでは血液の量が多く、額と比べて帽子や太陽光線で温められている可能性が低いからだ。

フリアーシステムズの医療現場向けの製品には「スクリーニングモード」という機能があり、周囲と比べて明らかに体温が高い人がいると、モニター上に注意を促す警告が表示される。ただ、こうした技術が誤用されてしまう恐れは大きい。誰も免疫をもっていないウイルスの感染を抑える努力をしながら、一方では普段と変わらずビジネスを続けるという困難な状況で、何らかの効果がありそうなテクノロジーが存在すれば、多くの人はそれに飛びつくだろう。

何もやらないよりはいい?

シカゴにあるラッシュ大学医療センターは、3月から赤外線による体温のスクリーニングを実施している。建物の入口でタブレット端末のカメラに向かうと体温が測定されるという仕組みだ。医師で同センターに務めるジョーダン・デールは、このシステムによって悪寒など感染の兆候を示す人が実際に見つかっていると話す。

デールはテクノロジーは完璧ではないと認める。だが、同時に体温の確認は、感染拡大を阻止するためにやるべきことは何でもするという医療センターの方針を示す具体例のひとつだと言う。それに完全ではなくても、何もやらないよりはいいはずだ。

「たとえ1人でも熱のある人が見つかり、病院内にウイルスがもち込まれるのを防ぐことができれば、それだけで大きな効果があったことになります」

 


11人は東北工業大学の学生…仙台と富谷で14人感染 2ヵ所の飲食店でクラスター発生

2020年07月17日 14時37分42秒 | 事件・事故

配信

宮城県内では7月16日、仙台市と富谷市の合わせて14人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。
このうち11人は東北工業大学の男子学生です。
仙台市で感染が確認されたのは、20代の男子学生12人と、30代の自営業の女性1人の合わせて13人です。
男子学生のうち、11人は、7月14日に感染が判明した男子学生と同じ、「東北工業大学」の学生で、6日に仙台市内の同じ飲食店で、飲食を共にしていたということです。
仙台市は、この飲食店でクラスターが発生したと判断していますが、当日はほかに利用客がいなかったことから、店名を明らかにしていません。
また、残りの男子学生は別の学校に通っていて、これまでのところ感染経路はわかっておらず、濃厚接触者は、少なくとも10人いるということです。
30代の女性は、11日に感染が判明した仙台市内の20代のアルバイトの女性の濃厚接触者だということです。
仙台市は20代の女性のアルバイト先が接待を伴う飲食店であることを明らかにし、この店でもクラスターが発生したとしています。 16日は富谷市で50代の男性会社員の感染も確認されていて、県内では16日一日で、過去最多の14人の感染が確認されました。
 

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藤井聡太棋聖、一夜明け「成長でき結果につながった」「探究心で盤上へ」

2020年07月17日 14時34分41秒 | 社会・文化・政治・経済

7/17(金) 11:00配信
産経新聞

対局から一夜明け、新聞を手に笑顔を見せる藤井聡太棋聖=17日午前、大阪市福島区の関西将棋会館(南雲都撮影)

 産経新聞社主催の将棋タイトル戦「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」を3勝1敗で制して初タイトルの棋聖を獲得した高校生棋士、藤井聡太棋聖(17)が第4局から一夜明けた17日午前、大阪市福島区の関西将棋会館で取材に応じた。17歳11カ月での初タイトルについて「目指していたが、遠いものでもあった。棋士になってから成長できたことが今回の結果につながった」と率直に述べた。

【写真】負けて頬にバツ印を書かれた幼少時の藤井新棋聖

 この日、スーツ姿で登場した藤井棋聖は「探究」と今の思いを揮毫(きごう)した色紙を手にした。「将棋は難しく、この立場にたってもまだまだ分からないことばかり。探究心をもって盤上に向かいたい」と最年少タイトルホルダーが答えた。

 現役最強とされ、棋王と王将を持つ渡辺明前棋聖(36)との熱戦については「渡辺先生との五番勝負はいい経験になった」と振り返った藤井棋聖。初タイトルは「まだ実感は湧きませんが、これから徐々に実感する場面が増えるのかなと思います」と答えた。

 藤井棋聖と同様に中学生でプロ入りした加藤一二三九段(80)=引退=や谷川浩司九段(58)、羽生善治九段(49)、渡辺二冠らは、全員がタイトルを獲得した。タイトル獲得の重圧はなかったか問われると「意識していなかった。すばらしい実績を残した方々ばかりで、少しでも近づけてよかった」と話した。

 16日の対局後は、家族に電話で棋聖獲得を報告。「母から『よかったね』と言っていただきました」と表情をほころばせた。その後、午前0時に就寝し、普段通りの午前6時に起床したという。

 棋聖戦五番勝負と並行して木村一基王位(47)との王位戦七番勝負も戦っている藤井棋聖。「先生方に教わる貴重な機会。シリーズを通して成長したい」と、はつらつとした表情で語った。

 

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東京都で新たに293人の感染確認 2日連続で過去最多を更新

2020年07月17日 14時32分12秒 | 社会・文化・政治・経済

配信

小池都知事がさきほど、東京都がきょう新たに確認した新型コロナウイルスの感染者が293人だと明らかにした。きのうの286人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。 【映像】「夜の街専用の検査場」を設置  さらに詳細については後ほどとしたうえで「20代、30代が7割以上を占める一方、最近の傾向として世代間の広がりがある」と述べた。(ANNニュース)
 

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無症状からの感染は最大6割…WHOが見過ごした「静かな感染拡大」の恐怖

2020年07月17日 13時11分37秒 | 医科・歯科・介護

ニューヨーク・タイムズ(米国)

新型コロナのパンデミックの一因に

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中に広がるきっかけとなった、無症状・軽症状の患者からの感染はなぜ見過ごされたのか。
12ヵ国以上の医療現場を取材した米紙が、ドイツからの研究報告に目を背けたWHOと世界の保健当局の怠慢を明らかする。

世界が見落とした「サイレント・スプレッダー」

2020年1月27日、ミュンヘン大学病院の感染症専門医カミラ・ローテ博士のもとに、ドイツ政府の研究所から驚くべき検査結果が届いた。

それは彼女の患者が、ドイツでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の第1号になったと知らせるものだった。
自動車部品を取り扱うベバスト社に勤めていたその患者の感染源は、中国から出張してきた同僚女性しか考えられなかった。だがドイツ滞在中、その同僚はすこぶる健康そうだったという。2日間にわたる会議の間、せきやくしゃみ、疲労や発熱の兆候は見られず、中国に戻ってから具合が悪くなりはじめた。
自動車部品を取り扱うベバスト社に勤めていたその患者の感染源は、中国から出張してきた同僚女性しか考えられなかった。だがドイツ滞在中、その同僚はすこぶる健康そうだったという。2日間にわたる会議の間、せきやくしゃみ、疲労や発熱の兆候は見られず、中国に戻ってから具合が悪くなりはじめた。
12ヵ国以上で医師や公衆衛生担当者に取材した結果、コロナが世界中に広がり始めた2~3月、欧米の保健当局者や政治家は医学的な証拠を目の当たりにしながら、無症状者からの感染、いわゆる「サイレント・スプレッダー」へののリスクを軽視したり否定したりしていたことが明らかになった。

ドイツ初の感染者が出た夜、コロナの死者数は世界で100人に満たなかったが、中国からはすでに無症状者による感染の可能性を示唆する報告書がいくつかあがっていた。だが、それを証明しようとする者は誰もいなかった。

ローテ博士らは、いち早く世界に警告を発した。さらに、他の専門家からも証拠が次々と提示されたにもかかわらず、各国の保健当局は、無症状者からの感染拡大は重要ではないと断じた。欧米の政治家やライバル研究者たちもローテ博士のチームを非難したり、無視したりした。

だが、その間にコロナはフランスの教会や、イタリアのサッカースタジアム、オーストリアのスキー場のバーで密かに広がっていった。日本に停泊していたクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号は、無症状者から感染が拡大した致命的な前例となった。

オーストラリア人の乗客がダイヤモンド・プリンセス号から下船する
さらに、WHOやECDC(欧州疾病予防管理センター)などの世界的な保健機関は、誤解を招くようなアドバイスを広めた。
WHOは当初、無症状者から感染する可能性はあるが、主要な感染源は症状のある患者だと主張していた。

だが、ローテ博士の論文が発表されると、WHOの感染症対策チーフであるシルビー・ブリアン博士は論文には欠陥があると指摘。同機関の緊急事態責任者であるマイケル・ライアン博士とコロナ対応の技術責任者であるマリア・ヴァン・ケルクホーブ博士も、無症状者による感染については心配する必要がないと述べ、医師たちを混乱させた。

こうした対応の根底には、コロナを封じ込めるために必要な抜本的な対策を受け入れたくないという保健当局の複雑な本音があった。ローテ博士の主張を裏付ける症例が次々と現れても、世界はそれを認めることを抵抗し、ウイルスに対する鈍い戦いを続けた。

この遅れによる犠牲者数を計算することは不可能だが、シンガポールやオーストラリアのように早期に検査や感染者の接触追跡をして、健康そうに見える旅行者を素早く隔離した国々の対策の成功を見れば、もっと早い段階で積極的な方策を講じていれば、何万人もの命を救えていた可能性は否定できない。

推定値はさまざまだが、香港、シンガポール、中国のデータを使用した研究では患者の感染源の30〜60%は無症状者だったという。

「ドイツ政府はあなたの論文に激怒している」

独ミュンヘン大学病院の感染症専門医カミラ・ローテ博士らの論文が発表された3時間後、バイエルン州の保健当局と国立保健機関ロバート・コッホ研究所の職員から成るチームが有力な医学雑誌「ランセット」誌に論文を投稿した。

バイエルンの疫学者であるメルル・ベーマー博士が率いるこのチームの論文は、ローテ博士らと同様、まだ症状の出ていない感染者でも新型コロナウイルスの媒介者になると主張していた。ただ、それを表現する言葉には「微妙な違い」があった。

メルル・ベーマー博士はバイエルン在住の疫学者
バイエルン在住の疫学者、メルル・ベーマー博士
Photo: Laetitia Vancon / The New York Times

ローテ博士は、新型コロナウイルスに感染した患者は、何らかの症状が現れる前から感染源になると書いていた。一方、ベーマー博士のチームは、軽症で患者自身が感染を自覚していなくても、感染力を持つと指摘している。つまりベーマー博士は、無症状の患者が感染源になる可能性には懐疑的だった。

ロバート・コッホ研究所の医師たちは、例の中国人の患者と2回電話で話した後、彼女は自分の症状に気づいていなかっただけだと確信した。そこで、ローテ博士らが論文を提出した「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」誌の編集者に、書面で研究内容に対する疑問を送った。

さらにその週末、保健当局からも圧力がかかった。ローテ博士の上司で論文を共同執筆したマイケル・ヘルシャー博士は、バイエルン州の保健当局の責任者アンドレアス・ザップフ氏から電話を受けた。その際、ザップフ氏は「ドイツ政府はあなたの論文に激怒しています」と言ったという。

ヘルシャー博士はこのとき、あの単純明快な論文が非常に大きな政治問題を引き起こしてしまったのだと悟った。

関連記事: アンドレ・コント=スポンヴィル─社会は“死”を恐れるあまり“生の躍動”を禁じるようなことをしてはいないか?

見過ごされる「不都合な真実」


“嵐”はまだ続いた。2020年2月3日、米科学誌「サイエンス」がローテ博士の論文には「欠陥がある」と指摘する記事を掲載したのだ。同誌は、ロバート・コッホ研究所が彼女の調査結果に異議を唱え、誤りを訂正するように求めた書面を「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」誌に送ったこともと報じていた。

ローテ博士の論文はあっという間に、「やっつけ仕事」の象徴になってしまった。研究者たちは、論文を発表する前にローテ博士自身が中国人患者と話をするべきで、そうしなかったことが研究を台無しにしたと彼女を非難した。

 


すべての観光客がコロナ患者だと考えて迎え入れる――経済との両立、沖縄の医師が語る「腹の括り方」【#コロナとどう暮らす】

2020年07月17日 13時11分37秒 | 事件・事故

配信

高山義浩医師は、日本で最初のクラスター現場、クルーズ船にも乗り込んで対応した感染症と地域医療のスペシャリストだ。当時、クルーズ船の内部のゾーニングへの批判が同業医師からなされた際、船内の事情を知る医師として丁寧な説明をネット上で行ったことでも注目された。 そんな高山氏が働く沖縄で、米兵たちのクラスター感染が発生した。日米地位協定は、9条で旅券なしの出入国を認めており、米軍基地経由で入国した場合、誰がいつ入国したのか把握できない。これは、すなわち、入国時の検疫もできないということでもある。

米兵の市中感染、「二つの可能性」

感染者の出た米軍基地と、PCR検査を実施した北谷町役場、那覇市の位置関係(図版:EJIMA DESIGN)

──感染経路としては、どこから米兵に広がったのでしょうか。米国本国からでしょうか。 在沖米軍は、ウイルスが米国本土から持ち込まれたものと考えているようです。本国から沖縄に兵士が到着した後、14日間の停留をしているはずですが、その方法が甘かったのかもしれません。しかし、沖縄の市中感染であった可能性もあります。 ──可能性として、どんな形が考えられますか。 一つは沖縄の「夜の街」で流行していて、そこで感染した米兵が、7月4日のイベントに参加してアウトブレイクを引き起こしたという可能性。もう一つは、すでに感染者数がぶり返していた東京からの観光客にスーパー・スプレッダー(高い感染力を持つ人)がいた可能性です。 ──どちらの可能性が高いですか。 こうした可能性を調べるためにも、北谷町でのPCR検査が必要だったんです。受検者は地元の人だけで、全員が陰性でした。ですから、沖縄の「夜の街」で流行している可能性は低くなりました。あとは、東京からの観光客ですね。とくに、沖縄の米兵と遊べるスポットは、東京の「夜の街」の人もよく行きますから……。 ただし、これらはいずれも憶測にすぎません。ウイルスの遺伝子型を調べれば、明らかにできるかもしれませんが、あらゆる可能性を検討しながら、ひとつひとつ予防策を考えていくことが、沖縄を感染症に強くしていくために必要なのです。

 


「正面衝突で自殺図る」 対向運転者死亡は殺人容疑 死亡男性を書類送検へ 福岡

2020年07月17日 07時22分58秒 | 事件・事故

配信

福岡県福津市の国道で5月、乗用車を運転中にわざと対向車線にはみ出して自殺を図り、正面衝突した対向車のドライバーの会社員男性(32)を巻き添えにして殺害したとして、県警は、この事故で死亡した同市の内装業男性(40)を殺人容疑で16日にも書類送検する方針を固めた。捜査関係者が明らかにした。

 送検容疑は5月8日午後11時10分ごろ、福津市宮司浜2の国道495号で、同県古賀市の会社員が運転する軽乗用車に乗用車を正面衝突させ、会社員を殺害したとしている。  

捜査関係者によると、現場周辺の防犯カメラの映像などから自殺した容疑者の乗用車が事故当時、時速100キロを超えていたことが確認された。車内には衝突のはずみで喉元に刺さるように刃物がハンドル付近に固定されており、事故を起こす前には周囲に自殺をほのめかしていたという。

 現場は見通しのいい片側1車線の直線道路で、中央分離帯はなかった。いずれの車にも同乗者はいなかった。【中里顕】

 

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