肝機能が低下すると、ビリルビン※という物質がうまく代謝されず、血液中に溜まった状態になります。そうすると、ビリルビンが皮膚に沈着し、末梢神経に刺激を与えて、かゆみが生じます。
※ビリルビン…黄色い色素で、赤血球が分解されるときにできる物質
肝臓病による症状の場合、かゆみを感じているにも関わらず、見た目は特に異常がない(※)ことが多いです。
肝臓の病気の種類によって、症状はさまざまです。
かゆみの他に、食欲不振、お腹の不快感、倦怠感や疲れやすさ、微熱などがあらわれる場合もあります。黄疸が出ている場合は要注意です。
※自己免疫性肝炎(自分の免疫が肝細胞を破壊してしまう原因不明の難病)の場合には、ニキビができることがあります。
対処法
「体が痒い…!」
「この痒み…もしかして肝臓が原因?」
肝臓が原因のかゆみの見分け方から、病院を受診するべき症状、かゆみの対処法などを医師が解説します。
- 全身のかゆみは肝臓が原因?
- 「肝臓が原因のかゆみ」チェックシート
- 肝機能低下が疑われる「かゆみの特徴」
- ストレスによるかゆみとの見分け方
- 「肝機能が低下するとでる症状」チェックシート
- 肝臓が原因の痒み…自分で治せる?
- 肝機能に不安があれば「すぐに病院に行くべき」理由
- 病院は何科に行けばいい?
- 「放置は厳禁」肝臓病の例
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます