東京の空気を吸いに行く

2017年10月20日 07時24分33秒 | 日記・断片
携帯電話を自宅に忘れ外出した。
月に1度か2度、東京の空気を吸いに行く。
上野、浅草、銀座、そして新橋。
昨日も電車に乗ると記憶がよみがえる。
<記憶>
自宅に居ては起こらない<追憶>。
若き日の恋人に面影が似た少女が4人掛け席の窓側の席に座っていた。
17歳の日、近所の画家の娘に恋をした。
家庭の事情は定かではないが、後妻らしい人(継母)の赤ちゃんを14歳の少女は腕に抱き、私と下宿人の菅野さん(法政大学の4年生)との広場でのキャッチボールを見て居いる。
「俺とノブ君のどっちかに、気があるな」と菅野さんは言う。
ポニーテールの少女は、何時も我々が外に出て来るのを待っている様子であった。
少女の小学生の妹に「君のお姉さん、何歳」と菅野さんは聞く。
柔和な笑顔でハンサムな菅野さんを警戒せず妹は「14歳だよ」と告げた。
16か17、高校生に見えたが少女はまだ中学生であったのだ。
菅野さんは大学卒業後、福島に戻り、校長・教育長であった父親のように中学の教師となった。
高校を中退した苦い記憶もあるが・・・

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