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鮮やかな藤色の花をつけたジャカランダ=11日、愛媛県松山市の歯科医院
「熱帯のサクラ」といわれる中南米原産の珍しい花ジャカランダが、愛媛県松山市の歯科医院の玄関先で満開となっている。
鮮やかな青紫色が特徴で、医院の兵藤亨治院長は気温にもよるが、20日ごろまで花をつけているのではないかと話している。
兵藤さんの母校・神奈川歯科大では、恩師がブラジルから持ち帰った苗が50年目で開花。それから毎年ジャカランダ祭りを開いているという。兵藤さんも育ててみようと思い立ち、8年前に太さ5センチ、高さ1.5メートルほどの苗を1本植えた。
兵藤さん方でも植えて5年ほどは開花しなかった。「咲かないなら切ってしまうよ」と話し掛けていたのが功を奏したのか、通常5、6月に咲く花が季節外れの10月に少しだけ開いた。翌春にはそこそこ開き、今年はさらにたくさんの花をつけた。木も太さ10センチ、5メートルほどにまで成長した。
花はオランダの画家フェルメールが好んで使った色の「フェルメールブルー」にも例えられるという。兵藤さんは「きれいなので見て帰ってと患者さんにも説明している。新型コロナウイルスの話題で暗い世の中だけれど、花の話題で活気づいてうれしい」と笑顔で木を見上げていた。
愛媛新聞社
ジャカランダ
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