テキーラのアルコール度数は35〜55度

2025年01月01日 03時34分24秒 | 社会・文化・政治・経済

テキーラのアルコール度数は35〜55度と決まっている

この規定のなか、市販されている一般的なテキーラのアルコール度数は40度前後。 バーや酒屋さんでよく見かける「クエルボ」や「サウザ」といったメジャーな銘柄も40度です。2023/07/25


◇ビール:5度前後
◇ワイン:9〜15度程度
◇日本酒:13〜15度程度(原酒は16〜20度程度)
◇焼酎:20〜25度程度
◇ウイスキー:40〜43度程度
◇ブランデー:40〜50度程度
◇ウォッカ:40〜60度(90度を超える銘柄も)
◇ジン:40〜50度程度
◇ラム:40〜50度(75度を超える銘柄も)

世間的には、テキーラというと「アルコール度数の高いお酒」というイメージがあるようですが、比べてみるとテキーラのアルコール度数はビールやワイン、日本酒などの醸造酒や焼酎よりは高いものの、ウイスキーやブランデー、ほかのスピリッツ類と同程度。突出して高いわけではないということがわかります。

 

スカルがモチーフになっているメキシコの「死者の日」

Pixel-Shot / Shutterstock.com

テキーラのアルコール度数が高いイメージは、ショットで飲むスタイルから

ではなぜ、「テキーラはとくにアルコール度数の高いお酒」という感覚があるのでしょうか。

テキーラがとてつもなく強いお酒と思われる理由、それはおそらく、テキーラといえば「ショットで一気飲み」というイメージがあるからでしょう。たのしい飲みの場でついついショットがすすめばあっという間に酔っ払ってしまうわけで、「短時間で酔う」→「度数の高いお酒」というイメージが定着したのかもしれません。

 

またテキーラの原産地メキシコには、有名な「死者の日」という行事があります。2008年にユネスコの世界無形文化遺産に登録された「死者の日」は、亡くなった人々への愛と敬意を示すお祭りで、色鮮やかな花々やレースペーパーのなか、祭壇に供えるパンや砂糖細工、パレードを彩る人形やコスチューム、メイクなど、いたるところに骸骨や頭蓋骨のモチーフが登場します。

メキシコの人々の死生観や世界観を象徴するこのモチーフは、メキシコを代表するお酒テキーラのボトルデザインやラベルに使われることも多いため、もしかしたら「ドクロ」→「危険なお酒」のようなイメージにつながったのかもしれません。

節度をもってたのしむテキーラは「強すぎるお酒」でも「危険なお酒」でもないので、ショットに限らず、さまざま飲み方で味わってみたいものです。


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