2月9日午前1時45分からCSテレビのザ・シネマで観た。
- 解説・あらすじ
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テレビドラマ「検事プリンセス」「王女の男」などで人気の俳優パク・シフが、初の映画主演をこなしたサスペンス。
突然自らの罪を告白した美貌の連続殺人犯と彼を執拗(しつよう)に追う刑事、そして凶行によって愛する人を失った残された者たちの物語を丁寧に紡ぎ出す。
タフな刑事を熱演するのは、『黒く濁る村』などのチョン・ジェヨン。
犯人と刑事の緊迫感あふれる心理戦や、リアルで躍動感あふれるチェイスシーンに圧倒される。
時効の成立後、イ・ドゥソク(パク・シフ)という男が、自分は15年前に世間を騒がせた連続殺人事件の犯人だと告白する。その後、暴露本を出版した彼はそのルックスの良さも味方し、一躍時の人として世間にもてはやされる。一方、ずっと犯人を追い続けてきたチェ刑事(チョン・ジェヨン)は、本の中にまだ解決されていない事件の真相の記述がないことを不審に思い……。
『殺人の告白』(さつじんのこくはく、原題:내가 살인범이다)は、2012年に公開された韓国のサスペンス映画。PG12指定。2003年公開の韓国映画『殺人の追憶』の題材となった実際の未解決事件「華城連続殺人事件」にインスピレーションを受けたサスペンス・アクション。
監督はチョン・ビョンギル、脚本はチョン・ビョンギル、イ・ヨンジョン、ホン・ウォンチャン。主演はパク・シフ。
ストーリー
10人もの女性が殺害された連谷(ヨンゴク)殺人事件。刑事のチェ・ヒョングは、殺人犯をギリギリまで追い詰めるも、顔を深く切り付けられて犯人を取り逃がしてしまう。17年の後、イ・ドゥソクという男が自分が事件の犯人だと名乗りを上げた。
時効が成立して法に裁かれることはなくなったドゥソクは、事件の全容を克明に記した本「私が殺人犯だ」を出版する。衝撃的な内容と、その美しいルックスが相まって告白本は瞬く間に300万部のベストセラーになり、彼は一躍スターとなった。
ヒョングはドゥソクに怒りを募らせる一方、彼が告白本には書かれていない未解決の失踪事件の真犯人ではないかと確信する。
ドゥソクは因縁の相手ヒョングへの卑劣な挑発によって、メディアの注目を集めようと企む。
そして、事件の被害者遺族がドゥソクの殺害を画策する事件までもが発生。メディアの報道はますます過熱する。そんな中、連谷事件の凶器を証拠品として真犯人を名乗る「J」という人物が現れる。
キャスト
- イ・ドゥソク:パク・シフ- 連続殺人犯。
- チェ・ヒョング:チョン・ジェヨン - 強力係班長。
- ハン・ジス:キム・ヨンエ- ウリ物産会長。
- チェ・ガンスク:チョ・ウンジ - 被害者の遺族。
- カン・ドヒョク:オ・ヨン - 被害者の遺族。
- J:チョン・ヘギュン - 連続殺人事件の真犯人を名乗る男。
- TV局長:チャン・グァン
- チョン・テソク:チェ・ウォニョン - ハン・ジスの息子、ウリ物産理事、被害者の遺族。
- ヒョングの母:ナム・ジョンヒ
- ガンスクの父:キム・ジョング
- キム院長:パク・ウン
- グァンス:ペ・ソンウ
- 署長:キム・ドヒョン
- チョン・スヨン:ミン・ジア - ハン・ジスの娘。
- 局レポーターの女:キム・ジソン
- 出版社女社長:チャン・ミジャ
- パク記者:キム・ジギョン
- チョン記者:コ・ビョンテグ
- 警備員室長:シン・ヨンオク
- 定食屋の女将:ペク・ヒョンジュ
- 女子高生:チョン・スルギ、イ・ボンリョン
- ドゥソクのファン
- パク・プロデューサー:イ・ジェグ
- プロデューサー:チョン・ヨンギョン
- ソン・ジョンハク
- チョン教授:キム・サンミン
- チョン・ヒョンシク:リュ・ジェスン
- スタッフ
- 原作:Jung Byung-gil
- 脚本・演出・映像:ヨリコ ジュン
- 協力:SHOW BOX、辻本好二(神宮前プロデュース)、Pyo Jusik
- 主催:舞台「殺人の告白」製作委員会
殺人の告白
ポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』とは雰囲気が違い、意外にもエンタメ性の高い作品でした。 派手な(ありえないw)カーチェイスなどのアクションシーンあり、時折クスッとくる韓国的お笑いあり。 美しき殺人犯=パク・シフ主演かと思いきや、やはり主演は刑事役のチョン・ジェヨンだったかなと。
終盤のどんでん返しには“え~~!?そうだったの?”と驚かされました。 真相を知った上で、もう一度おさらいしたい!!
- アクションとサスペンスを絡ませたスピーディーな展開と二転三転する物語の組み合わせが面白く、張り巡らされた伏線回収もしっかりしているので見応えがありますが、韓国映画特有の重い物語や主人公や犯人達のアクションが人間離れしており、リアルな物語なのに違和感を感じさせるので、そういった部分が気になりました。
ただ、時効制度に対する問題定義やメディアの在り方等、社会問題をテーマにしつつもエンタメ作品として見易いように工夫されている点は良かったです。
最初と最後は引き込まれますが、中盤で中弛みしてスピード感が削がれていたのと、主人公の気持ちを考えるとやりきれないですし、胸糞悪いので、ここまで重い設定にしなくても良かったんじゃないかなと思うので、そういった残念な部分が気になり、最終的には厳しめの評価になりました。
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