みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

伊豆で初めて体験する地震

2009-08-11 18:40:18 | Weblog
は、いきなり朝方襲ってきた。つい数ヶ月前ムカデに教われたのも朝方5時頃。これはけっこう魔の時間帯か?(なんて一人で思っているけれども、ハハハ … 笑いごっちゃない)。
結界でも作らなければ(ウチには虫除け用の結界は至るところに置いてあるけれども時間の結界ってあるのかナ?)

地震で軽い置き物や額、ピアノの上の楽譜などが散乱してしまったけれども、家具とかが倒れたりはしなかったのでとりあえず身体も無事。
でも、これを書いている夕方の6時にもまたガタガタと余震が始まってけっこう落ち着かない。
今朝の本震の時はちょうど台風が最接近した時でもあったので、雷もすごく「天変地異の前ぶれか?」なんてぐらい外は大荒れ状態。
それに、今年の夏はいつ来たのか?という感じもするぐらい「はっきりした夏」の感覚がないのもちょっと不気味だ。
つい先日も来客があり、ウチで二日間を過ごして帰っていったけれども、彼ら彼女らが来た二日はちょうど奇跡的に晴れわたり、海をきれいに見え、そして満月に近い月まで鑑賞できた奇跡的な二日間だった。おかげで彼らは満足して帰っていってくれたようだけれども、そんな時にやってこなかったら「海なんかどこにあるの?毎日雨でうっとおしい」というとんでもなくイヤな感想を持って帰っていくことになったかもしれない。

そして、昨日は日帰りで東京での仕事。
雑誌のインタビューの仕事で、「ドラ○○」で有名な作曲家のS氏の自宅兼工房にお邪魔した。相当のゲーム好きと聴いていたので工房の機材がさぞかしと思いきや、わりとレトロなものが多くちょっと安心(私自身もあまり最先端の機材には囲まれていないので)。
でも、この方の頭脳明晰さは相当なもの。戦争中に小学生だったというのだから私よりもかなり先輩なのだが、さすがにT大を出た作曲家とは思える答えが次々に返ってくる。で、その学歴のことにふれると、「昔は作曲家なんて、T大卒かT芸大卒しかいなかったんだよ」というこれまたすこぶる明快な答え。
ウン、確かにそんな時代もあったかもしれない。何せ、音楽なんていう「ぜいたく品」に囲まれて暮らすことはわりと「いい家庭」にしかできないことだったのだから、音楽家や音楽評論家なんて相当のインテリ家庭かハイカラ家庭からしか出てこなかったのだろう。
そんなこんなを思いながら伊豆の自宅に帰ってきたその数時間後にこの地震と雷が襲ってきた。
今も雨が降り、どこにも海の姿も島の姿もない。
本当に「いつ夏は来るの?」という感じだ。