みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

土日は

2006-01-31 01:04:51 | Weblog
伊豆の家で畑仕事。
昨年よりも、畑の面積を増やしたので収穫も昨年より多い(?)ことを期待しての畑作りだけれども、あぜを作ったり、石灰をまいて土地を中和させ、次回には肥料をまいて、とちゃんと作物を収穫するにはそれなりの準備が必要。今さらながらお百姓さんの苦労がよくわかる(世の中誰がエライって、食べ物を作る人が断然エライと私は思っていますよ)。

ホントは土曜に美容院に行って髪を切るつもりだったが、お目当ての人がいなかったのであきらめ、今日美容院に行ってきた。
そこに行くと、必ず、私の目の前には『DANCHU』という料理雑誌、『オレンジ・ページ』や『レタスクラブ』といった主婦向けの雑誌が並ぶ(ダンチュウは男の料理雑誌だけれども)。髪を切ってもらいながら、雑誌を読んでいたら今月は大根の特集。それを見て大根料理が食べたいなと思ったら、最後の方にオロシソバのおいしそうな記事があり、急に蕎麦を作りオロシソバが食べたくなった。
それで、家に帰り、蕎麦をうちオロシソバを食べる。八百屋さんに京ニンジンも売っていたので、大根と京ニンジンのおろしたものでソバを食べたが、蕎麦粉がいまいち新鮮でないのでおいしさも8割ぐらいという感じ(それでも、そこら辺の蕎麦やさんよりはよっぽどおいしいのだが)。
やはりそば粉は新鮮なモノでないと....。


『そうかもしれない』の

2006-01-27 23:50:42 | Weblog
特別上映会(2/4)の案内をメールのDMで知り合いに出したら、かなりの人がぜひ行きたいと言ってきてくれチケットを購入してくれている。
これまでは試写会での上映が多かった。今年もまた試写会はあるのだろうが、昨年の東京国際映画祭で上映し、今年はイラン映画祭で上映され(イランは、今や映画大国になっているのを御存じだろうか?)、今度の三越劇場での特別上映会だ。特に、今度の上映会では、主演のお二人(桂春團治師匠と雪村いずみさん)が本職の落語と歌をやる。
春團治師匠は、上方落語の第一人者なので関東ではあまり知られていないが、関西では落語界の大スターだし、雪村いずみさんもかつてのアイドルNO.1だった方(というか、本格的なジャズ・シンガーの走りだった人)で朝比奈マリアさんのお母さんでもある。そのお二人の本職と映画が同時に楽しめるので、これはぜひにと思った方が多いのだろう(興味ある人はHP内にも告知ページがあるのでそちらを御覧ください)。
今さら言うまでもないのだが、この映画、今年の秋に一般公開される前からかなり評判の高い映画で、師匠と雪村さんの演技は賞をとってもおかしくないほどだと私は思っている。横浜郊外の一軒家をロケのためにわざわざ借りて撮影をしていたのだが、私もロケを見学し、その撮影時のお二人の演技を見ているだけでホロリとしてしまった(撮影時の音楽も効果音も何もない演技だけで見ている人をひきつけられるのっては並じゃない)。それほど雪村さんの演技が深いものを表現していたということだろう。
正直、映画のロケが終わり、編集されたフィルムを何度も見て(編集は何度も繰り替えされるので)「これじゃあ、音楽の入る余地はほとんどないじゃないか」と思ったほど役者さんたちの演技は完璧だった(役者の演技が完璧であれば音楽は邪魔になるだけ)。なので、隙間隙間を縫うように音楽をつけていったのだが、最後のクライマックスの10分間はまったくセリフがなく劇が進行するので、「ここぞ」とばかりに思いっきり音楽をつけた。自分でつけた音楽を聞きながら泣いている自分が恥ずかしいのだが、いまだに映画を見るとこのシーンで泣いてしまう自分がいる(アホみたいだが)。
また4日にも見ようと思っているが、またきっと今度も泣くんだろうナ(と今から思っている)。

やっぱ

2006-01-26 23:29:22 | Weblog
今週は疲れた、かナ?
家に帰ってすぐにバタンキュー寝てしまった(今は、ちょっと起きてるけど)。

何でこんなに疲れてるんだろう?と考える。
まあ、当たり前っちゃ当たり前なぐらい毎日動き回っているわけだから、多少グロッキーになっても「まあいいか」で、今日のところは自分を許す。
私は、基本的に自分にはとことん厳しく、他人には優しく甘い人間なので、自分の疲れにはあまり容赦はしない。でも、さすが、今週はハードだったかもしれない。
今日も、フルフルのプロモーションのミーティングを行ったり、雑誌社の人とのミーティングをしたりした後帰ってきてから、来週電話インタビューするNYメトロポリタン・オペラのスター・ソプラノ、アンナ・ネトレプコのインタビュー内容でも考えようかナと思っていたが、これは明日回しだ。
とりあえず、今日は睡眠。疲れては何もできません。

ほとんどTVは

2006-01-26 01:33:06 | Weblog
見ないのだが(というか、見るヒマがない)、ニュースだけは見る。
なので、ホリエモンの話題はちゃんと追っている。でも、「まあね、やっぱりね」というのが正直な感想。なにが「やっぱりね」かというと、別に、出る杭は打たれる的な意味ではなくって、あの人のやり方は「礼」を欠き過ぎていたから、やっぱり「刺された」なという感じ。私自身はマネーゲームにもお金自体にもまったく関心がないので(だから未だにお金が残っていないのだが)、お金を追えば、あのぐらいのあこぎなやり方は当然なのだろうなと思う。富みは富みを生み、富まないところは益々富まなくなるのが資本主義の原理なのだろうから、お金を元手にお金を増やすこと自体「悪」だとも何とも思わない(別に、善だとも思わないけど)。問題は、やはり生き方なのではないだろうか。
人と人とが社会を作っているのなら、その社会のルールや思想に従うのは当然のこと。法律を犯さない。人を殺さない、傷つけない、そして助け合うのは世の中の最低限のルール。でも、あの人はその最低限のルールを守っていこうとはしなかったのではないだろうか。あまりにも、人の心を逆なでするような言動が社会生活を脅かす。少なくとも、日本の検察はそういう風に感じたから、彼を罪に問おうとしたのだろうし、そういう社会生活のルールを守らなかった人間としてスケープゴート(いけにえ)にしたのだろうと思う。
私は、私自身お金をまったく追ってこなかったからこそ(今でもお金にはまったく頓着がない)、今でも第一線でメジャーの仕事をし続けられるのではないかと思っている。人間にとって人間以上の財産があるのだろうか。本気で私はそう思っている。

今日は、自宅で数人レッスンをつけた後、会議。いやはや、仕事はとてつもなく多いのだなということが日を追うにつれてわかってくる。またいろんな人のお世話にならなくては(こんな時も助けてくれる仲間を持っていることがどれだけありがたいことかと思う)。

雑誌「毎日が発見」のためのCD評の原稿を書く。今月の目玉CDは、ソプラノのルネ・フレミングが歌うジャズのCD。彼女は、今や世界中のオペラファンを虜にしているプリマドンナの一人。その彼女が歌うジャズを聞いて正直驚いた。これほど「本物の音楽」を表現できる人は珍しい。まさしく極上のワインを飲んでいるような嬉しさだ。普通、クラシックの人がジャズを歌うとまったく聞けないことが多いのだが(まったくジャズになっていないから)、彼女のジャズは本物のジャズだし、ある意味、ジャズもクラシックも超越した「本物の音楽」だとも言える。『Haunted Heart』というタイトルのCD。私のここ数年のヒットCDの一つだ。

同じく、雑誌『ザ・フルート』の連載の最後の原稿を入れる(書き上げて渡したという意味。それぐらいわかるか?)。私は、あまり音楽専門誌に原稿を書かない人なので、今回の『ザ・フルート』の原稿は、ある意味、書いていてとても面白かった。いつも、私の読者は一般大衆だと思っていたので、こういう専門誌の読者が何を望んでいるのかがイマイチよくわからなかった。きっと、楽器の技術的なことを知りたがっているのだろうけど、それを雑誌に求めるのは間違っているような気がする。雑誌は、あくまで雑誌であって、世の中の息抜きのような存在なのだろうと思う。教科書や教則本のような真剣さで読むようなモノではないと思うのだが。どうなのだろう?

今日のフルフルの

2006-01-25 00:32:57 | Weblog
リハーサルにエンジニアの冨田くんが顔を出す。
彼には、フルフルのHPのデザインを頼んでいることもあり、リハーサルをのぞいてくれと頼んであった。本当は映像ディレクターの深田さんも来る予定だったが、若干前の仕事が押して来れなくなってしまったようだ。
今日は、イメージ通りの服装を着ての振り付けの練習だったので、深田氏に見てもらいたかったのだが、まあしょうがない。いずれは見てもらわなければならないのだから。
今日は、午前中は鈴木氏、午後には遠藤氏と来客の多いリハだったが、かなり充実していたと思う。きっと、みんなも私のやろうとしているステージの方向性が理解できるようになってきたのではないだろうか。

私が理想としているステージは、宝塚やブロードウェイの舞台。
それが例えクラシックのコンサートであっても、舞台の上は異空間。日常から懸け離れた非現実的な空間を演出していくのが、そこに立つ人の役目。
舞台に書かれた大きなお月さまや太陽を作り物だと知りながらそれを「お月さま」や「太陽」と理解して舞台に感情移入するのが芝居。音楽だって、自然音とは懸け離れた楽器の音にあるメッセージを聞きながら、人々は非現実の世界に夢を見る。
舞台は非現実だからこそ「何でもあり」の夢空間。ある意味、「ショーほど素敵な商売はない」のだ。
今いるフルフルのメンバーにも、この「ショーほど素敵な商売はない」を早く実感させてあげたいと思う。

横浜の

2006-01-22 22:02:07 | Weblog
寺田倉庫までダンスを見に行く。
馬車道から倉庫までに見える「みなとみらい」の情景も、行く手に広がる大きな風景も「さすが横浜」という感じ。
すぐそばの山下公園から中華街にかけての建物は、そのまま歴史的な建造物ばかり。そこをただ歩いているだけで、東京を歩いている雰囲気とはまったく違う異国情緒のようなモノが感じられて嬉しくなる。
横浜に来るたびに、「ここにはもっともっと来たい」と思うのだが、今日のように用事でもなければなかなかそう簡単に来れる所ではない。何か今日はオノボリさんにでもなったような気分で、横浜の写真を携帯で撮りまくってしまった(ハハハハ)。

肝心のダンスは、「うん、この人のダンス、私はかなり好きかも」と思った。
ダンスの内容を口で説明するのは、音楽の内容を説明するよりはるかに難しいのでやめておくが、はっきり言うと、かなりモダン。ちょっと前衛(あまり前衛ということばを強調すると、全身白塗りのダンスを想像されると困るので)だが、身体のラインをかなりキレイに強調する人なので、それがけっこう気にいった。
今度、ゆっくり彼女と会って、話しが折り合えば一緒にコンサートをやろうという話しになるだろうと思う(私としては、そのつもりで今日見学に行ったのだから)。
以前からダンスとコラボレーションしたいという夢を持っていたのだが、なかなかいいダンサーが目の前に現れなかったので、今日のステージを見れてけっこうよかったかなと思っている。

ダンス(バレエも含めて)は、私にとって最高の表現アートだ。私自身ができない分、このアートに対する私の憧れは強い。
光と音とダンス。この3つがコラボレートするステージが私にとって理想の舞台だ。
そこに芝居が入るとミュージカルのようなモノになってしまうのだが、私は、この3つだけで成立する舞台の方がどちらかというとより抽象的で好きだ。
ことばが入ると急に「説明」になってしまうので、人間のイマジネーションが突然損なわれてしまうような気がするからだ。

光と音とダンス。
今日の舞台もこの3つがただそこに無造作に置かれていただけだった。
(だからヨカッタのかもしれない)

朝から

2006-01-22 00:16:52 | Weblog
雪(やはり天気予報通りだった)。
雪景色というのは、家の中から眺める分にはとってもきれいで風情があっていいのだが、外出するとなると話しは別。
歩いても歩きにくいし、ましてや車となれば、運転しにくいことこの上ない。なので、外出はすべて電車にする。
食事のために渋谷に行ったついでにタワーレコードで幾つかCDを手にいれる。レコード・メーカーから送られてくるサンプル盤ではなく、自分で気にいったモノもいつも大量に購入する。
クラシック売り場で一つ目についたのが、YUMIというフルーティストのCD。
先日送られてきたソニーからのプロモーション用キャッチコピーには「フルートの萌えキャラ登場」となっていた。確かに、モロそういう作りのジャケ写だ。真っ白いワンピにフルートを軽く肩にかけ、足を膝で折って両足を両側に広げる、例の萌えキャラ独特のポーズ(ちょうど小倉優子のような感じ)。
私はこういうポーズを見ると思いっきりそういうヤツの首でも締めたくなってくる(っちゅうか吐き気がしてくる)。
私は、とにかくかわいいアニメ声とかぶりっこのポーズとかが大嫌いなのだ。
まあ、こういう萌えキャラには間違ってもヴァイオリンは持たせないだろうなと思う。優しい音色のフルートに萌えキャラ。レコード会社の人間が安易に考えそうなことだ(芸大のまだ学生だという彼女、音もいいし、そこそこテクあるのに、こんな売り方でいいのだろうか?)。

夜は、久しぶりに杉山清貴さんのライブを聞きに中野サンプラザに行く。あいにくの雪なので、入りを心配したが、満員でひと安心(私が安心してどうすんじゃい)。
3時間を歌いっぱなしのステージだ。メチャクチャ体力あるなと思い、終演後楽屋で彼にそう言うと、「いやいや、まだまだオレなんか。小田(和正)さんなんか58であれだよ。あそこを目指すために体力作りですよ」ときた。
うん、やっぱ音楽は体力勝負だと思う。私も、毎日の練習に粘りがなくなってきたのがよくわかるので、練習に粘りをつけるために、ワザと体力を使う曲ばかり意図的に練習するようにしている。
さすがは、杉山さんだと思った。
夏前に、伊豆で飲みましょうよと言って別れた。

私は

2006-01-21 00:31:52 | Weblog
音楽評論家ではないけれど、音楽関連のモノを書く仕事はたくさんしているので、ほとんど毎日のようにレコード会社やプロモーションの会社、事務所からCDやコンサートの案内がたくさん送られて来る。今も、スウェーデンの歌手、スス・フォン・アーンという人のサンプルCDを聞いている。
かなり上手な人。声もいい。
昔、オランダにアン・バートンというかなりいい雰囲気のジャズ・シンガーがいたが(彼女は大分前に亡くなっている)、北欧というはけっこうジャズの盛んなところだ(特にオランダ)。でも、私は個人的にはこのススという人をあまりジャズということばではくくりたくはないと思った。
宣伝用の資料はこの人のことを盛んにジャズ歌手という表現でくくろうとしている(そこに書かれている音楽評論家の先生の推薦文では、あのノラ・ジョーンズまでジャズの世界に無理矢理ひきこもうとしているフシさえある)。
まあ、このススという人の歌、確かにジャズには違いないんだろうけど、私は、ジャズということばがあまり好きではない。いつまでたっても狭い意味での「ジャズ」という使い方しかされないうちは、ジャズという符号は負の符号でしかないような気がするのだが....。

まあ、そんなことはいいとしても、今日仕事で久しぶりに浅草に行き、例のウンコビルをまじまじと眺めてきた。例のビール会社の屋上にある金色の巨大なオブジェ(きっとアレはビールの泡の形をイメージしたオブジェなんだろうけど)は、いつ見ても、どう見てもウンコにしか見えない。
でも、何か不思議とほのぼのとしてくるオブジェでけっしてキライではない。すっかり浅草のシンボルとして定着している。

浅草からの帰りの電車の中、弟子の一人からのメール。曰く「父が浮気をしている夢を見ました」(おいおい、よりによってそんな変な夢を見るなよ)「でも、父が相手の女に一方的に利用されていることがわかったので、その女の横っ面思いっきりひっぱたいてやりました」(まあまあ、君の気持ちもわかるが、殴るのは君ではなくお父さんじゃないのかナ?)。
私はとってもいい弟子をたくさん持っているようだ(笑)。

明日は雪らしいが(昨日もそんなことを言っていたが)、個人的にはあまり歓迎すべき天気ではない。一日中家の中にこもっているのなら雪も悪くはないが、出かけるとなると話しは別だ。東京の雪はいつも最悪だ。

最近、やっと

2006-01-20 01:05:55 | Weblog
日記が習慣になってきたので、なるべく間をあけずに書こうと思っていても、本当に忙しくて書くヒマがない。
今日も、キッザニアのメキシコの社長ハビエルと重要なテーマについてミーティングした後、全日空ホテルでキッザニアのパーティ(たくさんのクライアントさんが来ていて、盛大なパーティ)。
その後、ヘグムのコッピョルさんとアルパの上松美香さんのライブに行く(まあ、ここでは、コッピョルさんと上松さんが若い女性なので、少し和んだ)。
コッピョルさんは前より大分うまくなったような気がする(というより、音楽的に深みが出てきたということかナ?)。
上松さんも、小さいところでのライブはすごくいい(いつも大きなコンサートホールで演奏している人だから、余計に細部まで聞こえて面白かった)。どちらも若いアーティストだけにどんどん大きくなっていくんだろうナ...。

とまあ、これだけでも大変なのに、帰ってきてからは雑誌の原稿書き。プハ~(息をする音ネ。ハハハハ)。
まあ、こんな感じの毎日です。
だからネ、こういう風にここにこうやって原稿書く時間を作るだけでもいかに大変かわかりますでしょうか?

とにかく、明日も頑張ろう(明日は、東京は雪らしいけど...)。

今日は

2006-01-16 00:05:30 | Weblog
私の誕生日なのだが、別に「だから何?」という感じでキレイで爽やかなな一日を送る(最近、キレイな日という表現がちょっと気にいっている)。

夜、新宿のシアターアプルに『ウーエン・イ・ウースト』という芝居(?)見に行く。でも、見終わった後、これを芝居というのは適切ではないナと思った。事前に、招待してくれたアミューズの人にどんなモノなんですか?と尋ねても、「ちょっと説明しずらいので、とにかく見てください」と言うだけ。しょうがないので、まったく前知識なく行ったけれど、劇場に入って驚いた。昨日のうめ吉とは客層が大違い。昨日は40代から50代が圧倒的に多い客層だったが、今日はほとんどが十代、しかも若い方の十代。
うん、なんで?と思ったけれども、見始めて納得。基本的に、ヒップホップ・ミュージカルのような作り。原作はデンマークの人なので、もっとエスニックなものかと思ったが、これはかなり現代的だし、ほとんどがダンス・パフォーマンス。ブレイクダンスがすべての基本だった。
そして、かなり面白い!と思った。
単なる芝居よりも、ダンスや歌がある方が芝居ははるかに面白い。ミュージカルやオペラの楽しさと同じレベルの楽しさがこのヒップホップ・ミュージカルにもあった。

見ながら、いろんなことを考えた。舞台で使われた衣裳や着ぐるみなどを見て、キッザニアでのパレードのことを考え、ダンスパフォーマンスを見て、フルフルのライブ・ステージの演出のことなどをか考えていた。そんなことを同行した女性に言うと、「へえ、そんなこと考えていたんですか?私はただ素敵だなと思ってみてましたが」という返事が返ってきた。
まあネ、これはしょうがないことだと自分自身思う。映画を見ても、舞台を見ても、コンサートに行っても、常にプロデューサー的な視点で見てしまうクセがついているのは、ある意味習い性なんだろうナと思っている(それがいいか悪いかは別にして)。

うめ吉の

2006-01-15 00:46:49 | Weblog
ライブを見に、原宿のBLUE JAY WAYに行く。
雑誌『毎日が発見』で彼女のCDを紹介したこともあり、ライブ演奏がどんなモノかを見にいった。
昨年の暮れには彼女が出演する新宿の末広亭にも行って、本人とも話しをさせてもらったが、今日彼女のステージを見て、彼女を一度プロデュースしてみたいと本気で思うようになった。
彼女のことをまだ知らない人も多いし、彼女がやっている都々逸や端歌などの芸(音楽)がどんなモノかを知らない人も多い。本来は、これらは伝統芸に属し、彼女の職業名は俗曲師という。俗曲とは、能と雅楽以外の日本の音楽すべてを指すことば。要するに、能や雅楽などの特権階級のための音楽以外は、すべて俗なモノなのだ。特に、彼女が歌う都々逸や端歌の類いは、寄席で落語と落語の間の場つなぎ芸みたいなところさえある。
そんな彼女がジャズ系のミュージシャンやことぶきシスターズという女性4人のダンサーズ(といってもほとんどが和の振り付けだが)をしたがえてやったライブが今日のライブというわけだ。
彼女自身もMCでコメントしていたように、昔の日本の音楽業界では、三味線とジャズのフルバンドが共演するのはごくごく当たり前。エンタテインメントの世界は、ほとんどインド映画ノリに近かった。歌も踊りもまったく無国籍。時代劇でもお姫さまがジャズバンドのバックで歌を歌い踊りを踊る。今では考えられないような猥雑なパワーが日本の音楽にはあったのだが、現在の音楽はあまりにも大人しい。
もっと「ウソ~!」みたいな展開があってもいいのではないかといつも思っている。
何とかしよう....。

ここのところ、連日キッザニア関連の仕事で忙しく動いているが、とても楽しい。つくづく、私は子供が好きなのだなと思う。前のNHKの子供番組の仕事や現在の『ニャンちゅう』の仕事など、いつも私には子供関連の大事な仕事がやってくる。底抜けに子供が好きな自分を発見している毎日だ。

昨日話していた

2006-01-12 02:14:50 | Weblog
アルパの女性とは違うのだけれども、今日も雑誌の仕事でアルパ奏者の上松美香さんをインタビュー取材した。
彼女とは今日が初対面だったけれども、以前から彼女のバックの仕事をしているギターの木下さんという人と一緒のライブを何回もしている関係で、上松さんの話しは何度も聞かされていたせいか、初対面のような気がしない。加えて、昨日も彼女をよく知るスタジオのオーナーとこの取材について話しをしたばかりで、しばしインタビュー前にそんな話しで盛り上がった。

正直言って、なんていい娘なんだろうというのが今日の印象。
ルックス的にも申し分なくかわいい娘だし、人間的にも自分自身強調するぐらいポジティブで明るい性格の娘だ。彼女の登場をきっかけに、日本で一気にアルパ人口が増えたのもわかる気がする。
彼女のお母さんが経営するアルパ教室の生徒さんは700人だと上松さんは教えてくれた(彼女のアルパの先生はお母さんだ)。ただ、一口に700人と言っても、これはかなりの数だ。私の弟子は10人ちょっと。時間的にこれ以上教えるのは私としてはもう無理だと思っているのに、700人(ワオ~!)。
もちろん、一人で全部教えるのではないだろうし、ひょっとしたらグループレッスンかもしれない。とは言っても700人というのはすごい数だ。

今でも知名度もファンも多い上松さんだが、今年はもっとブレイクしそうな気がする。

音楽評論も

2006-01-10 21:27:15 | Weblog
仕事の一部にしているので、あまりこういうところでおおっぴらにアーティストやミュージシャンの悪口なんかは言えないのだけれども、つい2日前に聞いたコンサートのベテラン・ミュージシャンの男女二人はなんだかナと思いました(あえて、ホントの楽器の名前は伏せてありますが、見る人が見れわかっちゃうんけどネ)。
主役は若い女の子。アルパという小さなハープ奏者でまだ15歳。才能もあって、これから将来が楽しみという子です。まあ、だからそういう子をベテラン・ミュージシャンがサポートしようというのは当然の考え方としてわかるんだけど、その人選をあやまるとエラいことになりますネ。
大体において、ベテランっていう人たちは、それなりに自信があるから、いい形で出れば新人をうまくサポートしてわからないようにひきたててあげることができる(はずなんだ)けど、悪くすると、若い子なんかそっちのけで、全部自分の舞台にしちゃうような人もいるのですよネ。
今回はそのケースに近い。若い子をサポートしてあげるどころか、いつもの自分たちのノリに「ついてらっしゃい」的なノリだし、実際、演奏もあまりうまくない(でも、多分、若いその子よりも自分たちの方がうまいつもりでいる)。おいおい、今日の主役は誰じゃいナ?
まあ、こんなことを言っても具体的なアーティストとかを言わなきゃわからないじゃないかと思うでしょうが、何となく私の言わんとしていることはおわかりいただけるのじゃないでしょうか?
年だけくってるベテランは、はっきり言ってダメです。
去年は、団塊の世代のオヤジ二人に仕事でえらい目にあわされたので(しかも、日本に名だたるエンタテインメント業界2社のオヤジたちです)、けっこう私は来ています。ホント、あの世代はヤバいです。

今日の昼前

2006-01-09 23:42:27 | Weblog
レコーディングに出かけようと駐車場に向かう途中、ネコらしき泣き声が聞こえてきて「どこからあの声はするのだろう?」と辺りを見渡せば、車の往来の激しい道路のまん中に子猫がうづくまって泣いているではないか(わあ、大変!)。
子猫で車の存在をまだ理解できていなかったのだろう。道路に飛び出したはいいが、戻るに戻れない。咄嗟に道路に私ともう一人、向こう側からも男の子が同時に飛び出して助けようとした。それに気づいたのか、私たちから逃げるように車のスキを見てネコも向こう側に無事駆け抜けていった。その瞬間、歩道にいた人たちから「ああ、ヨカッタ」の声。
でもネ、気がついてたんなら、自分たちが先に助けにいきなさいよとツッコミたくなったけど、とにかくコネコが無事だったのでホッとした。

まあ、それで気をよくして、久しぶりのNHKでのレコーディングに出かけた。
子供たちに大人気の番組『ニャンちゅうワールド放送局』のCDを東芝EMIから出すためのCD用のレコーディング(私が音楽を担当している番組)。
オネエさんの菊池美香ちゃんにも久しぶりに会ったけど、ずいぶん大人っぽくなっていた(彼女は年のわりにはすごく芸歴の長い子。なにしろ、ミュージカルの『アニー』がデビューなのだから)

今回のレコーディングは、歌入れだけだけど、すべてが声優、タレントさんだけなので、超早いレコーディングだ(5時間で6、7曲も歌を入れる)。ふつうのアーティストはああは行かない(というか、アリエナイ!)。ある意味、声優さんというのはスタジオ・ミュージシャン的な職業なのだろう。自分の個性を出すというよりも、制作サイドの意図通りの素材をどれだけ早くどれだけ正確に提供できるか、それが生命みたいなところがある。その意味では、彼らもプロ中のプロだ(プロにもいろんなプロがあるけれど...ネ)。

考えてみると

2006-01-05 15:12:38 | Weblog
これまでまったくTVのない生活を何年も経験していることになる。
二十代の頃もTVをまったく置かない生活を数年送っているし、アメリカでもTVが生活の中に入りこんできたのは行って数年たってからだ。アメリカから帰ってきてからも数年はTVなしで生活していた。
ひょっとしたら私はTV嫌い?...
まあ、そんなことはないだろう。あればかなり見る人間なので、意図的に置かない生活をしているだけだ。
ネットやパソコン、ゲームの前にいることの多い、今の若い世代の人たちも意図的ではないにせよTVを見る時間は極端に減っているに違いない。
TVもほんの一つの選択肢にしか過ぎない時代はきっと健全なのだろうと思う。芸能人の生活保護のためにやっているとしか思えないような番組を朝から夜まで垂れ流す企業に明るい未来はないと思う(だからこそ、ITに乗っ取られそうになるのだと思うし、このままでは本気でTV局に未来はないと思う)。

世の中の人より若干遅いが明日が仕事始め。とはいっても、自宅でやる仕事も多いので、どこからが仕事でどこまでが遊びかの区別のつかないのが私の仕事の特色。まあ、仕事は楽しいから仕事なのだと思っているので、遊びか仕事かなんてのはどっちでもいいのですけどネ...。