みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

キッチンライブ

2017-09-16 09:45:38 | Weblog

7年ぶりに「キッチンライブ」を、今月28日に赤坂ノベンバーイレブンスでやる。 

別にこのタイトル(キッチンライブ)を登録商標したわけではないが(以前「登録しろ」と勧めてくれた人は何人もいた)、知らない人には「それ、な〜に?」だろう。

簡単に言うと、私が自分で考えたオリジナルレシピのコース料理(サイド3品、メイン1品、そしてスイーツ)を自分で調理してお客様にお出して、食べ終わった頃(というかデザートタイムぐらい)から演奏を始めるという、かなり「忙しいライブ」スタイルだ(笑)。

自虐的に(笑)マークを入れたけど、仕込みして調理して演奏して、と本人がどれだけ大変かは「やってみないとわからない」(ハハハ、当たり前か)。

もちろん、私一人で調理するわけではなく(何十人分もの調理、私一人でできるわけがない)、厨房には私やお店のシェフなど私を含めて3人がかりの調理だ。

でも、この「キッチンライブ」の準備は、本番当日よりもその前が面白い。

このライブスタイルを7年前に休止するまでは(この年数が正しいかどうかちょっとアヤシイ)、東京の杉並に住んでいた。

お店のある赤坂見附まで地下鉄で一本。

それほどの距離ではなかった。

だから、本番の前に私がスイーツまで含めて全ての料理のサンプルをお店に作って持っていくことは造作なかった。

で、その料理をスタッフが数人で味見をしてもらう。

ここで一番肝心なのが店のシェフに食べてもらうこと。

毎回、フロアマネージャーやフロアスタッフなど、4、5人が味見でいろいろ注文をつける。

「うん、これは、まだ素材の味が生かしきれていないかも?」あるいは「もうちょっと味がハッキリしていた方が良いのでは?まだボヤけているような…」といった、まるで『美味しんぼ』の中で味にウルサイ人たちがアレコレ注文をつける時のようなことばがボンボン飛び交う(ハハハ)。

でも、この「試食会」が、ある意味このキッチンライブの一番重要な部分かもしれない。

私がイメージした料理のイメージを具体的な「味」としてプロのシェフが食べると、シェフは、私の「味のイメージ」をすぐに理解する(それができなければプロではない)。

この時点で料理は完成したも同然。

後は、私が本番当日最後に「はい、この味で OKです」とシェフに(えらそうに)OKを出せば良いだけ(プロの調理人にアマチュアの私がこんなことばを吐けるチャンスなって他では絶対にない)。

料理も音楽も「イメージがすべて」という所以だ。

この「キッチンライブ」がスタートしたのは17年前の2000年。

お店でこの店のオーナーである阿木燿子さんと「料理談義」をしていた時のこと(どんなシチュエーションだったかまったく思い出せないが)。

阿木さんが突然「みつとみさん、そんなに料理お好きなら、この厨房使って良いわよ」といきなり厨房に引き入れてくれた。

「え?ホントですか?」と私が本気で喜んだのは言うまでもない。

小さい頃から料理好きで一時は本気で料理人を目指していた自分の夢がこんな形でかなうとは夢にも思っていなかった。

阿木さんとの出会いがなかったら、この「キッチンライブ」が実現することもなかっただろうし、それを今回7年ぶりに復活させるチャンスもなかったはずだ。

今回は、これまで10年近くでかなりたまったオリジナルレシピの中から現在のシェフの土居さんと話し合って決めたメニューだ。

材料の都合とかで前日急にメニューが変わる可能性もあるのでメニューは今明かさないが、味は絶対満足の保証つき。

演奏も、それこそ10年ぶりぐらいにギターのチエイさんとも共演することができる。

彼は、彼が学生の頃から私のライブで共演していただいてきたが、彼の得意とするスパニッシュ音楽(私自身はフラメンコを演奏したことがないのでこんな曖昧な表現でごめんなさい)やタンゴ、アルゼンチンフォルクローレなどを演奏できるのがすごく楽しみ(彼は、ここ数年フラメンコギタリストの沖仁さんと共演することが多い)。

ピアノの石田みどりさんとは、彼女の最も得意とするいわゆるスタンダードナンバーを中心に演奏したいと思っている。

もちろん、3人での共演レパートリーも用意している(この辺は、ピアソラナンバーが中心かナ....)。

ということで、演奏も料理もかなり贅沢感満載(なのに、お値段の方はかなりお得感満載)。

もしこのキッチンライブ、ご興味がある方がいらっしゃったらまずは下記リンク先の情報をご覧ください。

まだお席が残っていましたら、ぜひとも実際にその味と演奏のお得感にウソいつわりのないことをお確かめいただければと思う。

http://www1.linkclub.or.jp/~flute/live_kitchen_revival.html


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