というよりは、「誰がネコの首に鈴をつけるのか?」といった話。
私は、自宅にTVを持っていないのでTVを見る機会というのは東京に滞在する時に常宿にしている家での話になってしまうのだが、その数少ないテレビ鑑賞のタイミングでもこれまで何回見たことかわからないほどの頻度で見るCMがある。
パチンコ屋さんのCMで日本の有名なポップスの女性歌手W氏が歌っているCM。彼女のリードで他の人たちもつられて一緒に歌っていくといった設定なのだが、問題はその彼女の歌唱。紅白でもトリを歌うような人なのだからご自分では歌唱に相当の自信がおありだろうが、その放映されているCMでの彼女の音程は明らかにハズれている。これはきっと私だけでなく誰しもが感じているに違いない。
先日もある人から指摘された。
その方ははっきりと「あれは気持ち悪い」と断言された。
その点に関しては私も同感だ。
この歌唱の主である有名なW氏は、芸能界では相当高い地位の持ち主であるがゆえに、きっとあのCMの歌のレコーディングでディレクター氏は「ダメ」を出せなかったに違いない。
通常のレコーディングであれば、例えそれがCMなどの録音であってもスポンサー、広告代理店、ディレクターなど「ダメ」を出す人たちはまわりにたくさんいる。
きっとあのCMの場合も周りに相当の人たちがいたはずなのだろうが、結果的に誰も「ダメ」を出さなかった。だから、あのCMがオンエアされている。
このことをご本人はどう思われているのだろう?
あの音程で「うん、いい」と納得されたのであれば、もはや歌手とは言えないだろう。
でも、誰もネコの首に鈴はつけられない。
かくして「ハダカの王様」は今日も日本の芸能界の宮殿を闊歩して歩くことになるのだろうが、こういう状況というのはご本人にとってもきっと恥ずかしいことだろうし、日本の音楽芸能界が「この程度」という風に見られるだけで日本にとってもあまり良いこととは言えない。
たかだ音程の問題というなかれ。
これは、日本の音楽芸能(ひいてはアート、エンタテインメント全体)の根本的構造に関わる問題なのですから。
私は、自宅にTVを持っていないのでTVを見る機会というのは東京に滞在する時に常宿にしている家での話になってしまうのだが、その数少ないテレビ鑑賞のタイミングでもこれまで何回見たことかわからないほどの頻度で見るCMがある。
パチンコ屋さんのCMで日本の有名なポップスの女性歌手W氏が歌っているCM。彼女のリードで他の人たちもつられて一緒に歌っていくといった設定なのだが、問題はその彼女の歌唱。紅白でもトリを歌うような人なのだからご自分では歌唱に相当の自信がおありだろうが、その放映されているCMでの彼女の音程は明らかにハズれている。これはきっと私だけでなく誰しもが感じているに違いない。
先日もある人から指摘された。
その方ははっきりと「あれは気持ち悪い」と断言された。
その点に関しては私も同感だ。
この歌唱の主である有名なW氏は、芸能界では相当高い地位の持ち主であるがゆえに、きっとあのCMの歌のレコーディングでディレクター氏は「ダメ」を出せなかったに違いない。
通常のレコーディングであれば、例えそれがCMなどの録音であってもスポンサー、広告代理店、ディレクターなど「ダメ」を出す人たちはまわりにたくさんいる。
きっとあのCMの場合も周りに相当の人たちがいたはずなのだろうが、結果的に誰も「ダメ」を出さなかった。だから、あのCMがオンエアされている。
このことをご本人はどう思われているのだろう?
あの音程で「うん、いい」と納得されたのであれば、もはや歌手とは言えないだろう。
でも、誰もネコの首に鈴はつけられない。
かくして「ハダカの王様」は今日も日本の芸能界の宮殿を闊歩して歩くことになるのだろうが、こういう状況というのはご本人にとってもきっと恥ずかしいことだろうし、日本の音楽芸能界が「この程度」という風に見られるだけで日本にとってもあまり良いこととは言えない。
たかだ音程の問題というなかれ。
これは、日本の音楽芸能(ひいてはアート、エンタテインメント全体)の根本的構造に関わる問題なのですから。