キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

「バスカヴィルのハウンド」和訳 20

2016年02月17日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
ここ、セリフだけ見るとちょっと訳しにくいところ多いですね。
ドラマの進行に沿わないと・・・。
とりあえずテキストだけ見て訳してるのですが、もう一度ドラマを見返して書き直すと思います。



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




DEWERS HOLLOW
HK:I’m so sorry, Dad. (COCKING GUN)
ごめんなさい。お父さん。
(銃を撃とうとする)

COCKING GUN:というのは正確には銃の安全装置を外して発射の準備をすることのようですね。辞書には「打ち金を起こす」とありました。

SH:No, Henry, no! No!
ダメだ、ヘンリー、やめろ!


HK:Get back. Get away from me!
来るな!近寄らないでくれ!


JW:Easy, Henry. Easy. Just relax.
大丈夫だ、ヘンリー、大丈夫、落ち着いて。


HK:I know what I am. I know what I tried to do!
僕は自分が何者かわかってる。自分が何をしようとしているかも!


JW:Just put the gun down. It’s OK.
銃を置くんだ。大丈夫だから。


HK:No, no! I know what I am!
ダメだ!自分が何者かわかってるんだ!

※I know what I am っていうのは「自分はまともだ。正気だ。」というようなニュアンスでしょうかね?


SH:Yes. I’m sure you do, Henry. It’s all been explained to you, hasn’t it? Explained very carefully.

そうだな。君がそうだと思ってるよ。全て説明がつくからな、そうだろ?細かいところまで説明がつく。


HK:What?
何のこと?


SH:Someone needed to keep you quiet. Needed to keep you as a child, to reassert the dream that you’d both clung on to because you had started to remember. Remember now, Henry. You’ve got to remember what happened here when you were a little boy.
誰かが君に沈黙を守らせたかった。子供みたいにね、もう一度主張してもらうために、あの夢を、君たち二人ともが取りすがってきたあの夢をね。なぜなら、君が思い出し始めていたから。思い出せ、ヘンリー。思い出さなきゃいけない、ここで何が起きたのか、君が子供だった頃に。


reassert:〈権利・要求などを〉再び主張する
clig on:取りすがる


ん?bothって誰だ?
もうシャーロックは謎解きを始めてるのかな?ヘンリーと犯人が二人ともそれで良しとしていた「夢」=化け物犬にお父さんが殺されたということ?



HK:I thought it had got my dad. The Hound. I thought… Oh, Jesus! I don’t know any more! I don’t!
奴はぼくの父さんを獲物にしたと思う。ハウンドだ。僕は…ああ神様、これ以上はわからない。わからないんだ!

(と銃口をくわえようとする)

JW:No, Henry! Henry!
よせ、ヘンリー!ヘンリー!



SH:Henry, remember, “Liberty, In.” Two words. Two words a frightened little boy saw here 20 years ago. You started to piece things together, remember what really happened here that night. It wasn’t an animal, was it, Henry? Not a monster. A man. You couldn’t cope. You were just a child. So you rationalised it into something very different. And you started to remember, so you had to be stopped. Driven out of your mind so that no one would believe a word that you said.
ヘンリー、思い出せ。「リバティー、イン」二つの単語。小さな男の子が二十年前にここで見て怖がった二つの単語だ。君はこれらをつなぎ合わせ始めていた。あの夜に本当に起きたことを思い出すんだ。それは動物じゃなかった。そうだっただろ?ヘンリー。怪物じゃない、人間だ。君はうまく対処できなかった。ほんの子供だったんだ。そこで、君はそのことをまるで違うものに作り変えてしまった。そして、君が今思い出そうとして、だから君は止められなければならなかった。君の精神を狂わせて、そうすれば、君の言うことなど誰も信じなくなるからね。

piece:つなぎ合わせる
cope:うまく対処する
rationalise:合理化する。不合理なものを取り除く


GL:Sherlock!
シャーロック!


JW:OK. It’s OK, mate.
だいじょうぶだ。だいじょうぶだから。


HK:But we saw it. The Hound. Last night. We did!
でも僕たちは見た。ハウンドを。昨夜。僕たちは見たんだ!



SH:There was a dog, Henry. Leaving footprints, scaring witnesses. But it was nothing more than an ordinary dog. We both saw it. Saw it as our drugged minds wanted us to see it. Fear and stimulus. That’s how it works. But there never was any monster.
それは犬だったんだよ、ヘンリー。足跡を残して、目撃者を怖がらせたが、しかし、それは普通の犬以上のものではなかった。僕ら二人が見たのもそれだ。ドラッグで狂わされた精神が見せたいと思ったものを見たんだ。恐怖と刺激。なんと素晴らしい効果だ。でもモンスターなんてものはいなかったんだ。



(HOWLING)
JW:Sherlock?
(遠吠え)
シャーロック?


HK:No! No, no, no, no, no!
いやだいやだいやだいやだ!


SH:Henry.
ヘンリー


JW:Sherlock.
シャーロック


HK:No, no, no, no, no!
いやだいやだいやだいやだ!



SH:Henry?
ヘンリー?



JW:Are you seeing this? He is not drugged, Sherlock. So what’s that? What is it!
見てるか?彼は薬を盛られていないんだぞ、シャーロック。じゃあ、あれは何なんだ?なんなんだ?



SH:All right! It’s still here! But it’s just a dog, Henry. It’s nothing more than a ordinary dog!
わかったぞ!まだここに残っているんだな。でもそれはただの犬だぞ、ヘンリー。普通の犬に過ぎないんだ!


GL:My God! Oh, Christ!
ああ、神様~!!



SH:No! No! It’s not you. It’s not you! The fog.
ちがう!ちが!お前じゃない、お前じゃない!霧だ。
(モリアティーの幻影を見るシャーロック)


JW:What?
何だって?


SH:It’s the fog! The drug, it’s in the fog! Aerosol dispersant, that’s what it said on those records. Project H.O.U.N.D. It’s the fog. A chemical minefield.
霧だよ!薬のこと、霧の中に含まれているんだ!


FRANKLAND: For God’s sake, kill it! Kill it!

殺せ!殺せ!

※ここの For God’s sake はどういう感じかな?
 やっちまえ! とか?



SH:Look at it, Henry.
見ろ、ヘンリー



HK:No, no, no.
いやだ、いやだ


SH:Come on, look at it!
ほら!見るんだ!


HK:It’s just… You bastard. You bastard! Twenty years! Twenty years of my life making no sense. Why didn’t you just kill me?
それは・・あんたなのか!この野郎!20年だぞ!20年も僕の人生をめちゃくちゃなものにしてくれた。なぜ僕を殺さなかったんだ。



SH:Because dead men get listened to. He needed to do more than kill you. He had to discredit every word you ever said about your father. And he had the means right at his feet. A chemical minefield! Pressure pads in the ground, dosing you up every time that you came back here. Murder weapon, scene of the crime, all at once. Oh, this case, Henry! Thank you, it’s been brilliant.

なぜなら、死んだ者は話を聞いてもらえるから。彼は君を殺す以上のことをする必要があった。彼は、君がお父さんについてこれまで話した全ての言葉の信用を汚す必要があった。そして彼には手近にその手段があった。化学的地雷原だ!地中に圧力パッドを仕組んでおいて、君が毎回ここへ来るたび薬を吸わせていた。殺人兵器、犯罪現場だ、一度気にきた!ああ、この事件は、ヘンリー!ありがとう。素晴らしい事件だ!


means:手段


dead men get listened to って?
つながる文章との関係で、死人に口なしの逆で死んだ人間の言うことは通りやすいので、殺さずにその発言を誰も信じないようにするということかなと思ったのですが、どうかな?
このくだりは、カッサンドラを思い出しますね。今後この人の言うことを誰も信じないようにする・・・って。



JW:Sherlock.
シャーロック

SH:What?
なんだ?

JW:Timing.
タイミング。


SH:Not good?
よくなかった?


HK:No, no, it’s OK. It’s fine, because this means… This means that my dad was right. He’d found something out, hadn’t he? And that’s why you killed him, because he was right! And he’s found you right in the middle of an experiment.
いや、いや、それでいいんだ。いいんだよ。なぜなら、つまり、これって・・お父さんが正しかったってことだから。お父さんは何かを見つけ出してたんだ。そうだよね?だから、あんたはお父さんを殺したんだろ?お父さんが正しかったからだ!お父さんは、あんたがまだ実験を続けていることに気がついたんだ。


(GROWLING) (GUN SHOTS)
SH:Frankland! Frankland!
(犬の吠える声)(銃声)
フランクランド!フランクランド!


JW:Keep running.
走り続けろ!

FRANKLAND: Keep back!
下がれ!


SH:It’s no use, Frankland!
無駄だ、フランクランド!

FRANKLAND: Come on. (MINE BEEPING)
頼む。(地雷の警告音)



最後のフランクランドの Come on も画面を見直してみないと、判断に迷います。
見直してから、かき直すかも。


そして次回いよいよバスカヴィル最終回です。

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