高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

畑作入門一歩前 その29 

2017-07-10 09:00:00 | 連載
小幡 尚

 耕していない空き地でかぼちゃを育てる試みは失敗に終わりました。播いた種のうちの数本は発芽しましたが、
雑草の勢いに負け、全部枯れてしまいました。少しは収穫できるのではと思っていたのですが、甘い考えでした。
 夏の終わりを感じる頃、大根の植え付けについて考え始めました。大根は、初めてうまくできた野菜であり、
2年連続で豊作だったので、「得意作物」だと自認していました。
 例年よりやや早く、8月末から9月初旬まで何回かに分けて種を蒔きました。種はちゃんと芽を出し、このま
ま順調に進むものと思われました。
 ところが、せっかく生えた葉がどんどんと虫に食べられていくのです。その勢いは例年の比ではありません。
散々食い散らかされ、大根は次々に枯れていきました。結局、育った大根は皆無に近く、ほぼ壊滅状態となって
しまいました。
 昨年の9月は気温が高く、夏が続いているような感じでした。おそらく、秋になっても気温が下がらなかった
ため、虫たちが例年よりもはるかに元気で、大根がその勢いに負けてしまったのだと思われます。「自然を相手
にしている」ということを改めて眼前に突き付けられたように思いました。
 10月下旬の休日、さつまいもを収穫しました。掘り始めるとすぐに大きないもが次々と土の中から出てきまし
た。ネズミに食べられたり、腐ったものはほとんどなく、予想を大きく超えた収量となりました。この年のさつ
まいもは大成功となったのです。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2017年7月号より転載しました。
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