【八戸小唄寿司】(八戸駅)
2022.2.12投稿
八戸小唄寿司発売50周年記念商品
2009年(平成21年)3月7日 八戸駅で購入 価格1,300円
[製造元](株)吉田屋
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掛紙(パッケージ)は通常版と同じ構造のボール紙で、中身の写真を小さく載せた赤いデザイン。
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酢飯の上に、通常版にも入っている秘伝の酢に漬け込んだ鯖と紅鮭に加え、蒸しウニ・紫蘇・胡麻が入った酢飯を昆布を巻いたお寿司が新たに入ってます。
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片岡鶴太郎さんが描いたプレミアムカード付きです。
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この駅弁が発売されたのが2008年(平成20年)ですから、さかのぼること50年と言えば、1958年(昭和33年)となるのですが、製造・販売の吉田屋さんが登場する書籍等では1961年(昭和36年)発売となっています。
「日本駅弁図鑑50」(2006年 ジェネオン エンタテインメント 刊)
「あふ aff」(2017年5月号 農林水産省 刊)![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/f9/0907a827fea946113798bc7ce2e0a179.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/04/fb6247fc9ebc964347cdc2e5de08b946.jpg)
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どうも、『小唄寿司』の発売は1961年(昭和36年)で間違いないようです。
では、製造元自らが「発売50周年」の基となる「1958年(昭和33年)発売」説は、どうして生まれたのでしょうか。
『駅弁ブログ ライター望月の駅弁いい気分』 「八戸駅「八戸小唄寿司」(1,150円)~『青森ってスゴイ!』を体感!古牧温泉「星野リゾート 青森屋」【ライター望月の駅弁膝栗毛】」の中に、「昭和33(1958)年、八戸市の若手有志5人による「八戸アイディアグループ」が考案し、「吉田屋」によって商品化され、今では八戸はもちろん、青森を代表する駅弁の1つとなっています。」という記述があります。
それを裏付けるような吉田屋3代目社長さんの紹介記事があります。
「全国駅弁100選」(1987年 世界文化社 刊)![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e9/5607d4788db8b80dd10ac96bc91014ea.jpg)
これによると、1961年(昭和36年)の発売まで、「何十回という試食会を重ねた結果」とありますから、「1958年(昭和33年)から試作を初めて、1961年(昭和36年)に『駅弁』として発売した」と推察できます。
『八戸小唄寿司』は現在も販売されています。
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製造・販売の吉田屋と言えば、1961年(昭和36年)の販売開始以来のロングセラー駅弁『八戸 小唄寿司』が有名です。
創業は、東北本線戦線開通の翌年1892年(明治25年)。
板前を志す函館の若者が包丁一本を携えて上京の途中、開業したばかりの尻内駅(現 八戸駅)で下車したところ。偶然、駅長の目に留まり、駅員のまかないの仕事を任されることになり、翌年にはおにぎりと漬物だけの弁当をホームで売り始めたのが「吉田屋」の始まりだそうです。
2013年(平成25年)4月には、東京工場操業を開始しています。
また、創業者の縁もあって、新函館北斗駅舎内で「お弁当カフェ」を営業しています。