予算特別委員会で、共産党都議団の里吉ゆみ議員が都立特別支援学校の問題について取り上げました。
「都教育委員会が教員定数を何年もかけて減らしてきた結果、今では、特別支援学校では、都の教員定数は国基準を下回ってしまいました。今年度は国基準より何人下回っているのか、お答えください」
という里吉都議の質問に、
「特別支援学校の教員系職員の定数は309人、国基準を下回っております」
と、中井教育長が答えました。
私も、都議会文教委員会に所属してから特別支援学校のことについて調査や聞き取りをしてきましたが、309人も国基準を下回っているというのは知った時は驚きでした。
授業を行うことができる教職員を減らし続けてきたことが、現場には多くの矛盾をうんでいます。
つまり、教育保障ができないのです。
また、特別支援学校における重度重複学級の問題についても質問しました。
O君は寝たきりで、手も足もほとんど動かせず、声も出すことができません。呼吸器をつけ、たんの吸引も必要です。二十四時間介護が必要なため、ご両親は、O君のベッドの横にマットを敷いて、仮眠をとりながら介護をしています。熟睡して、異変に気がつかないのが怖いので、お母さんは、O君が生まれてから布団で寝たことがないとおっしゃっていました。大好きなアイドル写真を見るとにこにこするし、お母さんが悲しそうだと一緒に泣いてしまいます。本を読んでもらうことが大好きで、学校では、重度重複学級に通っています。
通常6:1で教員配置が行われますが、重度重複学級は、3対1で教員が配置されます。必要な支援が行われ、手厚い教育が保障されるのが重度重複学級です。
ところが、6000人から1万2000人へと、特別支援学校に通う児童生徒は2倍近くになっていますが、重度重複学級の変化はほとんどありません。この20年近く、増えていないのです。とても子どもたちの実態に合わせて学級編制しているとは思えません。
(冒頭の写真は、里吉都議と視察に訪れた都立墨東特別支援学校)
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