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8月6日のブログで「にがい涙の大地から」(ドキュメンタリー)を観て日本のおこした戦争を考える を書きましたが、3月13日、この映画で扱われた被害者とは違う2次訴訟の判決が東京高裁で出され、控訴棄却というあまりにも不当な判決がだされました。
判決では、原告らに被害を及ぼした毒ガスは日本軍が遺棄したものであることを認定し、遺棄したことの違法性を認めました。さらに、日本政府は毒ガス兵器が存在し、危険があることを予見できたとしています。しかし、中国政府の同意がなければ調査・回収はできず、兵器の所在場所などを具体的に把握していないため中国政府に回収を依頼したり情報を提供しても、被害を回避する可能性はなかったとし、日本政府の賠償責任を認めないという内容でした。
自分自身がこの被害者だったらどうでしょうか? あまりの判決に怒りをとおりこして絶望を感じるのではないでしょうか。過去の日本人が引き起こした悲劇であることは間違いないのですから、日本政府としては人道的配慮をおこない速やかに被害者を救済するべきです。こうした被害者に思いやりの対応ができない日本という国は、なんと心の狭い国なんでしょうか。政治を大本から変えて、思いやりあふれる日本にしていきたいと念じます。
最後に、遺棄毒ガス兵器の被害をめぐる訴訟を整理してみますと、
①第一次訴訟 1996年、被害者・遺族13人が提訴。2003年9月に東京地裁が日本政府に賠償を命じる判決を出し、東京高裁で係争中です。これがドキュメント映画「にがい涙の大地から」になりました。
②第二次訴訟 今回の判決の訴訟です。
③第三次訴訟 2007年1月には、2003年8月に黒竜江省チチハル市で被害にあった被害者と遺族48人が新たに東京高裁に提訴しました。