”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

昆布は男をはべらせる!?

2014-04-02 10:32:58 | だし

だしの勉強をするようになって、

どうしても正解がわからない味がありました。

それは、あご(トビウオ)のだし。

 

長いこと生きていますが、

静岡で生まれ育ったせいか、

かつお節、昆布、椎茸のだしを利用することが多く、

煮干し(カタクチイワシ)は、ごくたま~に。

あごのだしは、だしソムリエ講座のテイスティングで

初めていただきました。

 

「なんて上品な澄みきった味なんだろう。」

というのが第一印象。

が、その後、あごのだしについて別の声を聞きました。

あごのだしで育った人が、その味を表現する時、

必ず「力強い」という言葉を使われるのです。

 

だしというのは、その土地、土地の

食材や料理と密接に繋がっていますから、

それにふさわしい取り方(水に浸す時間や煮出す時間など)が

あるのだと思います。

 

そこで、自分でもあごだしを取って実験してみようと思いましたが、

静岡では、あごの入手は難しい・・・。

そんな時、築地へ行く機会をいただき、

乾物とだしの専門店 寿屋さんに伺いました。

 

 

あごを丸のままの煮干しにしたものもありましたが、

お店の方が勧めてくれたのは、

煮干しを割ったものです。

Img_8877

 

「かつお節は、何を使うことが多いの?

 枯れ節?荒節?」

「枯れ節を使っています。」

「枯れ節はスッキリしているから、

 あごと合わせて使う時、

 丸のままの煮干しを使ったら、物足りない味になるよ。

 割ったものを使った方が、しっかりしたコクが出るよ。」

 

そんなやりとりがあって、この「だしあご」にたどり着きました。

 

 

また、お店の方はうま味の相乗効果についても

こんな説明を・・・。(*^_^*)

「ねーさんが昆布だとしたら、

 まわりにどんな男をはべらせるかによって

 おいしさが変わってくるからね。

 鰹の枯れ節か荒節か、厚削りか薄削りか、

 カタクチイワシの煮干しか、あごの煮干しか焼き干しか・・・」

 

何よりもわかりやすい、

深くてうま味たっぷりのアドバイスを

ありがとうございました。 (^_-)-☆

 

さあ、あごだしの実験に取り掛かりましょうか。(^^♪

 

コメント (2)
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