”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

砂糖の国のお醤油

2014-04-27 09:32:44 | 調味料

以前、鹿児島に行くたびに

「しまった!! (@_@;) 」と思うことがありました。

それは、お醤油を持参すればよかった・・・ということ。

 

なぜかと言うと、鹿児島のお醤油は非常に甘いのです。

イメージとしては、

お餅につける砂糖醤油くらいの甘さ・・・

と言ったらわかってもらえるでしょうか?

 

しかし、10数年ぶりに訪れた鹿児島では、

飲食店にも「甘口」「辛口」、2種類のお醤油が

置かれるようになっていました。

「辛口」が普段使用しているものに近い味でしたので

それほど困ることはありませんでした。

 

お醤油は、その土地の気候や食文化と

密接なつながりがありますので、味にも地域性があります。

赤身の魚を食べることが多い東日本では、

魚の臭みを消すために香り高い濃口醤油が普及し、

だしで食材を煮含める調理法が主流の関西では

淡口醤油が使われるようになったと言います。

 

 

それでは、九州のお醤油はなぜあんなに甘く、

その中でも鹿児島のお醤油は飛びぬけて甘いのでしょうか?

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【画像お借りしました。大手メーカーよりも地元ブランドのものが多く並んでいます】

 

その理由を調べてみると

 ●気温が高いので、カロリー消費が多く、

  それを補うために生理的に甘いものを好む。

 ●漁師が船上で魚を食べる際に、

  甘い醤油だと飽きることなく食べることができた。

 ●辛口の焼酎を飲む鹿児島では、甘い味付けの料理が好まれ、

  醤油も甘口となっていった。

などの説が挙がってきました。

 

 

そして、この甘み。

私は、てっきり製造過程で自然についたものと思っていましたが、

そうではありませんでした。

しっかり、お砂糖を加えて作られていました。

 

思えば、鹿児島は砂糖文化の地域です。

義母は、白砂糖、ザラメ、黒糖を常備し、

料理によって使い分けていました。

甘いお醤油に、さらにお砂糖まで加えるのですから、

煮物はかなりの甘さとなります。

 

砂糖の国のお醤油が甘いのは、当然のことですね。(^^)

 

コメント (2)
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