以前、鹿児島に行くたびに
「しまった!! (@_@;) 」と思うことがありました。
それは、お醤油を持参すればよかった・・・ということ。
なぜかと言うと、鹿児島のお醤油は非常に甘いのです。
イメージとしては、
お餅につける砂糖醤油くらいの甘さ・・・
と言ったらわかってもらえるでしょうか?
しかし、10数年ぶりに訪れた鹿児島では、
飲食店にも「甘口」「辛口」、2種類のお醤油が
置かれるようになっていました。
「辛口」が普段使用しているものに近い味でしたので
それほど困ることはありませんでした。
お醤油は、その土地の気候や食文化と
密接なつながりがありますので、味にも地域性があります。
赤身の魚を食べることが多い東日本では、
魚の臭みを消すために香り高い濃口醤油が普及し、
だしで食材を煮含める調理法が主流の関西では
淡口醤油が使われるようになったと言います。
それでは、九州のお醤油はなぜあんなに甘く、
その中でも鹿児島のお醤油は飛びぬけて甘いのでしょうか?
【画像お借りしました。大手メーカーよりも地元ブランドのものが多く並んでいます】
その理由を調べてみると
●気温が高いので、カロリー消費が多く、
それを補うために生理的に甘いものを好む。
●漁師が船上で魚を食べる際に、
甘い醤油だと飽きることなく食べることができた。
●辛口の焼酎を飲む鹿児島では、甘い味付けの料理が好まれ、
醤油も甘口となっていった。
などの説が挙がってきました。
そして、この甘み。
私は、てっきり製造過程で自然についたものと思っていましたが、
そうではありませんでした。
しっかり、お砂糖を加えて作られていました。
思えば、鹿児島は砂糖文化の地域です。
義母は、白砂糖、ザラメ、黒糖を常備し、
料理によって使い分けていました。
甘いお醤油に、さらにお砂糖まで加えるのですから、
煮物はかなりの甘さとなります。
砂糖の国のお醤油が甘いのは、当然のことですね。(^^)