”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ほどほどの処方箋

2014-07-20 09:02:28 | ブログ

昨日、袋井市で「人権文化創造講演会」が開かれ、

精神科医 香山リカさんの講演を拝聴しました。

テーマは、「生きる力をつける処方箋」

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香山さんが私たちに渡してくださった処方箋をまとめてみます。

 

●自分に厳しくするな。

 世の中が浮かれていた時代は、

 自分に厳しくする必要がありました。

 でも、世の中が厳しい今、自分に厳しくしたら

 心も体もまいってしまいます。

 「私、よくやっているよ。」と自分を褒めてあげましょう。

   
  

●過去の栄光にすがろう!

 どんな人にも輝いていた時代はあります。

 その時代を記憶の引き出しから出して

 その時の晴れやかな気分にひたることも大切。

   
  

●反省しすぎるな。

 悪いことが起きた時、

 「これは、自分が○○したからではないか?」などと

 犯人探しをしすぎてはいけません。

 どの人の人生もならせば、良いことも悪いことも

 同じ頻度で起きています。(ただ、時期と程度が違うだけ)

 だから、「これはたまたま運が悪かったんだ。今日だけだ。」

 と自分の中で片を付けるくせをつけましょう。

  
  

●人に寄り掛かることを恐れるな。

 弱みを見せ合うことが大切。

 そして、人に寄り掛かる時のコツは

  ・人に迷惑をかけるのではなく、人に花を持たせてあげるくらいの

   気持ちでお願いする。

  ・断られてもめげないで、次を探す。

  ・やってくれた人には

  「ありがとう。今度は私がやります。」と言おう。

 
 「人に頼ってもいいんだ~。」という気持ちでいると、

 その心のゆとりのおかげで、トラブルも起きにくいそうです。

    
   
 
香山さんのご著書の中で

私が一番好きな本は「ほどほどの恋」ですが、
  
香山さんのメッセージは常に、

この
「ほどほど感」で統一されているように思います。

  
   
この厳しい世の中、

60点70点で生きられる自分を褒めてあげましょう。

光り輝くことをしていなくても、

この時代を生きている自分をいたわり、ねぎらってあげましょう。

  
 
香山リカさんから受け取った処方箋には有効期限はありません。

だからこそ、紛失しないように心の引き出しに保管して、

時々チェックすることが大切ですね。
  
  
 
香山リカさん、

そして、この講演を主催してくださった関係者の皆さま、

ありがとうございました。

コメント (2)
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